トイレの水位が低いときの対処法3選!原因から徹底解説!確認事項・リスクも
この記事では、トイレの水位がいつもより低いときの原因や対処法について解説します。
トイレの中には、封水と呼ばれる水が常にたまっていますが、何らかの原因によって水位が低くなる場合があります。
トイレの水位が低い状態だと、悪臭が漂ったり、害虫が発生したりなどのトラブルに繋がるため、早急に対処すべき事態です。
まず何を確認すべきなのか、どんなリスクがあるのかなど、気になるポイントも分かりやすく解説するので、トイレの水位が低くなったとお困りの方は、ぜひ参考にしてください。
トイレの水位が低い原因は主に6つ
まず、トイレの水位が低いときの原因について解説します。
原因を把握することで、自分で対処可能か、業者に依頼すべきかの判断が明確にできるようになるため、ぜひ目を通してみてください。
トイレがつまっている
トイレの水位が低い原因として多く見られるのが、トイレつまりです。
トイレの排水管にトイレットペーパーや掃除シートなどがつまると、つまったものが封水を吸い上げる現象(毛細管現象)により、封水が減ってしまいます。
トイレつまりが原因の場合、つまりを解消しなければ解決できません。
症状が軽ければ、自分で対処できる場合がほとんどですので、記事の後半で紹介する対処法を実践してみてください。
誘引現象が発生している
集合住宅にお住まいの方は、「誘引現象(誘導サイホン作用)」が発生したことが原因で、トイレの水位が低くなっている可能性があります。
誘引現象とは、トイレの排水管内の気圧が低下し、封水が下水まで流されてしまう現象のことで、大量の水を流したり、外で強風が吹いたりした際に発生します。
特に集合住宅で発生しやすい現象で、上の階に住む人が、トイレやお風呂の排水管に大量の水を排水した際に作用するケースが多いです。
共同の排水管内でトラブルが起きていると予想されるため、自力での改善は難しい場合がほとんどです。
トイレタンク内に不具合が生じている
トイレタンク内に不具合が生じて、トイレの水位が低くなる場合もあります。
トイレタンク内の不具合にはさまざまなものがありますが、特に多く見られるのが、タンク内の「ボールタップ」と呼ばれる部品が劣化して破損しているケースです。
これが破損するとタンクの水がたまらなくなり、トイレの流れる水が減って、封水がたまらなくなります。
トイレタンク内を覗ける場合は、不具合が無いかチェックしてみましょう。
ボールタップに異常が見られる場合の交換方法については、下記記事をご確認ください。
トイレ内の水が蒸発した
トイレ内の水が蒸発して、水位が低くなっている可能性も考えられます。
水はただ置いてあるだけでも蒸発するため、1~2ヶ月ほどトイレを使用せずにいると、トイレ内の水が少なくなり、水位が低くなるのです。
旅行をしたときや、仮住宅へ一時的に住んでいたなど、長期間家を空けていた際には、水が蒸発した可能性を疑ってみましょう。
便器が破損している
便器に破損やひび割れが生じた際に、水位が低下する場合があります。
水位低下と同時に水漏れも発生していたら、便器の破損がないか確認してみましょう。
便器の破損はそう多くないケースではありますが、自分で修理するのはまず不可能で、大きなトラブルへと繋がりやすい状態のため、早急な対処が必要になります。
便器によっては設定の問題かも
高機能なトイレを使用している場合は、単純に水位設定が低くなっている可能性もあります。
代表的なものだと、Panasonicの「アラウーノ」シリーズは、ボタンひとつで便器の水位が調整可能です。
この機能に気付かないまま使っている方はそれなりに多く、誤って水位低下のボタンを押した可能性も十分に考えられます。
高機能トイレを使用されている方は、水位調整機能が無いか念のため確認してみましょう。
トイレの水位が低い時に要確認のポイント3点
トイレの水位が低いと分かったら、その原因を探るために以下の3つのポイントを確認しましょう。
- トイレの水を流して様子を見る
- トイレの周りが濡れていないか
- トイレタンク内に異常が無いか
それぞれについて詳しく解説します。
トイレの水を流して様子を見る
まずは、トイレのレバーを回して水を流してみましょう。
トイレ内の水が溢れそうになった場合は、トイレつまりが発生している可能性大です。
そのまま放置すると、緩やかに水が流れていき、水位が低くなります。
通常通り水が流れる場合は便器の破損や排水管の異常、水を流しても水がたまらず、流れる水量も少ない場合は、トイレタンクに不具合が生じている可能性があります。
トイレのまわりが濡れていないか
トイレつまりが原因ではない場合は、トイレのまわりが濡れていないか確認してみましょう。
濡れていた場合、トイレにひび割れなどが生じて水漏れを引き起こしている可能性があります。
トイレタンク内に異常が無いか
水漏れなどの症状もない場合は、トイレタンク内に異常が無いか確認してみましょう。
なお、トイレタンクのフタは見かけ以上に重く、落とすと破損やケガをするリスクがあります。
種類によっては構造が複雑で、特殊な工具がないと分解できない場合もあるため、少しでも確認が難しいと思ったらすぐにやめるようにしてください。
トイレタンク内のチェックすべきポイントは下記です。
- タンク内にペットボトルなどの異物を入れていないか
- タンク内の水が少ない・もしくは多すぎないか
- 浮き球が引っかかっていないか
- タンク内の部品が破損していないか
こちらの記事で、トイレタンクの不具合解決法について詳しく解説しているので、ご活用ください。
トイレつまりが低い水位の原因なら!対処法3選
トイレの水が低い原因は、排水管に問題があったり、便器が破損したことによるものだったりと、自力で対処が難しいケースも多々あります。
しかし、トイレのつまりが原因の場合は、自力で対処できる可能性があります。
下記で紹介する解消法は、トイレットペーパーや掃除シートなどのつまりによる、軽度な症状のみに有効ですが、どれも簡単かつ効果的なのでぜひ実践してみてください。
- ラバーカップを使用する
- ワイヤーブラシを使用する
- お湯・重曹・お酢をトイレに流す
ラバーカップを使用する
トイレつまりの代表的な解消法とも言えるのが、ラバーカップ(別名スッポン)を使用する方法です。
ラバーカップは、ホームセンターなどで1,000円ほどで購入でき、使用方法も簡単でなおかつ効果的と、軽度なトイレつまりを直す際には重宝します。
ラバーカップを使用した解消方法
- ビニールシートで便器とまわりを養生
- ラバーカップのゴム部分を排水口に押し込む
- 勢いよく引っ張り上げる
- ②、③を数回繰り返す
トイレの水がスムーズに流れるようになれば成功です。
ワイヤー式パイプクリーナーを使用する
ワイヤー式パイプクリーナーも、トイレつまりの解消に役立つ便利アイテムです。
ラバーカップと同様、ホームセンターやネットで簡単に手に入れられます。
ワイヤー式パイプクリーナーを使用した解消方法
- トイレのまわりをビニールシートなどで養生
- ワイヤーのブラシ部分を排水口の中に伸ばし入れる
- ワイヤーが進まなくなったら前後に動かしてつまりを削る
つまりの原因が上手く削れて、水が流れるようになったら成功です。
なお、つまりの原因が固形物の場合は、排水管の奥まで押し込んでしまうため、ワイヤー式パイプクリーナーは使用しないようにしましょう。
お湯・重曹・お酢をトイレに流す
トイレつまりの原因がトイレットペーパーや便によるものならば、お湯・重曹・クエン酸を混ぜたものをトイレに流すことで解消できる場合があります。
必要なもの
- 40~50℃程度のお湯:バケツ半分ほど
- お酢:100mlほど
- 重曹:50gほど
お湯・重曹・クエン酸を使用して解消する流れ
- 重曹を便器の水の中へすべて入れる
- お酢を便器の中に入れてシュワシュワと発泡させる
- 十分に発泡したら、40~50℃程度のお湯をゆっくり流す
- 1時間くらい放置する
お酢を最初に入れてしまうと、発泡時間が短くなり、効果が薄くなってしまうので必ず重曹から入れるようにしてください。
また、お湯を入れすぎると泡が薄まってしまうので、排水口の入り口が埋まる程度まで入れるのがポイントです。
レバーをひねって水を流し、水位が戻れば成功です。
このほかにもトイレつまりを解消する方法はいくつかありますので、気になる方は、下記の記事をご覧ください。
家を長期間空ける際は蒸発対策を
旅行などで2週間以上家を空ける場合は、トイレ内の水が蒸発しないように下記の対策をしましょう。
- 封水蒸発防止液を入れておく
- ラップをしておく
- 水を加えておく
2週間ほど家を空ける場合であれば、便器にラップをしたり、水をいつもより多めに加えておくだけで十分に効果的です。
数ヶ月以上の長期間留守にする際は、ホームセンターなどで売っている封水蒸発防止液を入れておくと、より高い除菌・防臭・防虫効果が得られるためおすすめです。
自力での対処が難しいなら水道修理業者に迷わず相談
便器やトイレタンクが故障していたり、明らかに自分では対処が難しかったりした場合は、水道修理業者に迷わず相談しましょう。
自力での対処が難しい症状をむやみに直そうとすると、かえって症状が悪化してしまい、修理にかかる費用も高額になってしまう恐れがあります。
水道修理業者に任せれば、原因をすぐに特定して最適な方法で修理してくれるため、再発のリスクも限りなく少なく、時間的なコストも削減できるでしょう。
万が一再発したとしても、水道修理業者の多くは無料保証サービスを提供しているので、より安心してトイレを使用できるようになります。
「マルキンクリーン」のように、無料で修理見積を出してくれるところもあるので、トイレの修理に難儀したら、まずは相談してみることをお勧めします。
トイレの水位が低い状態を放置するリスク
トイレの水位が低いとどういったリスクがあるのかについて、詳しく解説します。
トイレの水位が低い状態を放置すると、悪臭が発生するなどして不快な思いをするほか、近隣に迷惑をかける恐れもあり、想像以上に大きなトラブルに発展する可能性も。
リスクをしっかり把握したうえで、早急に対処することを心がけましょう。
悪臭が発生する
トイレの水位が低い状態を放置すると、悪臭が発生するようになります。
トイレの排水管に付着した排泄物や尿石のニオイが、今まで防いでいた水がなくなったことで、こみ上げるようになるためです。
また、そのまま放置すれば封水がほとんどなくなり、更にひどい下水のニオイまで逆流する恐れもあります。
こういった悪臭は、どれだけトイレを綺麗にしても改善されません。
自分はおろか、近隣に住む方のところまで悪臭が及ぶこともあるため、早急に対処するようにしましょう。
トイレが故障して使えなくなる
トイレの水位が低い状態が続くと、トイレそのものが故障してしまう場合もあります。
トイレの水位低下は、便器やトイレタンクに不具合が生じているのが原因となるケースも多く、放置することでさらに負担がかかり、壊れてしまうのです。
トイレが故障すれば当然、トイレが長時間使えなくなる状態になるため、日常生活に大きな支障を及ぼすでしょう。
ただ水が少なくなっただけと甘く見ずに、早めに対処することを強くお勧めします。
水漏れで近隣に迷惑をかける場合も
トイレの水位が低いのは、便器や排水管の破損などによる、水漏れが原因となっているケースもあります。
水漏れが発生したら、床を汚染するリスクがあるほか、集合住宅の場合は下の階にまで浸水する恐れもあり、非常に厄介です。
場合によっては、下の階の人や管理会社から損害賠償を請求される可能性もあります。
トイレの水位が低いとお困りなら頼れる業者へ
トイレの水位が低くなると、トイレが故障して使えなくなったり、悪臭が発生して近隣に迷惑をかけたりと、想像以上のトラブルに発展する恐れもあります。
「ただトイレの水位が低いだけだから」と甘く見ずに、原因をしっかり見極めて、適切な対処を行うことが大切です。
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