【トイレつまりの直し方】真空式パイプクリーナーを使って楽々解消!

トイレがつまっている状態は、できる限り早く対処した方が良いです。

しかし、「それは分かっているけれど適切な対処方法がわからない……」と対処の段階で困っている方も一定数いるでしょう。

本記事では、パイプクリーナーを使ってキレイすっきり、トイレつまりを解消する方法を徹底解説していきます。

パイプクリーナーの種類や使い方がわからない方にも分かりやすく解説しているので、以下をぜひ参考にしてください。

【トイレつまり】パイプクリーナーの種類まとめ

そもそも、パイプクリーナーとは、「パイプ(排水管)のつまりを改善し、キレイにするもの」です。そのため、パイプクリーナーと言ってもいくつか種類があり、つまりの原因によって使う種類が異なります。

4種類のパイプクリーナーそれぞれの特徴を理解し、適切な使い方をすることで最大限効果を発揮することができます。

そこで、この章では、4種のパイプクリーナーについて、性質を解説していきます。いずれのパイプクリーナーを使用しても改善が見られない場合は水回りのプロに依頼するのがオススメです。

1.液体タイプ

液体タイプの場合、専用の液体を詰まり箇所に流し入れることで汚れを分解し、つまりを改善します。

液体をかけてある程度の時間放置しておくだけでつまりが改善され、後処理も水を流すだけで済むので、手が汚れずに作業できます。

金属類を分解することは非常に難しいため、つまりの原因によっては利用できない場合があります。

2.粉末タイプ

粉末タイプを使用すると、水と反応して泡が発生します。その泡によって汚れが取れ、トイレ内が綺麗になる仕組みです。

液体タイプと同様、粉末をつまり箇所に入れておくことで、手を汚さずつまりを改善できるため、作業としてはかなり楽です。

3.ワイヤータイプ

ワイヤータイプでは、ワイヤーの先にヘッド(ブラシ)がついていて、ヘッドを振動させることで汚れを落としたり、つまりを取り除いたりします。

ワイヤーの長さが十分あれば、トイレつまりの原因元まで直接ヘッドが届き、効果的に改善を促すことが可能です。

トーラー(ドレンクリーナー)の使い方 パイプクリーナーの効果的な使い方

しかし、便利な反面、ワイヤーがトイレの排水管の中で絡まってしまったり、不慣れなワイヤータイプを使用するため、扱いこなせるのに時間がかかったり、といったデメリットも存在します。

4.真空式タイプ

真空式タイプとは、スッポンと一般に呼ばれる、ラバーカップを使用してつまりの原因を吸引する方法です。

名称はいくつかあり、プランジャーと呼ばれたりもします。

プランジャーの種類 トイレの型式にあったパイプクリーナーの選択がオススメ

もっとも一般的なのが、上画像の「和式用プランジャー」でしょう。いずれのプランジャーを用いても大きな問題はありませんが、トイレ形態に合ったプランジャーだと、なお良いです。

パイプクリーナーは非常に便利な道具ですが、適切に使用しないと効果が出ません。むしろ、排水管を傷つけてしまう恐れもあります。十分注意して使用してください。

ラバーカップでトイレつまり修理 プランジャーの使い方

パイプクリーナーを使用する際、スッポン内に空気が入らないようにし、勢いよく引き戻すことが大切です。パイプクリーナーを購入した際に、必ず取扱説明書がありますので、要点を確認してから使用するようにしましょう。

より詳しく、スッポンの使い方を確認したい方は下記記事も合わせてご確認ください。

トイレつまりを改善するパイプクリーナーの効果的な使い方

ではここから、パイプクリーナーの使い方をより詳しくサポートしていきます。

基本的な使い方

真空式パイプクリーナーを利用する流れは以下の通りです。

  • トイレの水量を調整する
  • パイプクリーナーのハンドルを押したまま便器に押しつける
  • パイプクリーナーのハンドルを押すor引く
  • 水を適度に流しながら状況を確認する

それぞれ順に解説していきますね。

1.トイレの水量を調整する

つまっている状態だと、水が全く流れず、便器内に溜まってしまうでしょう。

そのまま作業をすると水があふれ出てしまう恐れがあるため、給水ポンプやバケツなどを使って、まず水をくみ出してください。

また、水が全く無い場合はパイプクリーナーを使用できないため、その場合はスッポン全体が水につかるくらい水を便器内につぎ足してください。

2.パイプクリーナーのハンドルを押したまま便器に押しつける

パイプクリーナーをより効果的に使うためにはこの点を十分に理解しておく必要があります。

パイプクリーナーのカップ内に空気が入らないように強く便器に押しつけ、カップ内に真空状態を作りましょう。

3.パイプクリーナーのハンドルを押すor引く

十分に押しつけた後は、柄の部分を握り、強く引きます。

真空をうまく作れていると引くのにかなりの力がかかりますが、これを引っ張り切ることでつまりの原因をなくすことができます。

パイプクリーナーの使い方 最大限効果をだすため、吸引・加圧の繰り返しが大切

以降はつまりの改善が確認できるまで、吸引と加圧を繰り返すようにしてください。

4.水を適度に流しながら状況を確認する

目視でつまりが改善されたと思っていたとしても、排水管の奥はまだつまっている状態かもしれません。

そのため、つまりが改善できた場合も、バケツで水を流して様子を見、つまりが解消していそうなら「小」で流してみましょう。

便器内の水位上昇に注意する つまりの原因を見極め、パイプクリーナーを適切に使用する

「小」を流して、問題なく水が流れきれば良いですが、便器内の水位に改善が見られず、水が減らないどころか溢れてしまう場合は再度吸引と加圧を繰り返しましょう。

水が問題なく流れれば、トイレのつまりは完全に解消されています。

液体洗剤を使ってみよう

キッチンにある食器用洗剤を使うことで、つまりを改善させる方法もあります。

食器用洗剤の使い方 適切な量を使用し、つまり改善を促す

液体洗剤の原液を便器内に入れた後に50℃~60℃のお湯を適量注ぎます。30分~1時間程度放置することで薬剤が反応し、汚れを落としてくれます。

お湯や液体洗剤を入れる前には、トイレの排水口にある水をできる限り取り除くようにしてください。お湯と洗剤の相乗効果を最大限発揮するために、この工程は手を抜かないことがオススメです。

洗剤を切らしている場合は、重曹とクエン酸を利用したつまり解消方法もあります。

重曹・クエン酸によるつまり改善 パイプクリーナー(スッポン)などが使いやすくなる

自宅の備品状況との兼ね合いも含めて、手段を見当してください。

高圧洗浄タイプもかなり効果的

より瞬時に解決したい場合は、高圧洗浄タイプのパイプクリーナーがオススメです。

これまでのつまり改善方法では、ゆっくりと時間をかけながら問題を解決する流れでしたが、高圧洗浄タイプでは、つまり部分に高圧で水をぶつけるため、気付かぬうちにつまりを解消してくれる場合があります。

高圧洗浄機(ケルヒャー)の使い方 つまりを瞬時に改善

高圧洗浄機を使用する際には、洗浄時にヘドロが飛び散らないように、トイレの蓋回りをビニールなどで覆う必要があります。

つまりの解消ができたと感じた際には、最後に水が流れることを確認した後、作業を終了しましょう。

パイプクリーナーを使用する際の注意点

パイプクリーナーを使用する際に、事前に知っておいてほしい点がいくつかあります。

トラブルを未然に防ぐためにも、以下の章を確認してみてください。

水が少しずつしか流れない場合

水が少しずつしか流れない場合、原因が必ずしもつまりとは限りません。

水がうまく流れない場合 タンク内に問題があり、流水量が少なくなっている 便器内に問題があり、流水量が少なくなっている

流水量が少ない原因は2パターン存在します。

  1. タンク内に問題があり、流水量が少なくなっている
  2. 便器内に問題があり、流水量が少なくなっている

目視で判断できることが多いですが、見当がつかない場合は専門業者に見てもらいましょう。

より詳細を確認したい方は下記記事もご覧ください。

補助水管が故障した場合

便器内は治ったのに、まだ水の流れがどこかおかしい場合は、補助水管(トイレタンク)の故障を疑ってみるのが良いかもしれません。

補助水管の故障 手洗い間の出水口にゴミなどが埋まっていないか 器具の接続部分が緩んでいないか

トイレの水を流した後に手洗い用の水が流れ続けるなどの問題が見られた場合、以下の2点を確認してください。

  1. 手洗い間の出水口にゴミなどが埋まっていないか
  2. 器具の接続部分が緩んでいないか

ゴミが原因であれば、取り除くだけで解決しますが、部品交換が必要な場合はホームセンター等で部品を揃える必要があります。

発生しうる現象を知っておく

トイレのつまりを改善していると、思いがけない現象に出会うことがあります。

予備知識が無いと、「なんでそんなことが起こったの?」と戸惑ってしまうかもしれません。そのため、以下3つの現象を頭に入れておきましょう。

毛細管現象

この現象は良く耳にしたことがあるかもしれません。

排水管と封水(S字・U字にパイプがカーブしている部分)近くに異物が挟まっている場合、異物が封水を吸い上げて排水管に流し入れてしまうため、封水が少なくなってしまいます。

この現象を毛細管現象と呼びます。

毛細管現象 つまりが原因で封水を吸い上げてしまう

なるべく早く異物を取り除き、処理後は水をゆっくり加えるようにしてください。

自己サイホン作用

水を大量かつ一気に流すと、封水側(S字・U字にパイプがカーブしている部分)の水もまとめて排水の方へ流れ出てしまうことがあります。

このような、水が引っ張られて流れ出てしまう作用のことを自己サイホン作用と呼びます。

自己サイホン作用 水を一気に流さないようにする 万一一気に流してしまった場合は、後でゆっくり水を流し、封水に水をためておく

対応策としては、

  • 水を一気に流さないようにする
  • 一気に流してしまった場合は、後でゆっくり水を流し、封水に水をためておく

のいずれかを実施しましょう。

誘導サイホン作用

上階から、排水立管に満水状態で水が勢いよく流れ込んだとき、封水側(S字・U字にパイプがカーブしている部分)の管内の空気が立管側に引っ張られ、封水が流れ出てしまいます。

この作用を誘導サイホン作用と呼びます。

誘導サイホン作用 封水が吸引されてしまい、破水してしまう

ある程度時間が経った後に、バケツを使って水を入れ、封水をためるようにしてください。

トイレつまりを改善するために必要な料金の相場

上記に挙げた様々な手法を実施しても、つまりが上手く改善されなかった、といった場合には業者への依頼をオススメします。

そこで、気になる修理の料金相場を以下にまとめました。

トイレつまりの修理料金・相場 パイプクリーナーを利用してもつまりが改善されなかった場合

大きな道具を使用したり、便器を交換するなど、大がかりな作業の場合はかなりの費用が必要です。

しかし、単につまりの改善の依頼であれば、基本料金を含めて1万円以内で収めるケースもありますので、一度無料で見積もりを行ってもらうと良いでしょう。

また、同じトイレ・同じ詰まり方でも、賃貸かそうでないかによって、意識すべき点が異なります。

より詳細な費用相場を確認したい方は下記記事もご確認ください。

以下の図を参考にしてください。

賃貸でのトイレつまり 賃貸の場合、トラブルが発生した際には、まず賃貸業者に連絡するのがオススメ

賃貸の場合、トラブルが発生した際には、まず賃貸業者に連絡するのが基本です。

大家さんがつまりの対応を行ってくれる場合や、保険の関係上、必ず保険会社や賃貸業者、大家さんに一方連絡を入れておく必要があるケースがあります。

賃貸契約の際に、つまりが発生した場合の対処の流れを伺っているはずなので、マニュアル通りに事を進めるのが良いでしょう。

【トイレつまり】パイプクリーナーを使っても改善しない場合は?

いざ水のトラブルを目の当たりにしてみると、なかなか業者を吟味する余裕はありません。

なるべく早く依頼したい気持ちがつのり、優良業者の選定どころではないでしょう。

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