マンションのトイレつまり解消法！適切な対処の流れや確認事項を解説

本記事では、マンションでトイレつまりが発生した際に適切に対処する方法を解説します。

マンションでトイレつまりが発生すると、「近隣の方に迷惑がかかるかも…」と、焦って誤った対処をしてしまいがち。

今回は、マンションの管理会社に確認すべき内容や、業者に依頼した際の料金相場などについても解説するので、読み終われば安心してトイレつまり修理を進められるようになります。

マンションのトイレつまりにお困りの方は、ぜひ最後までご一読ください。

マンションでトイレつまり！適切な対処の流れ

トイレつまりはそう頻繁に起こるものでもないので、「まず何をすればいいのか分からない…」と悩んでいる方も多いでしょう。

はじめに、マンションのトイレつまりを適切に処理する流れを解説していきます。

①トイレつまりの原因を特定する

マンションでトイレつまりが発生したら、まずはその原因を調べていきましょう。

原因によっては、業者を呼ばずに自分で直せるケースもありますし、マンションの管理会社が修理費を負担してくれることもあります。

②自力での解消を試みる

原因が判明しており、緊急性の低い症状のトイレつまりであれば、自力での解消を試みましょう。

症状によっては特殊な工具を使用せずとも、自宅にあるものだけで解消できるケースもあります。

③マンションの管理会社に連絡する

原因が分からない、または自力での解消が難しいトイレつまりの場合は、マンションの管理会社へ連絡をしましょう。

管理会社に相談せずに、勝手に水道修理業者にトイレつまり修理を依頼すると、修理費は全額自己負担となってしまう恐れがあります。

トイレつまり修理は緊急を要するため、すぐにでも業者に依頼したいところですが、まずはマンションの管理会社に相談してください。

④水道修理業者に依頼する

マンションの管理会社に相談すると、「ご自身で水道修理業者を探して依頼してください」と指示されることがあります。

面倒かもしれませんが、業者選びは適当にせず、しっかり情報を集めて慎重に行いましょう。

業者選びに失敗すると、相場とかけ離れた高額な費用を請求されたり、雑な修理をされたりするなどして、のちのち大きく後悔する可能性も。

下記の記事で、良質な業者を選ぶコツを解説しているので、業者選びにお悩みでしたらこちらも目を通してみてください。

マンションでトイレつまりが発生する主な原因

ここでは、マンションでトイレつまりが発生する原因の中から、代表的とも言える5つの例を紹介していきます。

自分で解消できるのか否か、大まかな判断ができるようになるので、ぜひ参考にしてください。

トイレットペーパーの流し過ぎ

トイレつまりの発生原因の中でも特に多いのが、トイレットペーパーの流しすぎによるものです。

水に溶けやすい性質のトイレットペーパーですが、量が多すぎると溶けきらずにつまってしまいます。

また、海外製の安価なトイレットペーパーは水に溶けにくいものも多く、最近海外製のものを使うようになった方はそれが原因の可能性も。

トイレットペーパーが原因の場合は、自分で解消できる可能性もあるため、本記事の後半に記載している解消法を実践してみてください。

トイレ掃除シートをたくさん流した

トイレ掃除シートの流しすぎも、トイレつまりでよく見られる原因のひとつです。

トイレ掃除シートは、「トイレにそのまま流せる」と表記されているものも多いですが、大量に流すと水に溶けきらずにつまりを発生する恐れがあります。

こちらも自力で解消できる可能性があるため、業者に相談する前に自力での解消を試みてもいいでしょう。

トイレのタンクの水不足

トイレットペーパーをたくさん流したわけでもなく、固形物などを落としたようなこともないのであれば、トイレタンクに問題があるかもしれません。

現在普及しているトイレの多くは、トイレタンクの中に水をためて、その水を流して清掃する仕組みになっています。

トイレタンク内に何らかのトラブルが発生すると、水がたまらなくなってしまい、十分な水が流せずにつまりが発生してしまうのです。

この場合、トイレタンク内の部品が破損している可能性が高く、自分で修理をするのは難しいです。

固形物を落とした

スマホやメガネ、おもちゃや掃除用のスポンジなど、水に溶けない固形物を落とした場合は、注意が必要です。

落とした固形物を取り出そうとして逆に奥まで押し込み、排水管をつまらせてしまう方をしばしばお見かけします。

排水管に固形物がつまった場合は自力での解消が難しく、放置しても一向に状況が良くならない場合がほとんどなので、早急にマンションの管理会社に連絡を入れ、水道業者に依頼しましょう。

原因が分からない場合は排水管トラブルかも

これまで紹介した原因に心当たりがない場合は、マンションで共用している排水管に異常が発生している可能性があります。

特に築年数の長いマンションでは、排水管の老朽化により、つまりなどのトラブルが起こりやすくなります。

原因不明で対処方法が分からないトイレつまりは、マンションの管理会社へ問合せた上で、業者に相談してみてください。

マンション管理会社へトイレつまりの連絡をする際に確認すべきこと

マンションの管理会社へ連絡する際は、下記3つのポイントを確認すると話がスムーズに進みます。

• 修理費用の負担は誰がするのか
• 保険は適用されるのか
• 提携している水道修理業者はあるのか

それぞれについて詳しく解説します。

修理費用の負担は誰がするのか

マンションの管理会社にトイレつまりの状況を説明し、修理費用の負担は誰がするのか確認をしましょう。

自分の不注意でトイレをつまらせた場合は、修理費用も自己負担になると思われがちですが、管理会社によって規定が異なるため、必ずしもそうなるとは限りません。

排水管が老朽化していて、いつトイレつまりが発生していてもおかしくない状態になっていたのであれば、管理会社が修理費を負担してくれる可能性もあります。

保険は適用されるのか

トイレつまりと同時に水漏れも発生しているのであれば、入居時に契約した火災保険が利用できる可能性があります。

もちろん加入している保険の特約によっては適用されない場合もありますが、数万円以上もの出費を免れることができる場合もあるため、欠かさず確認しましょう。

火災保険に入っていたこと自体忘れている方も多いので、これを機会に今一度保険の加入状況を確認することをおすすめします。

提携している水道修理業者はあるのか

マンション管理会社の多くは、トイレつまりなどのトラブルが発生した際に備えて、水道修理業者と提携しています。

そうと知らずに勝手に別の水道修理業者へ依頼すると、修理費用を自分が全額負担しなければならなくなります。

提携する水道修理業者はいるのか、それとも自分で業者を探すべきなのか、管理会社に確認をとりましょう。

マンションのトイレつまりを自力で解消する3つの手軽な方法

ここでは、トイレつまりを自力で解消する方法を3つ紹介します。

どれも専門的な工具を使わず、手軽に行える方法なので参考にしてください。

40～50℃ほどのお湯を流す

トイレつまりの原因が、トイレットペーパーや水に溶ける掃除シートによるものである場合に有効な方法です。

40～50℃ほどのお湯を便器に流し込み、1時間ほど放置すると、つまった紙がふやけてつまりが解消します。

お湯だけで解消しない場合は、食器用洗剤を100ccほど入れるとより効果的です。

ただし、陶器で出来ている便器は、熱湯をかけると割れてしまう恐れもあるため、手で触れないほどの熱湯は絶対にかけないようにしてください。

ラバーカップを使用する

ラバーカップ（通称スッポン）は、トイレットペーパーなどの紙が原因で発生しているトイレつまりであれば、かなり効果的です。

ラバーカップの使用方法

1. トイレの周りをビニールや雑巾などで養生する
2. ラバーカップを排水口部分に当て、カップがへこむまで押し込む
3. ラバーカップを勢いよく引き上げる

２、３の工程を数回繰り返して、水位が下がってくれば成功です。

針金ハンガーでつまりをほぐす

針金ハンガーを加工して、トイレにつまったものをほぐして解消する方法です。

針金ハンガーを使用した解消方法

1. 針金ハンガーをペンチでカットし、棒状にする
2. 先端に輪っか状に曲げる
3. 針金ハンガーを便器内に入れて、つまりの原因に当てる
4. 針金ハンガーを小刻みに動かして、つまりの原因をほぐす

バケツなどで便器に水を入れて、水位が上がらないようであれば成功です。

ただし、固形物が詰まっている場合は、さらに奥まで押し込んでしまい、症状が悪化する恐れがあるため、この方法は控えてください。

トイレつまりを解消する便利アイテムをもっと知りたい方は、下記の記事をご覧ください。

マンションのトイレつまり修理を業者に依頼した際の費用相場

自力での解消が難しいトイレつまりであれば、水道修理業者にお願いするようになりますが、そこでまず気になるのが修理にかかる料金。

マンションのトイレつまり修理にかかる料金相場を下記にまとめたので、費用計算の参考にしてください

軽度のトイレつまり	5,000～9,000円
中度のトイレつまり（高圧ポンプを使用）	7,000～15,000円
重度のトイレつまり（便器の脱着が必要）	25,000～40,000円
トイレタンク修理（軽度）	6,000～10,000円
トイレタンク修理（タンク脱着が必要）	10,000～25,000円
排水管のつまり解消（薬品を使用）	9,000～15,000円
排水管のつまり解消（高圧洗浄機を使用）	30,000～40,000円

このように、トイレつまりの修理にかかる費用は症状によって大きく変わります。

業者によって料金は異なるため、なるべく費用を抑えたいのであれば、複数の業者から見積りをもらって料金を比較することをお勧めします。

なお、中には見積もりや現場確認にお金がかかる業者もいるので、連絡前にホームページなどで確認をしておきましょう。

相場よりも安すぎる業者は要注意！

トイレつまり修理はそう安いものでもないため、できれば料金の安い業者に依頼したいと思うものです。

しかし、今回紹介した相場と比べて、ありえないほど安い料金を提示する業者は、依頼を控えるようにしてください。

1,000円ほどの低価格で修理できると見せかけ、「追加工事費が発生した」などと称して高額な費用を上乗せする、ぼったくり業者の可能性が高いです。

トイレつまり修理をなるべく安く抑えたいのであれば、こちらの記事に書かれている方法を実践してください。

マンションのトイレつまりを放っておくのはNG！近隣に迷惑をかける恐れも

マンションのトイレつまり修理は、管理会社や水道修理業者に連絡したり、自分で頑張って修理をしたりなど、何かと手間がかかります。

しかし、面倒だからとそのまま放置していると、近隣住民の方に迷惑をかけてトラブルになってしまう恐れも。

マンションのトイレつまりを放っておくと、どのような弊害を引き起こすのか、ここではその一例を紹介します。

近隣に住む人のトイレがつまる

マンションで使われている排水管は、ほかの部屋の排水管とも繋がっています。

そのため、自分の部屋のトイレがつまることにより、ほかの部屋に住む方のトイレもつまる場合があるのです。

被害がさらに広がらないよう、トイレつまりが発生したら早急に対処しましょう。

水漏れにより下の階へ漏水する

トイレつまりによって水漏れも併発している場合は、下の階へと漏水被害を及ぼす恐れがあります。

対処が遅れれば、トイレつまり修理だけでなく、下の階の天井修理費まで請求される可能性も。

マンションの2階以上にお住まいの方は、下の階に影響を及ぼす危険性も考慮して、早めに管理会社に相談するようにしましょう。

マンションのトイレつまりでお困りなら！

マンションのトイレつまりは、まず原因を特定し、自力での解消が難しい場合は、マンションの管理会社へ相談しましょう。

水道修理業者を自力で探す必要がある場合は、安すぎる業者は控え、適正価格で営業する業者へ依頼することが大切です。

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