トイレのボールタップ交換方法と注意点【自分でできるケースも!】
毎日使うトイレが故障すると焦ってしまいますし、修理にいくらかかるか急な出費も不安ですよね。
実は、トイレタンクの故障は部品を交換するだけで解消される場合も多く、自分で修理可能な場合もあります。レバーを回してもトイレの水が流れない、またはレバーを回していないのに、トイレタンク内で水がチョロチョロと止まらないといった場合は、ボールタップの劣化や破損が考えられるので交換が必要です。
この記事では、トイレタンク内のボールタップの交換方法や水位調節の方法について解説します。ぜひ、活用してください。
ボールタップの役割とは
トイレタンクは、数多くの部品で構成されています。
トイレタンクの部品のひとつであるボールタップは、タンク内の水の量を調節する大切な役割を担っています。タンクの蓋を開けた時に見える部品で、根元は給水管に、先端はタンク内の浮き玉につながっています。
トイレの水を流す際にレバーを引くと、タンクの排水弁を塞いでいるフロートバブルという部品が持ち上がり、タンク内の水が便器に流れ出ます。
タンク内の水が減って水位が下がると、浮き球が下がることでボールタップの弁が開いて給水管から給水されるという仕組みです。タンクが満水になると浮き球が上昇して給水が止まります。
トイレトラブルの原因が他のタンク部品にありそうな時は、以下の自己解決法もご覧ください。
ボールタップの交換に必要な工具
ボールタップの交換作業に必要な工具は以下の3つです。
- マイナスドライバー
- ラジオペンチ
- モンキーレンチ
新しいボールタップはホームセンターやネットショップ、トイレメーカーの公式サイトなどで購入可能です。
ただし、トイレの部品は類似品が多く、トイレ自体が古い型のものは部品が廃盤になっている場合もあります。代替品などをネットで検索して購入する場合も、トイレの品番を確認した上で購入しましょう。
ボールタップの交換手順
続いてはボールタップの交換手順について解説していきます。ボールタップは、浮玉が付いたタイプのオーソドックスな形のものであれば、初心者でも比較的容易に作業ができます。
①止水栓を閉める
トイレの修理作業を始める前に、必ず止水栓(トイレの水道の元栓)を閉めましょう。止水栓を閉めずに作業をすると、タンクから水が溢れる可能性があります。
止水栓は、床または給水管の接続口付近に設置されています。ウォシュレット付きトイレの場合は、ウォシュレット用の止水栓と間違えないよう注意してください。
②タンク内の水を抜く
タンクの蓋を垂直に持ち上げて開けます。持ち上げるだけで外れない場合は、まず蓋を起こし、じゃばら管に付いているナットを反時計回りにまわすと外れます。
タンクの蓋は、ほとんどが陶器製です。破損する恐れがあるので、落とさないように注意しましょう。レバーハンドル(水を流す時にひねるレバー)をまわすと、タンク内の水が流れ出ていきます。
③ボールタップを取り外す
ボールタップをおさえながら、タンクの外側にある給水管にツバ付きナットと袋ナットをモンキーレンチで緩めて外します。給水管が外れたら、ボールタップをタンクの内側に引っ張って外します。
ナットが取り外しにくい時は錆取りスプレーを掛ける
ナットが錆びていると取り外しにくい場合があります。そんな時は、錆取りスプレーを吹き掛けると外しやすくなります。
ただし、部品の取り外しがうまく行かない時に無理な力をかけると部品や便器を壊してしまう可能性があるので注意しましょう。
④新しいボールタップを取り付ける
ボールタップの蝶ネジ2本を反時計回りにまわし、ピストンバルブを取り外します。シートパッキンの上下の位置に注意し、直径の大きい方をピストンバルブにはめ込んで新しいものと交換します。
交換したバルブをボールタップにきちんと差し込み、蝶ねじ2本をペンチで時計回りにまわして締めます。ボールタップをタンクの内側に取り付け、ボールタップをおさえながら給水管のツバ付きナットと袋ナットを取り付けます。
⑤動作確認
取り付けが完了したら、動作確認を行います。止水栓を開いてタンク内に給水し、タンク内に立っているオーバーフロー管の2~3センチ下あたりで止まることを確認します。
これよりも水位が高すぎたり、低すぎたりする場合は、ボールタップで水位の調整をしてみてください。
ボールタップでの水位調整について
給水される水の量が少なすぎたり、多すぎたりしているのに、ボールタップに劣化や異常は見られないケースがあります。そんな時は、ボールタップの調整弁で水量を調整してみましょう。
トイレタンクのフタを取り外しボールタップの根元にある調節弁を回すと水量を調整できます。水位が標準のライン(オーバーフロー管のてっぺんから2~3センチ下あたり)で止まれば完了です。水を流してみて、水位が標準ラインで止まるのを確認したらタンクの蓋を閉めます。
※水位調節はボールタップの種類や形状によっても異なります。詳細は製品の説明書や公式ホームページ等でご確認ください。
業者にボールタップ交換を依頼した時の費用
部品の取り外しが上手くいかず無理に力を加えると、タンク内の部品やタンク自体を破損させる恐れがあります。ボールタップの交換にはそこそこ慣れも必要になってくるので、慣れた人以外、自力でやらない方がいいでしょう。業者に依頼するのが得策です。
業者に依頼すれば、破損リスクも当然なく、総合的に安上がりなことが多いでしょう。業者にボールタップ交換を依頼した場合、費用は12,000~15,000円程度が相場です。
自分で交換した場合の費用は2,000~5,000円程度ですが、ドライバーやレンチなどの工具をお持ちでない場合は、さらにプラス数千円程度かかります。この場合、結局総額1万円程度かかる上に、高額なタンクの破損リスクまで考えるとあまりおすすめはできません。
水道修理作業に慣れているほどではない方や、トイレ自体が古く他の部品も故障している可能性がある場合は、業者に依頼するのがおすすめです。
ボールタップ交換費用の詳細については、以下の記事もぜひご覧ください。
まとめ
毎日使う自宅のトイレが故障したら、一刻も早く直したいものですよね。ボールタップの交換は慣れていればご自分でも行えますが、基本的に業者依頼して早く解決しましょう。
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ご自分で交換する方や業者の依頼を迷っている方も、ぜひこの記事を読んで参考にしてみて下さい。