宮城県の水道料金が高い理由!さらなる値上げも?【水源不足の状況と県独自の取り組みも解説】

今回は、宮城県の水道料金が高い理由について詳しく解説します。

他県に比べ宮城県の水道料金が高い理由は、以下3つが挙げられます

  • 水源に恵まれていない
  • 給水原価が他の大都市に比べて高い
  • 水道管の老朽化に伴う値上げ

ただ、県は独自の水道料金値上げ対策も講じているので、家庭でも節水の意識を持つことが大切でしょう。

本記事では、宮城県の水道料金が高い上記3つの理由を深掘りし、県独自の対策も紹介家庭で今すぐできる節水対策も解説しているので、ぜひ最後までご覧ください。

宮城県の水道料金が高い理由①水源に恵まれていない

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宮城県の水道料金は全国平均を大きく上回り、全国でも上位に位置しています。理由の一つとして、宮城県は豊富な水源に恵まれていないという現実があります。

多くの地域で安定した水の供給を確保するため、大規模なダム建設が必要とされており、その建設費や維持費が水道料金に反映されています。特にダムからの水源は自然に得られるものと異なり、整備に多額のコストがかかるため、水の価格を押し上げる要因となっているのです。

宮城県の水道料金が高い理由②給水原価が他の大都市に比べて高い

宮城県の水道料金が高い2つ目の理由は、他の大都市と比較して給水原価が高いことが挙げられます。給水原価とは、水道水を家庭や事業所に届けるために必要な費用であり、その要因が料金に大きく影響しています。

仙台市では経営効率は高く、人件費や物件費の面では全国平均と比較しても低い水準に抑えられています。しかし、それでもなお受水費や減価償却費、そして支払利息が特に高額です。

このように減価償却費が膨らんでいるのは、過去に行われた市街地の急速な拡大が原因に。新たに建設された配水施設や広範囲にわたる配水管の整備は、企業債を用いて進められ、その結果として高い支払い利息が発生しているのです。

さらに、給水区域が広い一方で人口密度が低いため、多くの配水管が十分に活用されていないのも、給水コストを押し上げる要因となっています。

宮城県の水道料金が高い理由③水道管の老朽化に伴う値上げ

宮城県における水道料金の高騰は、水道管の老朽化も大きな要因です。高度経済成長期に整備された水道管の多くが耐用年数を超え、交換が急務とされています。

水道管の耐用年数はおおよそ40年とされており、多くのインフラがその期限を過ぎている現在、各地域で水道管の更新工事が進められています。更新作業には多額の費用がかかり、宮城県でもかなりの距離に及ぶ老朽管の交換が必要です。

例えば、石巻市や東松島市の水道管だけでも数百キロメートルに及び、その交換には数百億円規模の予算が必要。このような大規模な更新事業は一地域に留まらず、県全体に広がる問題でありインフラの老朽化に伴う更新コストが水道料金の値上げを引き起こしているのです。

さらに、浄水場や他の関連施設も同様に老朽化しており、これらの維持・修繕費用が水道事業の運営に重くのしかかっています。

水道料金が高い!宮城県が取り組む全国初の値上げ対策とは

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宮城県では、人口減少と水道インフラの老朽化による運営コストの増加が水道料金の上昇を招いています。これに対処するため、全国初となる「みやぎ型管理運営方式」を導入しました。

水道施設の所有権を県が保持したまま、実際の運営と管理を民間企業に委託する仕組みです。こうした試みは、民間の効率的な経営手法を活用し、将来的な水道料金の大幅な値上げを回避する狙いがあります。

人件費削減や設備更新にかかるコストを抑え、宮城県は20年間で約337億円の経費削減を見込んでいるとのことです。

水道事業民営化のリスクについて

水道事業の民営化には多くのメリットが期待されていますが、その一方でリスクも考えなければいけません。

まず、民間企業が経営を担うことで、利益重視の姿勢から水道料金が引き上げられる可能性があります。海外では、民営化に伴う水道料金の急上昇や、サービスの質の低下が問題となった事例も報告されています。

また、民間企業の経営状況が悪化すれば、水道サービス自体が停止するリスクもあるでしょう。宮城県はこうした懸念に対し、引き続き県が水質や経営状況を監視し、安全性と安定供給を確保することを約束していますが、民営化が進む中でどこまでその監視が機能するかが注目されています。

宮城県の水道料金が高い理由は他にも!?【使い方や設備について】

宮城県の水道料金が高い要因は、インフラの老朽化や維持費用だけではありません。日々の生活での水の使い方や設備の管理も、料金に大きく影響を与えます

見えない場所での水漏れや、水の過剰使用が知らず知らずのうちに水道代を押し上げている可能性があります。ここでは、主に家庭内の設備に関して、確認すべきポイントを見ていきましょう。

水漏れしている可能性がある

家庭内で急激に水道料金が上がった場合、最初に考えるべきは「水漏れ」の可能性です。水漏れは、どの家庭でも突然起こり得るものであり、放置すると大きな出費につながります。

キッチンやトイレ、お風呂、洗濯機といった日常的に使用する設備が水漏れの原因になりやすいです。下記の表にそれぞれの確認ポイントを記載しているので、異常がないかぜひチェックしてみてください。

水漏れ箇所 確認ポイント
キッチン 蛇口や給水湯管の接続部分に水漏れがないか
>>キッチンの水漏れについてはコチラ
トイレ(タンク・便器) レバーの付け根、タンクと便器の接続部分、便器内
>>トイレの水漏れについてはコチラ
洗濯機 シャワーホースや蛇口、給湯器周辺の接続部分
>>洗濯機の水漏れについてはコチラ
お風呂 給水ホースや排水ホース、接続部分の劣化がないか
>>お風呂の水漏れについてはコチラ

もし上記のポイントを確認しても原因が特定できない場合、目に見えない場所で水漏れが発生している可能性もあります。天井や壁の中の配管、床下などは専門業者に依頼して調査してもらいましょう

>>どこかで水漏れしてるかも?マルキンクリーンに無料相談してみる(宮城対応!)

水漏れしているか確認する方法

水漏れを早期に発見し、水道代の無駄な増加を防ぐには自宅で簡単にできる確認方法があります。まず、全ての蛇口を閉めた状態で水道メーターを確認し、メーター内のパイロットが回っていないか確認してください。

パイロットが回っている場合、水漏れの可能性が高いです。また、各場所の止水栓を一つずつ閉めていき、メーターが止まる箇所があればその場所が水漏れの原因です。

もし原因が特定できない場合は、早めに専門業者に相談しましょう。

水の使用量が多い

もし水漏れが確認されなかった場合、単純に水の使用量が多いため水道代が上がっている可能性も考えられます。日々の生活での水の使い方を見直せば、水道代を節約できるかもしれません。

節水シャワーヘッドの使用や洗濯機をまとめて回すなど、小さな節水習慣の積み重ねが大切です。

宮城県の高い水道料金を抑える方法7選

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宮城県では水道料金が全国平均を上回っているため、少しでも節約するのを考えている方は、日常的にできる節水方法を取り入れましょう。ここでは、7つの節水方法を紹介します。

  • 水はこまめに止める
  • お風呂の量を減らす
  • お風呂の残り湯を再利用する
  • 洗濯の回数を減らす
  • 節水シャワーヘッドを使用する
  • 給水設備の交換・検討する
  • 水漏れを直す

水はこまめに止める

歯磨きや食器洗い、シャワーなど水を使うシーンでは、できるだけ水をこまめに止めるのが基本です。例えば、歯磨き中に水を出しっぱなしにせず、コップに汲んで使うだけで大きな節水効果が得られます。

また、洗車の際もバケツを使用するなど、少しの工夫で水道代を抑えられます。

お風呂の量を減らす

毎日の入浴も、少し工夫すれば節水が可能です。湯船に溜める水の量を少し減らすだけで、一度に使用する水量を大幅に減らせるでしょう。

家族が多い場合、入浴順を決めてお湯を共有するなど、効率よく使うことも節約につながります。

お風呂の残り湯を再利用する

お風呂の残り湯をそのまま捨ててしまうのはもったいないです。洗濯に再利用したり、庭の水やりに使うなど、さまざまな用途で活用できます。

一度使った水を有効に活用し、無駄なく節水していきましょう。

洗濯の回数を減らす

毎日少量を洗濯している場合、まとめて洗濯すれば水の使用量を大幅に削減できます。少ない量の洗濯を頻繁にすると、その都度多くの水を使ってしまうため、洗濯の回数を減らすのが効果的でしょう。

ただし、洗濯機に詰め込みすぎないよう、容量の7~8割を目安にすると良いでしょう。

節水シャワーヘッドを使用する

節水シャワーヘッドを使用することで、シャワーの使用時に出る水の量を減らせます。快適な水圧を保ちながらも、少ない水量で済ませられるでしょう。

さらに、湯沸かしのエネルギーも削減できるため、光熱費の節約にもつながります

給水設備の交換・検討する

古い給水設備を使用している場合、最新の節水機能が付いた設備に交換すれば大幅な節水効果が期待できます。トイレや蛇口など、日常的に多く水を使う設備は、定期的なメンテナンスや交換を検討しましょう。

水漏れを直す

水漏れが発生している場合は、早急に修理することで無駄な水の消費を確実に防げます。水道メーターの確認や蛇口の状態をチェックし、異常が見つかったら早めに対処しましょう。

宮城県の水道料金が高い理由は3つ…家庭でも節水を意識しよう!

今回は、宮城県の水道料金が高い理由について解説し、県独自の値上げ対策も取り上げました。家庭でできる節水対策も、取り組む価値が高いのではないでしょうか。

水源不足や公共設備の問題への貢献のためにも、県民一人ひとりが各家庭で節水を意識して実践できるといいでしょう。家庭での節水は宮城県の水不足解消につながるとともに、水道代節約にも大きく貢献できて一石二鳥です

家庭で水漏れが発生している、配管の老朽化などが見られるなら、この機会に直してしまいましょう。宮城・福島エリア対応のマルキンクリーンでは、水漏れ修理から水道トラブルなどに対応しています。24時間365日対応、出張・見積もりともに無料ですので、まずはお気軽にお問い合わせください!

>>マルキンクリーンに水回りのトラブルを相談してみる

FAQ宮城県の水道料金が高い理由や値上げに関するよくある質問
各自治体の水道料金はどうやって決まる?
水道料金の仕組みは以下の通りです。 ・基本料金(水質の検査やメーター検針、料金徴収などの経費をカバーする定額料金) ・従量料金(使用水量の増減に応じてかかる経費を負担する料金)
宮城県の水道料金は全国的にみてどのくらい高いの?
宮城県は、全国ワースト5位に入るほど水道料金が高いと判明しています。節水型の蛇口やトイレへの交換など、各家庭での水道料金節約が効果的な場合も多いでしょう。
宮城県の水道料金を抑えるために家庭でできることは?
今すぐに家庭でできる節水方法もあるため、以下を参考にしてください ・水はこまめに止める ・お風呂の量を減らす ・お風呂の残り湯を再利用する ・洗濯の回数を減らす ・節水シャワーヘッドを使用する ・給水設備の交換・検討する ・水漏れを直す

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