トイレでパッキン交換する時のコツと注意点【プロ伝授】
トイレのパッキンを交換したことはありますか。パッキンはゴム製なので、トイレの部品のなかでも劣化が早く定期的な交換が必要です。
パッキン自体は500円前後と安価で、交換方法もそれほど難しくないため、ご自分で交換することも可能です。
とはいえ、交換に失敗してしまうと水漏れを起こしてしまうため、慎重に作業を進めなくてはなりません。
今回は、パッキン交換が初めての方でも上手く交換する時のコツと注意点をご紹介します。
パッキンの役割とは
パッキンとは、給水管やホースなどの管のつなぎ目に挟まれたゴム製の部品です。ゴム製のため他のトイレの部品と比べて耐久性が低く、10年以上使用しているトイレではパッキンの老朽化によって水漏れが起こることがよくあります。
そのため、トイレで水漏れが起きたら、真っ先にパッキンを疑ってみると良いでしょう。
パッキン交換時に必要な道具
パッキンの交換に必要な道具は下記の3つです。
- マイナスドライバー
- モンキーレンチ
- ウォーターポンプフライヤー
いずれの道具も1,000円以下で購入できるので、一度揃えておけばパッキンの交換時以外の機会でも使えます。
パッキンは、インターネットの通販サイトなどで購入することも可能です。ただし、サイズや部品の選び方に自信がない方は、分解したパッキンをホームセンターに持っていき、実物と見比べてから購入するのがおすすめです。
使用しているトイレの取扱説明書を確認し、サイズや型番を調べておくと安心です。
給水管のパッキン交換手順
給水管は、タンクに水を補給するための重要な役割があります。もし、給水管からの水漏れしているのであれば、パッキンを交換すると直せるケースが多いです。
給水管のパッキンの交換手順は、次の通りです。
①止水栓を締める
パッキンの交換中に、タンクに入っている水が溢れてしまう可能性もあります。まずは、タンク内の水を流しきってから作業を始めましょう。タンク内の水を空にするには、止水栓を締めトイレの水を流してしまいましょう。
水が流れなくなったら、タンクの水が空になったと判断できます。
②ナットを緩める
給水管には接続部分が2つあり、タンク側と止水栓側にナットで固定されています。パッキンはこの中に用いられています。まずは、モンキーレンチでナットを外しましょう。
なお、壁との隙間が狭くてモンキーレンチが使いづらい場合には、ウォーターポンププライヤーを使用してください。ウォーターポンププライヤーは先端が斜めになっているため、壁や床などの作業しにくい場所で重宝します。
③ストレーナーからパッキンを取り外す
ナットを取り外すと、その中にはストレーナーと呼ばれるフィルターがあります。その両サイドにパッキンが付いているので外します。
④新しいパッキンを取り付けてナットを締める
パッキンを外したところに新しいパッキンを取り付けて、ナットを締めていきます。
この時、パッキンが給水管とぴったりはまるように、ナットをしっかり締めましょう。ただし、強く締めすぎると給水管が破損する恐れがあるので注意しましょう。
止水栓のパッキン交換手順
止水栓には、2つの役割があります。
- 故障時に水を止める
- 使用時に水勢を調節する
トイレの修理をする際に、まず止水栓を閉めましょう。忘れてしまうと、作業中にタンクから水があふれてしまいます。
止水栓にもパッキンが使われているので、劣化に伴い交換が必要です。
止水栓のパッキンの交換手順は、次の通りです。
①水道の元栓を閉める
まず、水道の元栓を閉めましょう。止水栓のパッキン交換の場合は、止水栓を閉めていても中に溜まった水が噴き出してしまうので、水道の元栓を閉める必要があります。
- 戸建て住宅 屋外の「止水栓 メーター」「量水器」と書かれているメーターボックス
- 集合住宅 玄関を出た横の扉の中
水道元栓を確実に閉めてから、次の作業に進んでください。水道元栓のより詳しい閉め方は、以下の記事に記載しています。
以下の記事でも、止水栓の閉め方を詳しく紹介していますのでご覧ください。
②ナットを緩める
次に、ナットを外します。ナットを外すと、コマスピンドルというジョイント型のパッキンが付いています。この部分には2つのパッキンがついていて、両方とも交換します。
③固定コマスピンドルを取り外す
コマスピンドルを取り外すと、水栓ケレップというパッキンが現れます。水栓ケレップは、コマのような形をしています。
④水栓ケレップ・コマスピンドルを取り換える
水栓ケレップを新品に交換し、コマスピンドルも取り換えましょう。水栓ケレップは、古いものを取り出して、新しいものを差し込むだけで交換できます。
コマスピンドルは、まれに固まってしまい外しづらい場合がありますが、その時は、ドライバー類でかき出すようにすると簡単に外れます。
⑤ナットを締めて完了
最後に、ナットを締めれば止水栓のパッキンの交換は完了です。この時に、ナットを強く締めすぎると、止水栓が破損してしまう可能性があるので注意しましょう。
パッキン交換を業者に依頼した場合の費用
パッキン交換を業者に依頼した場合、最安値では4,000円ほどです。一般的に、5,000円程度が平均的な相場ですが、中には10,000円以上かかる業者もあります。
同じパッキン交換であっても業者によって費用が異なるので、依頼する前に必ず費用を確認しておきましょう。
パッキンの交換は業者に依頼するよりも、自分で交換する方が費用は大幅に減らせます。市販のパッキンはホームセンターなどで500円程の値段で購入できるからです。パッキンの交換を極力安く済ませたい方は、自分で交換してみましょう。
ところが、パッキンを交換したのに水漏れが直らない場合があります。
その代表的な理由は、下記の通りです。
- パッキンのサイズが間違っている
- ナットなどの締め付けが不足している
- 管の内部にサビや傷がある
ご自分での交換は確かに費用は抑えられるものの、確実にパッキンの交換が上手くいくとは限りません。一通り確認したうえで、これ以上の対応は難しいと感じたら、修理業者に依頼することをおすすめします。
とはいっても、気になるのが業者に依頼した時の費用でしょう。以下の記事で、少しでも安くするための方法をご紹介していますのでぜひご覧ください。
まとめ
トイレでパッキン交換する時のコツと注意点をご紹介しました。パッキンの交換は修理業者でなくてもできるくらいに簡単ですが、やり方やサイズを間違えてしまうと、さらなる水漏れを引き起こす可能性があります。
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ご自分で修理をするのが不安な場合は、トラブルを悪化させないためにもプロである修理業者に依頼しましょう。