トイレタンク内の発泡スチロール不具合対処法!交換可能?結露を防ぐ対策も解説
トイレタンク内に防露材(ぼうろざい)として、発泡スチロールを使用しているタイプがあります。タンク内の水が冷たくなると結露が始まりますが、発泡スチロールが結露を防ぐ防露材の役割を果たします。
しかし、発泡スチロールが古くなると、剥げたり水を吸って膨張したりしてトラブルが生じます。不具合が生じた場合の対処法を説明します。
- 防露材である発泡スチロールの交換は可能?
- トイレタンク自体の交換が必要?
以上のような疑問にお答えします。
防露材に不具合で結露が心配な方に、結露防止方法も解説するので最後までご覧ください。
【トイレタンクの不具合】発泡スチロールのみ交換可能?
トイレタンク内の発泡スチロールの役割と劣化で起こる不具合について解説します。不具合が生じたら、交換できるかどうかも説明するので、参考にしてください。
発泡スチロールは結露防止材
トイレタンク内の発泡スチロールは、結露ができないようにする「防露材」です。結露のできる原因は以下のとおりです。
- 高湿度
- 室温と水温の差が大きい
- 換気不足
発泡スチロールがタンク内の壁に設置されることで、室温と水温の差を縮めて結露を防止します。発泡スチロールは、断熱材としても使われる素材です。
発泡スチロールが劣化すると起こる不具合
防露材である発泡スチロールが劣化すると、以下のような症状を生じます。
- 発泡スチロールが剥がれて間に水が入り込む
- 発泡スチロールが水を吸って膨らむ
上記の結果、防露材として機能しなくなるだけではありません。膨張した発泡スチロールが、トイレタンク内の部品を圧迫してしまい、以下のような不具合が生まれます。
- ボールタップ・浮き球の不具合で水が止まらなくなる
- 防露材が機能しないために湿気が増える
- 結露ができ、湿気の増加によりカビが増える
トイレ室内の床や壁紙にもダメージを与えるので迅速な対応が必要です。
以下の記事で、トイレタンク内の部品について説明しています。どの部分に問題があるのか、確認してください。
発泡スチロールの不具合はタンク交換が必要
タンクには、以下の素材別に2種類あります。
- 樹脂製(プラスチック)
- 陶器製
樹脂製のタンクは、発泡スチロールがセットされた状態で工場組み付け出荷が基本のため、発泡スチロールのみの交換・補修はできません。
陶器製のタンクの中には、補修可能な種類は少数ですが、あります。ただし、メーカーの公式サイトでは、以下のように記載されています。
防露層のみの出荷はできません※ので、防露層の取り替えが必要な場合は、
タンクごとの取り替えとなります。
※.このタイプのタンクは『防露層を陶器に貼り付ける際、隙間なく接着する』ことで
防露品質を確保しています。
しかし、現場での防露層取り替えは品質保証できません※引用元:TOTO公式サイト
安全性の面から、発泡スチロールのみに交換は推奨されていません。
発泡スチロールが膨張!トイレタンク交換費用はどのくらい?
発泡スチロールの膨張でトイレタンク内の部品が機能しない場合、余分な部分をカッターで取り除くことで、普通に使用できます。
しかし、あくまで一時的な応急処置です。トイレタンクの交換、またはトイレ全体の交換をご検討ください。
交換費用の目安は、以下のとおりです。
交換作業の内容 | 費用目安 |
---|---|
トイレタンクのみの交換 | 40,000〜90,000円 |
便器・タンクの交換 | 50,000〜300,000円 |
タンクレストイレ | 100,000〜300,000円+手洗い設置費用 |
新機能の防露トイレ | 要見積 |
トイレタンクのみの交換でも、場合によっては便器・タンクの交換と同じくらいの費用が必要です。
以下にそれぞれのケースについて説明するので、検討してください。
トイレタンクのみの交換が可能なケース
トイレには次の3種類があります。
- 組み合わせトイレ
- タンク一体型トイレ
- タンクレストイレ
組み合わせトイレは、便器とトイレタンクが別々に設置されたタイプです。組み合わせトイレのみ、トイレタンクだけの交換が可能です。
トイレ全体の交換が必要なケース
タンク一体型トイレは、タンクのみを外せないため、トイレ全体の交換が必要です。組み合わせトイレの場合も10年以上使用しているなら、この機会にトイレ全体を交換してください。
節水や自動洗浄など、便利な機能が増えています。タンク一体型やタンクレスも検討してみましょう。
最新式の防露タンクのシステムへ交換
最新式の防露タンクは、タンクの素材が数層に重なっているタイプです。陶器、空氣層、防露材、FFP(樹脂)層が重なった素材で作られています。
便器も防露層が設置された防露便器に交換すると、結露を予防できます。
トイレタンク内の発泡スチロールを長持ちさせる方法
トイレタンク内の発泡スチロールの劣化の原因は、次の4つです。
- 水分
- 酸
- バクテリア
- カビ
水の入ったタンクに入れているため、水分は避けられませんが、水分以外をできるだけ避けてできるだけ長持ちさせましょう。
クエン酸などをタンクに入れない
尿石防止のために便器の掃除にクエン酸水を利用している人が多いと思います。掃除後に、余ったクエン酸水を悪臭防止のために、トイレタンクに入れるのはやめましょう。
クエン酸水以外の尿石や水垢に効果のある酸性洗剤も同様に、トイレタンクに入れられません。
発泡スチロールだけではなく、タンク内の金属製の部品にも悪影響を与えます。
また、タンクに汚れた水、浴槽の残り湯、井戸水などを入れないようにしてください。
置くだけ・入れるだけのカビ防止洗剤
手洗い器に置くだけで、トイレタンク内の清潔さを保つ中性洗剤が便利です。置くだけで、水を流すたびに除菌できます。
特におすすめの置くだけタイプの洗浄剤は、以下の3つです。
- トイレマジックリン流すだけで勝手にキレイ
- セボン タンクにおくだけ
- 微生物消臭剤 ダカラビセイブツ
以上のような洗剤を使うことで、タンク掃除を3ヶ月に1度の頻度まで落とせます。
置かない場合は、1ヶ月に1度のタンク掃除が必須です。
3ヶ月に1度のタンク掃除
トイレタンク内を空にして、内部の掃除を少なくとも3ヶ月に1度してください。以下では比較的体に優しい石鹸会社の『トイレタンク洗浄剤』を使った方法をご紹介します。
- レバーを引いて、水を流す
- 水が流れている間にトイレタンク洗浄剤を1包注ぐ
- 2時間以上放置する
- 水を流す
2時間以上放置したいので、外出前に実施するとスムーズです。
以下の記事で、その他の掃除方法や注意事項を解説しているので、参考にしてください。
【発泡スチロールが劣化しても】トイレタンクの結露防止の方法
発泡スチロールの劣化で、結露が増えてお困りの方に簡単にできる結露防止の方法を紹介します。
次の3つのコツを試してみてください。
- タンクカバーを付ける
- トイレのフタを閉めておく
- 換気する
大切なことは、トイレ室内の湿気を抑えることです。それでは、一つずつ説明していきます。
タンクカバーを付ける
トイレタンク用に結露防止カバーが、TOTOやLIXILといった便器メーカーから販売されています。床などが濡れないように、設置を検討してください。
また、タンクに結露防止シートを貼り付けるのもおすすめです。さまざまなデザインのシートがあるので、雰囲気に合わせて選べます。
トイレのフタを閉めておく
トイレ内の水が蒸発すると、湿気が増えます。常にトイレのフタを閉めておくと、湿気対策・結露防止対策以外に、以下のようなメリットがあります。
- 封水の蒸発を防ぐので、悪臭対策になる
- 水を流すときにもフタをしておけば、尿石が床などに飛び散らない
清潔なトイレを維持するためにも、トイレのフタを閉めることを習慣にしましょう。
換気する
トイレ室内に湿気が篭らないよう、以下のような方法で換気をしっかりしましょう。
- 窓を開ける
- 換気扇をつける
しかし、窓も換気扇もない場合には、トイレのドアを開けるだけでも違います。お出かけするときなど、ドアを開けていても問題ないときは、いつも開けっぱなしにしてください。
- 除湿機
- 除湿剤
- サーキュレーター
以上のようなアイテムを使うとさらに除湿できて、結露防止が可能です。
トイレタンクの発泡スチロールの劣化でお困りなら
トイレタンク内の発泡スチロールの劣化での対処法を解説しました。
トイレタンク内の発泡スチロールのみの、交換はできません。発泡スチロールが劣化しているということは、トイレを設置して20年以上経過しているはずです。
一時的な応急処置やタンク交換など、水道修理業者にお任せください。お住まいの地域の気候を熟知した、地域密着型の水道修理業者がおすすめです。
業者選びに迷っている方は、『宮城・福島・山形エリア対応!地域密着業者のマルキンクリーン』にご相談ください。
年中無休で24時間対応しており、電話のほか、LINEやメールのご利用も可能です。ぜひお問い合わせください。
>> 今すぐ無料で見積もりをとってみる(宮城・福島・山形エリア対応)
- トイレタンク内の発泡スチロールは交換できますか?
-
できるタイプのトイレタンクもありますが、基本的にはタンクの交換が必要です。
- トイレタンク内の発泡スチロールの役割はなんですか?
-
発泡スチロールで室温と水温の差を少なくすることで、結露を防止します。
- トイレで結露が生じないためにはどうしたらいいですか?
-
トイレの結露を防止するために、以下のことを実行してください。 ・タンクカバーを付ける ・トイレのフタを閉めておく ・換気する 特に、換気は大切です。窓を開けたり、換気扇を回したりしてください。窓や換気扇がない場合は、ドアを開けっぱなしにしましょう。除湿剤や除湿器の使用もおすすめです。
24時間365日対応! 出張・お見積もり無料! ※深夜帯(22時~5時)は出張費・見積費をいただく場合があります。
今ならWEB限定で3,000円割引中!
0120-365-891