トイレつまりの直し方11選!自分で可能な手順を徹底解説【完全版】
水道トラブルで多いトイレつまり。突然起きると自分で対処できるのか迷いますよね。
ただ、トイレットペーパーをつまらせた、小さな異物を落としてしまったなどの軽度なつまりは、自力で対処できる場合も多いです。
そこで今回は、自分でできるトイレつまりの直し方11選(日用品や道具)の完全版を解説します。
トイレつまりの原因によってはラバーカップやワイヤーブラシなどの道具を使わなくても直せる場合も。記事を読めば、自宅にあるもので直るのか、道具を購入しなければいけないのか、専門業者に依頼したほうがいいのかが分かります。
記事の後半では、トイレつまりを業者依頼する際の料金相場も紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
トイレつまりの前兆や症状を知っておこう
トイレつまりが起こる前には、水を流す際にいつもと違う「コポコポ」という水が上がってくるような音が聞こえてきます。つまりかけている部分があるとそこに水がたまり、排水管内の空気が押し上げられ、中から空気が抜ける音がするのが一般的です。
また、トイレつまりは以下の症状があります。
- 水が流れない
- 便器の水位がいつもより低い・高い
トイレつまりが軽度でも、時間の経過とともに症状が悪化することもめずらしくありません。
前兆である異音やトイレつまりの症状を感じたら、早めの対処や予防が大事です。
トイレつまりの直し方8選!日用品を使う【手軽さ順】
道具を新たに購入しなくても、日用品を使ってトイレつまりを解消する直し方が8つあります。
ここでは、初めてトイレつまりの修理をするひとでも作業しやすいように、手軽に行える順に直し方を紹介します。
作業に入る前に、まずは以下の準備が必要です。
- バケツ・ゴム手袋・ゴミ袋・マイナスドライバー・雑巾などを準備する
- 便器の水を可能な範囲で汲み取っておく
- トイレの止水栓を時計回りに回して閉める
- トイレ周りの養生をする
作業中は汚水の飛び散りがあることが多いので、段取りよく進めるために準備を済ませてから始めましょう。
直し方①お湯とバケツを使う
トイレつまりの直し方で、もっとも手軽にできるのはお湯とバケツを使った方法です。
お湯を準備するだけで、市販品を買いに行く必要もなく非常に手軽といえます。お湯を使うことでトイレットペーパーがふやけやすくなるため、水よりも効果的です。
- お湯とバケツを準備する
- お湯1Lほどを腰の高さぐらいから少しずつ注ぐ
- 1時間ほど放置する
熱湯を注ぐと、陶器製などの便器はヒビが入る可能性が高く要注意。注ぐ際には、45℃程度のお湯を使うのがポイントです。
- 45℃程度のお湯は、沸騰したお湯と同量の水を混ぜて作る
1回で上手くいかない時には、繰り返し行ってみましょう。
なお、お湯を使ってトイレつまりを直すときの手順や注意点を詳しく知りたい方は、下記記事も参考にしてください。
直し方②ビニール袋を使う
手軽にできる直し方の2番目は、ビニール袋を使う方法です。
ビニール袋を使う直し方は、以下の2つの使い方があります。
- つまったものが見えて取り出したいとき
- スッポンの代用として使うとき
つまったものが見えて取りだしたいとき
ゴム手袋をしてつまっているものを取ろうとしても、手袋が短いと手が汚水で汚れてしまうといった問題があるため、ビニール袋が役立ちます。
- ゴム手袋をする
- 上からビニール袋で覆う(端を結んだりゴムをかけたりすると汚水が入りにくい)
- つまっているものを手でつかんで取り出す
ビニール袋をかぶせていれば、つまったものを取りだす際にも汚れや濡れを気にせずに作業できるはずです。
スッポンの代用としてビニール袋を使う時
ビニール袋をはめるまでの準備は、前述と同じです。ビニールをかぶせた拳を、スッポンを使う要領で動かします。
- 便器の水位を調整する
- 拳を排水口につっこむ
- 拳を押し引きすると水圧が変わる
- ゴボゴボという音で、トイレつまりが解消できたと分かる
トイレつまりを素早く直すためには、便器の水位が大事です。拳を入れたときに浸る程度の水位を意識してみましょう。
なお、ビニール袋でトイレつまりを解消する直し方をより詳しく知りたい方は、下記記事もあわせてご覧ください。
直し方③中性洗剤を使う
市販の食器用洗剤(中性洗剤)を用いるトイレつまりの直し方も、比較的手軽な対処法です。
以下の手順に沿って行ってみましょう。
- 食器用洗剤(100cc程度)を便器の中に入れる
- お湯(50℃から60℃程度)をゆっくり注ぎぐ
- 20分程度放置する
有害物質の発生を心配することなく使えるので、手軽に扱えます。
食器用洗剤はたんぱく質を分解する作用があり、食べ物の汚れを洗い落とすほかトイレつまりにも有効です。
トイレに排泄物がつまったときにも、たんぱく質を分解する作用が働くためトイレつまりが解消するわけです。
なお、中性洗剤でトイレつまりを解消する直し方をより詳しく知りたい方は、下記記事もあわせてご覧ください。
直し方④ペットボトルを使う
トイレつまりの際に、スッポンなどの道具を使う代わりにペットボトルを使う直し方もあります。
500mLのペットボトルの底から3~4㎝の位置を目安に、カッターやハサミでカットするだけなので比較的簡単です。
- ペットボトルは円形でフラットなものがおすすめ
切り落とした部分は、ケガの防止や便器の傷を防止するためにビニールテープで巻いておいてください。
- ペットボトルの口を指で塞ぎ、カットした方を排水口に差し込む
- ペットボトルを押し引きする
ゴボゴボという音が上がってきたら、トイレつまりが解消してきた証拠です。
なお、ペットボトルでトイレつまりを解消する直し方をより詳しく知りたい方は、下記記事もあわせてご覧ください。
直し方⑤ハンガーを使う直し方
不用品を使うトイレつまりの直し方は、他にも針金ハンガーを活用する方法もあります。トイレに流れる物が原因でトイレつまりが起こっているときは、針金ハンガーがワイヤーブラシの代用になります。
針金ハンガーをペンチでカットし、先端部分に輪っかを作るだけなのでそれほど難しくありません。
- 加工した針金ハンガーを排水口から差し込む
- ハンガーを小刻みに動かす
排水管は曲線になっているため、上手く進めるためにはハンガーを上下に手元から向きを変えてみるのがコツ。ただし、無理に奥へ進めるのは禁物です。
引っかかって取れなくなったり、傷をつけてしまったりする恐れもあるため注意しましょう。
なお、ハンガー使ったトイレつまりの解消法をより詳しく知りたい方は、下記記事も参考にしてください。
直し方⑥ラップを使う
どこの家庭にもあるラップを使ったトイレつまりの直し方もあります。ラバーカップのように密閉部分をつくり、圧をかける方法です。
- まず便座を上げる
- ラップを便器に隙間なく何層かかぶせる
- ラップの端は、ガムテープで留めると密着しやすい
- 水を流して、ラップのふくらみを手でゆっくり押し圧力をかける
ラップを何層も巻いて隙間を作らないのが、コツです。市販品でも密着性の高いラップを使うのがおすすめ。より密着させるためには、マスキングテープや養生テープなどを使ってしっかり固定しておくと、便器の中でズレてしまう心配がありません。
トイレつまりが解消されないときには、何度か繰り返してみてください。つまりが無くなり圧力の抜け道ができるとラップはしぼみ、トイレつまりが解消されます。
直し方⑦キッチンハイターを使う
トイレつまりの直し方には、キッチンハイターを使う方法もあります。詰まりの原因が水に溶ける物なら、ハイターで解消できる場合も多いです。自宅にハイターがないときは、コンビニやドラッグストアで手軽に入手できます。
- 便器の水位を正常水位よりやや上を目安に減らしておく
- キッチンハイターをキャップ2杯分ほど便器に入れる
- 20~30分ほど放置する
その後、トイレの水位がいつもの位置まで下がっていれば、トイレつまりは解消されています。
ただし、キッチンハイターを使う際には注意点があります。
- 臭いで気分が悪くなることもあるので、換気をする
- 手袋をしてハイターを扱う
- 酸性洗剤と混ぜると有毒ガスが発生するので、一緒に使わない
- 漂白剤なので長時間入れたまま放置しない
便利なアイテムも、使い方によって危険となるため、使い方には十分気をつけましょう。
なお、トイレつまりを中性洗剤を使って直す方法をより詳しく知りたい方は、下記記事も参考にしてください。
直し方⑧重曹を使う
掃除に重宝な重曹は、トイレつまりを直す際にも使えます。重曹は便器が尿石で黄ばんでいるときも、汚れ落としとして重宝するアイテムです。
重曹がないときは、コンビニや100均などの場所で手軽に入手できます。市販の重曹は、容量や種類も豊富です。もし、トイレつまりだけに使いたいのなら100均の掃除用重曹で間にあうでしょう。
- 重曹4分の1カップを排水口に入れる
- 酢2分の1カップを排水口に入れる
- ぬるま湯を腰の高さから注ぐ
重曹と酢を上手く発泡させることで、トイレつまりの解消ができます。そのため、以下の点に注意してください。
- 必ず、重曹→酢→ぬるま湯の順番で入れる
上記を守らないと発泡せずつまりが直せないため、手順を守って作業しましょう。
なお、重曹を使ってトイレつまりを解消する直し方についてもう少し詳しく知りたい方は、下記記事も参考にしてください。
トイレつまりの直し方!道具を使う方法3選
ここまでは、日用品や市販品を使ったトイレつまりの直し方をご紹介しました。
ここからは、専用道具を使ったトイレつまりの直し方を人気の高い順にご紹介します。
直し方⑨スッポンを使う
トイレつまりを直す道具で人気が高いのが、スッポン(ラバーカップ・プランジャー)です。手順が簡単、安価で入手可能なことから昔から支持されています。
- スッポンを排水口にゆっくり密着するように押す
- 勢いをつけてすばやく引く
押し引きをする際に、むやみに力を入れるのではなく上記のような要領で繰り返すと上手くいきます。
スッポンの選び方
入手する際には、トイレに適合するスッポンのタイプと種類に注意して選んでください。
スッポンの種類 | 価格目安 |
和式トイレ用 | 100円~1,500円程度 |
洋式トイレ用 | 数百円~2,000円程度 |
節水トイレ | 1,500円~3,000円程度 |
安価なものなら使い捨てもありですが、もしもの時に備えたいなら、多少値が張ってもケース付きのスッポンがおすすめ。トイレに置きっぱなしでも、衛生的に繰り返し使えます。
たとえば、下記のような商品があります。トイレつまりの頻度に合わせて、使いやすい市販品を探してみましょう。
なお、トイレつまりをスッポンで直す方法を詳しく知りたい方は、下記記事もあわせてご覧ください。
直し方⑩真空式パイプクリーナーを使う
真空パイプクリーナーでトイレつまりを直す方法は、すっぽんに似ていますが強力な吸引力と押し下げる圧力があるのが特徴です。
- ハンドルを押したままトイレの排水口に押し付ける
- カップ部分を真空になるよう強めに押す
- ハンドルだけを引く
一度で上手くいかない時は、繰り返してみましょう。
真空パイプクリーナーは、以下のメリットがあります。
- 周囲に水が飛び散りにくい
- 圧力と吸引力が強い
2,000~3,000円程度で市販されているので、トイレつまりの直し方で困ったときにおすすめです。
直し方⑪ワイヤーブラシを使う
ワイヤーブラシ(トイレクリーナー)でのトイレつまりの直し方も、好評です。
他の道具や日用品で上手くいかないとき、ワイヤーブラシで直せる場合があります。
- 便器にワイヤーブラシをゆっくり入れる
- つまった部分に当たったら、ワイヤーのハンドルを動かし砕く
ワイヤーブラシには、以下のメリットがあります。
- ワイヤーブラシはハンドルで操作しやすい
- 長さがありつまり部分に届きやすい
ただ、つまりに当たったときに奥に押し込まないよう注意する必要があります。
トイレ専用の市販品は1,000~3,000円程度で入手できます。
自分で直せるトイレつまりの原因は3つ
トイレつまりが発生したときに、自分で直せるケースはつまりの原因次第です。以下の3つに該当するかどうかを確かめてみましょう。
トイレットペーパーや便が原因
トイレがつまる原因で多いのが、たくさんのトイレットペーパーを流したときです。水に溶けるトイレットペーパーといっても、一度にまとまった大量の水を流すと排水管でつまってしまうこともあります。
また、大便の際に小洗浄で流すとトイレつまりが起きやすくなります。特に、節水型トイレは、通常より少ない水量で流す仕組みなのでトイレつまりが発生しやすく、こまめに流すよう注意が必要です。
流せるシート類が原因
トイレ掃除の流せるシートや赤ちゃんのおしりふきなど、水に溶けるようになっているものの一度に流すとトイレつまりの原因になります。
トイレつまりしやすいと感じるなら、トイレに流さないのが賢明です。もし、流したい場合には1枚ずつ流すように注意をしましょう。
水量が少ないのが原因
トイレタンクの水量が少ない場合も、トイレつまりの原因になります。トイレタンクの水位が正常な状態で、きちんと洗浄することができるものです。
- タンクにペットボトルを入れて節水している
- タンク内の部品に故障や劣化があると水位が下がる
上記のように水量が不足している状態でトイレを使うと、流す際の水の勢いが弱まります。水圧が弱まると、トイレつまりが発生しやすくなります。
業者に依頼すべきトイレつまり
トイレつまりを自分で直せるのか、業者に任せた方が良いのか、判断に迷う場合も多いでしょう。悩んだときには、以下のポイントに注目して判断してみてください。
トイレットペーパー以外の異物を流してしまったときには、無理に自分で直そうとすると、つまったものをさらに奥へ押しやってしまいさらなるトラブルを招いてしまうことも。
また、トイレつまりの原因に心当たりがないときには、排水管の劣化やタンク内の故障も原因になっている可能性もあるため、業者に調査を依頼しないと判断できません。
業者によるトイレつまりの直し方と費用相場
トイレつまりの直し方で困ったら、業者に依頼すると早くて確実です。ただし、ご覧のように原因と症状によって料金相場が変わるので注意してください。
ラバーカップや薬剤で解消できる軽度のトイレつまりなら、4,000~8,000円程度。しかし、トイレつまりが排水管で起きていると症状が悪化していると使用する機材が異なり費用がかさんでしまいます。
洋式トイレ着脱をする場合には、30,000~50,000円とさらに高額になることも多いです。
トイレつまりの依頼は、トラブルが悪化するほど費用が高額になるため、自力で修理ができない時は早めの依頼を心がけましょう。
トイレつまりの直し方が分かっても…早めに業者へ
今回は、自分でできるトイレつまりの直し方11選を手軽な方法順に紹介しました。
トイレつまりはトイレットペーパーや排泄物を詰まられたなど、軽度なつまりならば自宅にある日用品を使って簡単に直せます。
しかし、自分では届かない位置につまりの原因があって、重曹や中性洗剤では解消しないといった場合は専門業者に依頼するのが得策です。
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