トイレが詰まりやすい原因4選!予防法は?【特徴に注目して解決】
トイレつまりが繰り返し起こるようになると、とても困るものです。
今回は、詰まりやすいトイレの特徴や4つの原因、予防策3つを詳しくご紹介します。
トイレットペーパーが詰まりやすいのは、原因としてよく知られています。しかし、それ以外の原因はあまり知られていません。
詰まりやすいトイレにも、原因を把握し適切な予防法を知っておけば、対処できます。
トイレつまりがよく発生していて困っている方は、参考にしてみてください。
詰まりやすいトイレの特徴
トイレが詰まりやすいと思うことが多い場合には、以下の特徴があります。
「詰まり気味になる」「詰まった」経験が多い方は、該当していないかを確認してみましょう。
節水型トイレは詰まりやすい
節水型トイレは、一般的なトイレより排水量が抑制されているので詰まりやすくなっています。
水道代を抑制できるため、家計に嬉しいメリットは大きいものの、排水量が元々少ない設計のトイレだけに、詰まりやすい弱点を抱えています。
そのため、トイレットペーパーや排泄物を押し流す力が弱いため、使用には注意が必要です。
水圧が弱いと排水管の汚れによって詰まりやすくなることも理解しておきましょう。
古いトイレは詰まりやすい
古いトイレの場合、長年の汚れが排水管にたまっており、詰まりやすい状態になります。
もちろん、古いトイレでもお手入れ次第で少しでもきれいに使えます。しかし、排水管の内側の頑固な汚れは業者に高圧洗浄の作業を依頼しないと除去できません。
さらには、築年数が古い建物で年数が経過しているトイレは、排水管が変形・破損している可能性も。水の通りが悪いと、しばしば詰まりやすい状態になってしまいます。
何度も詰まりやすい場合には、業者に調査を依頼してみてください。
2階や高台のトイレは詰まりやすい
2階にあるトイレは、1階にあるものよりも詰まりやすくなります。これは、2階以上のトイレだと排水経路が長くなり水圧が弱くなるためです。
同じく、以下のような建造物の場合にも詰まりやすい傾向があります。
- マンション
- アパート
- 2階以上の戸建て
- 高台にある家
たとえば、戸建てで詰まりが起こった場合に、使用していないトイレに逆流が起こる現象もあるので注意が必要です。
タンクレストイレは詰まりやすい
省スペースでデザイン性が高いタンクレストイレは、近年は人気が高くなっています。
タンクレストイレは、水道管から直接水を流す構造。そのため、充分な水圧が得られないと詰まりやすいという弱点があります。
新たにタンクレストイレを設置する際には、水圧の確保が可能かを調査します。確保できている場合でも、キッチンやお風呂で同時に水を使うと、水圧が弱ることも。
それによって、一般のトイレよりもタンクレストイレは詰まりやすいわけです。
トイレが詰まりやすい4つの原因
詰まりやすいトイレの特徴をお伝えしたところで、ここからはトイレつまりが起こる具体的な原因をご紹介します。
トイレが詰まり気味だったり、詰まることが多かったりする場合には、以下の原因がないかを探っていきましょう。
大量のトイレットペーパーを流した
一度にたくさんのトイレットペーパーを流すと、詰まりやすい原因になります。
トイレが詰まる原因の中でも、最も多い原因です。たとえば、以下のようなケースでトイレは詰まりやすくなります。
- 子どもがトイレットペーパーを流して遊んだ
- 掃除の際にまとめてトイレットペーパーを流した
- 大便の際に小レバーで流す習慣がある
そもそも、トイレの排水管はS字状で詰まりやすい構造です。特に、カーブになっている堰(せき)、堰を超えた後のカーブは詰まりやすい箇所。
排水管の奥でトラブルが起こると、便器の取り外しや床をはがすなど大掛かりな工事が必要になることもあります。
異物を流してしまった
本来、トイレに流すものではないものを流してしまった場合も詰まりやすくなります。ズボンの上げ下げの際に、ポケットからボールペンが落ちるケースもありがちです。
- スマホ
- ボールペン
- おもちゃ
- 生理用品やオムツなど(吸水性が高く膨張するもの)
異物の大きさや形状によっては、すぐには詰まらず、徐々に詰まってくる場合も。
トイレットペーパーや排泄物と異なり、自分で固形物のトイレつまりを直すのはおすすめできません。
固形物を取ろうとして、さらに排水管の奥へ押し込んでしまい難しい修理になることもあるためです。
詰まりやすい原因が異物だった時には、早めに業者に相談をしましょう。
トイレに流れる水量が少ない・水圧が弱い
トイレに流れる水量が少ないと、トイレが詰まりやすい原因を作ってしまいます。
トイレタンクに節水目的でペットボトルを入れていると、水量が少なくなります。水量が少ないことで、水の勢いが弱くなり詰まりやすい状態に。結果詰まりやすい状態になるので、取り出しておきましょう。
水量の低下だけではなく、タンク内でペットボトルが他の部品に当たり悪影響が出る可能性もあります。
この他、水量が少なくなる原因は、いくつか考えられます。
- フロートバルブの劣化で水が便器へチョロチョロと漏れている
- ボールタップの劣化で水位調節ができずに水位が下がってしまう
トイレが詰まりやすいと感じたら、水位と水の勢いを意識して原因を探ってみまましょう。
トイレや排水管の経年劣化がある
トイレが詰まりやすい原因には、トイレや排水管の経年劣化もあります。
トイレの経年劣化は、20年以上経つと起こりやすくなります。
また、排水管の経年劣化により少しづつ溜まった汚れにより、排水管の中が狭くなるために流れが悪くなる可能性を疑いましょう。あまりにトイレつまりを繰り返すようであれば、トイレリフォームを検討するのが得策です。
詰まり気味?詰まりやすいトイレの予防法3つ
トイレが日常的に詰まり気味で騙し騙し使っていたり、普段は大丈夫でも時折詰まりやすいタイミングがある。そんな場合は、以下の3つの予防法を徹底してみましょう。普段からトイレの使い方や状態を観察することで、少しでも詰まりやすいトイレの問題を解消できる可能性はあります。
ペーパーが詰まりやすいトイレの場合
トイレットペーパーが詰まりやすいと感じるなら、トイレットペーパーの選び方や使い方に注意してみてください。ちょっとした意識をするだけで、トイレが詰まりにくくなることも。
節水型トイレの場合には、元の水量が少ないのでトイレットペーパーの使い方を普段から意識しておくのがおすすめです。
JIS規格のトイレットペーパーを選ぶ
JIS規格のトイレットペーパーは、国の基準を満たしているため、品質が保証されています。通常のトイレットペーパーの使用なら、問題なく溶けると証明されているわけです。
一方、安価な海外製のものは、水に溶けにくく詰まりやすい性質があります。
トイレットペーパーは、消耗品だけに経済的な面も考えるでしょう。しかし、品質の影響でトイレつまりを起こすのであれば、修理費用がかかることで節約にはなりません。
トイレつまりを起こさないためにもJIS規格のものを選びましょう。
節水型トイレで詰まらせない流し方
節水型トイレなら、普段から詰まらせない使い方を心がけましょう。
たとえば、排便後に一度流し、トイレットペーパーだけをまた流すというやり方もあります。また、掃除でトイレットペーパーを使う場合でも、小分けにして流すようにしてすれば安心です。
多数の方が利用するトイレなら「トイレが詰まりやすいため、大量のトイレットペーパーは流さないようにしましょう」といった注意書きを貼るのもおすすめ。
また、流せる掃除シートと書いてあっても、トイレットペーパーより厚いため溶けるのに時間がかかります。
詰まらせないためには、トイレに流さない方が賢明です。もし、シートを流したい場合には、1枚ごと流すように気をつけましょう。
トイレ水量不足で詰まりやすい場合
トイレの水量不足で詰まりやすい場合には、水量や水圧の調節も確認してみましょう。
トイレの水量調節の方法
トイレタンクのオーバーフロー管の「WL」まで水があれば、正常です。印がない場合には、オーバーフロー管の2〜3㎝下を目安にしてください。
水位調節リングの有無によって、調節方法が異なります。
いずれの場合も、止水栓を閉じてからトイレタンクの蓋を外し調整を行ってください。調整後は、止水栓を開けて水位を確認してみましょう。
水位調節リングがあるトイレ |
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水位調節リングがないトイレ |
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タンクレストイレ | リモコンを操作して水量を上げる |
正常な水位なのに、水の流れが悪い場合は、どこかに詰まりが起きている可能性があります。
トイレつまりの直し方は、以下を参考にしてください。
⇒トイレつまりの解消法9選総まとめ!自分でできる直し方をプロが解説
トイレの水圧調整の方法
水圧が弱い原因は、水量が少ない場合だけではなく、タンク内部の部品が故障している可能性が考えられます。
そのような場合には、部品の交換を行ってください。
適合する新しい部品を入手しておきましょう。トイレの止水栓を閉めてからタンクの蓋を開け、タンク内の水を抜いておきます。
フロートバルブの交換方法
- レバーハンドルのフックにあるチェーンを外す
- フロートバルブを取り外す
- 新しいフロートバルブのチェーンの長さを調整する
- 新しいフロートバルブを設置する
ボールタップの交換方法
- 新しいボールタップとモンキーレンチ、ペンチを用意する
- 古いボールタップを外す(モンキーレンチでツバ付きナットと袋ナットを外す)
- 新しいボールタップを取り付ける(タンク側・止水栓側のナットを締める)
- ボールタップと給水管を接続する
- 手洗い管と補助水管を取り付ける
交換後は、止水栓を開けて水位や水圧を確認しましょう。
ボールタップ交換方法や注意点は、以下の記事で詳しく紹介しています。
トイレ排水管の汚れで詰まりやすい場合
長年トイレを使用していると、排水管に尿石や汚れが固まり、詰まりやすくなるものです。
トイレ排水管のつまりを除去する際は、洗剤等を原因によって使い分けをしましょう。
- トイレットペーパーや排泄物の場合、アルカリ性を用いる
- 尿石の場合、酸性を用いる
家庭にあるものや専用薬剤を使って、普段から汚れを予防するのも効果的です。
家庭にあるもので掃除する | 重曹や酢 |
専用薬剤で掃除する | 洗浄剤(タブレット)
パイプ洗浄剤 |
尿石を除去する | トイレ専用洗剤(粘度が高い尿石対応のもの) |
高圧洗浄の費用相場
すでにトイレ排水管の汚れがひどく詰まりやすいトイレの場合には、業者に高圧洗浄を依頼するとつまりの解消が可能です。ただし、以下のものに対して効果が発揮できます。
- トイレットペーパー
- 排泄物
- 水に流せる掃除シート
- 便器や排水管に付着した汚れ
費用相場は、業者間で異なり数千円から数万円と大きな開きがあります。
- トイレ排水管の高圧洗浄 費用相場 2〜3万円
できれば、高額な修理にならないうちにトイレつまりが解消できるのが理想です。しかし、自分でつまりの解消ができないと思った時には決して無理をせずに業者に相談をしましょう。
もし、20年以上経過したトイレであれば、高圧洗浄を依頼するより場合によってはリフォームが賢明な場合もあるでしょう。
それでもトイレが詰まりやすい時は業者へ
今回は、トイレが詰まりやすい特徴、原因、予防法を解説しました。
もし自分で解消できない時には、業者に相談をするのがおすすめです。
私ども『マルキンクリーン』でも、トイレが詰まりやすいトラブルの相談を24時間年中無休で受付しています。
業界20年の経験値で、あらゆるトラブルに迅速に対応できる技術力を持っています。
見積りや出張料金はかかりませんので、トイレが詰まりやすい時は、お気軽にお問合わせください。