トイレのオーバーフロー管の交換方法を解説!【各メーカー対応・費用についても】
この記事では、トイレタンクのオーバーフロー管の交換について詳しく解説します。
オーバーフロー管はトイレタンクから水が溢れるのを防ぐ部品であり、正常に機能していなければ交換しなければいけません。水が溢れて大きな被害に発展しないよう、異常が確認できた時点で早めに対応しましょう。
オーバーフロー管の役割をご紹介するとともに、破損したオーバーフロー管の交換方法や緊急のトラブル時にすべきこと、そして業者に交換を依頼した際にかかる費用の目安についてご紹介します。ぜひ参考にしてください。
トイレのオーバーフロー管を交換する前に【基礎知識について】
トイレタンクに給水された水があふれ出る(オーバーフローする)ことを防ぐはたらきをする管状の部品のことを「オーバーフロー管」といいます。「溢水管(いっすいかん)」「あふれ管」という呼び方もあります。
トイレのタンク内部の底に設置されており、先端付近にはタンク内部の標準水位を示す「-WL-」という刻印がされていて、水位に問題がないかどうか確認できるようになっています。管の先端から2~3cm下の位置が標準水位の目安です。
また、トイレのタンク内には「フロートバルブ」という部品もあります。フロートバルブの交換方法については、以下の記事を参考にしてください。
オーバーフロー管の役割
タンクの中の水位が上昇し、外にあふれ出るおそれがあるときにオーバーフロー管が機能します。
「浮き球という球状の部品が破損することで浮かなくなる」「給水が止まらなくなり水位が上昇する」などの現象で、オーバーフロー管の先端より高くなる場合があります。ここまで水位が上がると、余剰な水が中空になっているオーバーフロー管内を通り、便器へと流れていくのです。
レバー操作をしていないのに便器に水が出てくるときは、水位が高くなりオーバーフロー管が機能しているためです。これを止めるには、水位をオーバーフロー管の先端よりも下に下げる必要があります。
その他にも、タンク内の何かしらが原因になって水漏れを起こす可能性があります。宮城・福島のトイレの水漏れやトラブルについては、マルキンクリーンまでご相談ください。出張見積もり・相談は無料で対応させていただきます。
タンクが原因の水漏れについては、以下の記事を参考にしてください。
トイレのオーバーフロー管を交換する5STEP【自力で直す場合】
オーバーフロー管は樹脂でできており、それほど頑丈ではありません。タンク内を掃除しているときや、部品の交換を行っているときに、手がぶつかるなどの衝撃で折れてしまうこともあります。
また、オーバーフロー管は常に水に浸かっているため、経年劣化によってさらに折れやすくなる場合もあります。ここでは、破損したオーバーフロー管を交換する手順をご紹介します。
- 止水栓を締めてタンクの水を抜く
- タンクを取り外す
- オーバーフロー管を取り換える
- タンクを戻す
- 止水栓を開けて動作チェック
一つずつ確認しましょう。
1.止水栓を締めてタンクの水を抜く
作業中に思いがけず水漏れを起こしてしまうのを防ぐため、作業前に止水栓を閉め、タンクの水を抜く必要があります。止水栓を閉めるにはたいていの場合マイナスドライバーが必要になりますが、水道の蛇口のようなタイプのもの(ハンドルタイプ)は手で回して閉めることが可能です。
2.タンクを取り外す
トイレのタンクを取り外します。給水管につながっている部分とタンク下にあるそれぞれのナットを、「モンキーレンチ」という工具を使ってゆるめていきます。
タンクは重いため、持ち運びには注意が必要。陶器でできているため、落とすと割れてしまうことがあります。
3.オーバーフロー管を取り換える
タンクの底の部分にオーバーフロー管の根元が取り付けられています。「ウォーターポンププライヤー」という工具で根元部分を回すことで、管を取り外します。新しいものをタンクの下から差し込んだ後、取り外したときと同じように根元を回して取り付けます。
4.タンクを戻す
タンクも、取り外したときと同様、給水管につながっている部分とタンク下部のナットを閉めて元に戻します。この時、強くナットを閉めすぎると陶器製のタンクが割れてしまうことがあるため、十分に注意してナットを締めるようにしましょう。
ナットを閉めた後、レバーとフロートバルブをつないでいる鎖の長さを、レバーと連動してフロートバルブが適切に動くように調整します。きちんと調整しないと、排水口がうまく閉まらなくなるおそれがあるため注意しましょう。
5.止水栓を開けて動作チェック
交換作業のすべての工程を終えたら、止水栓を開いてタンクが正しく動作しているかを確認します。水の勢いが強いと感じたり、音が大きかったりするときは、止水栓を回して調整を行います。
レバーを動かした後、さまざまな装置が正常に機能し、水位が標準に保たれていることを確認できたら作業完了です。
トイレのオーバーフロー管交換【主要メーカーの特徴と選び方】
トイレのオーバフロー管の交換は、基本的に上記の手順でどのメーカーでも対応できるはずです。ただし、メーカーによっては交換手順が違ったり、トイレの種類や型式によって形状や取り付け方が異なるかもしれません。
自力で作業するなら、メーカーの説明書を参照するのはもちろん、必ずご自宅のトイレに合った製品を選ぶ必要があります。
- TOTO:デザイン性が高く機能的な製品が多い
- LIXIL・INAX:幅広いラインナップを取り揃えさまざまなトイレに対応
- Panasonic:省エネ性能に優れた製品が特徴
オーバーフロー管はホームセンター、楽天やAmazonなどの通販サイト、住宅設備専門店などで購入できるので、チェックしてみてください。
オーバーフロー管を選ぶ際のポイント
オーバーフロー管を選ぶときは、以下3つのポイントを覚えておきましょう。
- トイレの型式
- 材質
- 形状
一番重要なのは、トイレの型式に合うかどうかです。メーカー名、品番などを確認しましょう。また、ステンレスや樹脂など、さまざまな材質があります。形状もさまざまなので、トイレタンクの構造に合わせて選んでください。
トイレのオーバーフロー管が故障?すぐに交換?緊急時の対処法について
オーバーフロー管の折損などが原因でタンク内の水位が上昇したり、あふれて漏れていたりしている場合、まず止水栓を閉めてください。
止水栓を閉めることで、さらなる水漏れを起こすことを防ぐことができます。そして、トイレを流すときはバケツに汲んだ水を流し込んで流す、という方法を取ります。
折れたオーバーフロー管を代わりの配管や防水コーキングなどを使い、DIYの要領で直す人もいますが、オーバーフロー管が折れてしまった場合は、無理に自分で直そうとせずに業者を呼んで直してもらうほうが確実です。
トイレのオーバーフロー管交換にかかる費用相場
自分でオーバーフロー管を交換しようとするのは失敗するリスクが高く、難しいといえます。そのため、オーバーフロー管の修理は業者に依頼するのがベスト。
オーバーフロー管の修理にかかる費用は、8,000円~15,000円が相場です。部品代や、出張料金などの基本料金が含まれます。タンクの脱着や交換した場合は、別途料金がかかるでしょう。
修理費は業者によって差があり、出張料金がかからない業者もあります。
業者のなかには、法外な修理費を要求する悪徳業者も存在するため注意しましょう。業者の概要や住所がホームページなどで明記されている業者を選んでください。一定の信用が約束された水道局指定の工事店を選ぶとなお安心です。
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トイレのオーバーフロー管交換はマルキンクリーンへ
この記事では、オーバーフロー管の交換手順についてご紹介しました。オーバーフロー管は非常に壊れやすいので、タンク内の掃除や部品交換の際には手が触れないように注意しましょう。
また、オーバーフロー管は劣化することもありますので、折れていなくても時々交換することをおすすめします。自分で修理する自信がない場合は、トラブルを悪化させないためにも専門の修理業者に依頼しましょう。
『マルキンクリーン』は、トイレの幅広いトラブルに対応しています。⽔道局指定⼯事店として、年間1,500件のトラブルを解決。相談・出張見積もりは無料にて対応させていただきます。
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