お風呂が凍結したらどうする?原因を知って適切な対処を
この記事では、お風呂で凍結が発生した時の対処法を詳しく解説していきます。
シャワーからお湯が出ない、追い焚きができないなど、お風呂での凍結は生活に支障をきたすため、早く解決したい人が多いでしょう。しかし、あわてて給湯器などを触って、壊してしまったりしたら大変。
お風呂が凍結したら、まずは、原因や凍結箇所を突き止めて、適切に対処することが大切です。
凍結の状況別に、具体的な応急処置や対処法をご紹介します。お風呂の凍結で悩まされている方は、ぜひ最後までご覧ください。
お風呂が凍結したらどうする?【症状の確認から】
お風呂の屋外に設置した給湯器やバランス釜タイプの浴槽横に設置された機器などが、気温の低下により凍結することがあります。
以下のような条件があると、お風呂が凍結しやすいので、注意が必要です。
- お風呂が北側の日当たりの悪い場所にある
- 給湯器が屋外にあり風がよく当たる
浴室内のシャワーヘッドや蛇口、給水管が凍結すると、お湯が使えなくなるだけではなく、設備にダメージを与えてしまうことも。
お風呂が凍結したら、以下の3つが特に起こりやすいトラブルです。
- 蛇口が動かない
- シャワーからお湯が出ない
- 給湯器で追い焚きできない
それぞれについて、解説します。状況別の詳細記事も用意していますので、この記事でご紹介する対処法と併せて、ぜひご活用ください。
蛇口が動かない
蛇口やシャワーヘッドは、凍結しやすい箇所の一つです。蛇口が凍結して動かなくなり、水が使えなくなることがあります。
凍結しているときに水を出そうと無理にひねると、蛇口内のパッキンがすり減ってしまうことも。解凍後に水漏れが始まる可能性があるので、凍結している蛇口を無理に使わないようにしましょう。
凍結した際に間違った対応をすると、破損の原因になります。下記の記事を参考にして、正しく対処してください。
シャワーからお湯が出ない
シャワーからお湯が出ないのは、以下の箇所が凍結している可能性があります。
- シャワーヘッド
- 給水管(給湯管)
- 給湯器
水が出る場合は給水管は凍結していないはずなので、給湯器の凍結が原因でしょう。給湯器が凍結している場合は、以下で紹介する記事を参考にしてください。
給湯器で追い焚きできない
追い焚き配管が凍結すると、バスタブに張っている残り湯の追い焚きができなくなります。追い焚き配管は、一般的には凍結しにくいと思われがちです。
しかし、給湯器内に水が残っていて、運転を停止していると凍結してしまうことはあります。特に給湯器が屋外の日の当たりにくい場所にある場合は、凍結しやすいので注意が必要です。
給湯器で追い焚きできない際は、以下の記事を参考に対処してください。
お風呂が凍結したらどうする?3つの対処法
お風呂が凍結したら、以下の方法を試してください。
- 自然に解凍されるのを待つ
- 凍結した部分を温める
- 水道修理業者に相談する
それぞれについて、さらに詳しくまとめていきます。
自然に解凍されるのを待つ
日中の気温上昇で、自然に解凍するのが、最も水道管等にダメージを与えない方法です。
日中の気温が2度程度でも、解凍するはずですが時間がかかります。寒い時期は、解凍する前に、夜になってしまい、再度、凍結してしまう可能性も。
自然解凍するために、浴室のドアを開けて暖房した部屋の暖かい空気が入り込むようにしましょう。浴室に暖房機器が設置されている場合は、利用してください。
凍結した部分を温める
凍結したままですと、お風呂が利用できないので解凍時間を縮めるために凍結した部分を温めましょう。
水道管・給湯管が外に出ている部分にタオルを巻いて、50度前後のお湯をゆっくりかけていきます。熱湯をかけると、温度差が激しすぎて水道管が破裂するので、温度には十分注意が必要です。
水道修理業者に相談する
水道管の凍結は、水道修理業者に依頼できます。
- 電気解氷
- 蒸気解氷
といった解凍方法で、専門器具を利用して短時間で解凍可能です。大雑把にいうと、金属製の水道管なら電気解氷、樹脂製なら蒸気解氷で解凍します。
プロの水道修理業者なら、水道管にダメージを与えるようなこともなく、安心です。
修理料金や安く利用するコツは、以下の記事が参考になります。
お風呂が凍結した際の修理料金目安
お風呂の凍結で、水道修理業者へ依頼した際に必要な料金を解説します。水道修理業者の料金は、「基本料金+部品代+工賃」です。
例えば給湯器を交換しなくてはいけないという場合は、給湯器本体の価格も上乗せされるのでさらに高額になります。
お風呂が凍結した際に、業者に依頼するのは給湯器の修理や水道管(蛇口)の解凍作業が中心です。作業の種類と修理料金をまとめたので、以下の一覧表を参考にしてください。
修理料金目安 | |
---|---|
給湯器の電気回路の修理 | 30,000〜60,000円 |
給湯器の熱回路の修理 | 30,000~50,000円 |
漏水調査 | 10,000~30,000円 |
電気解氷機や高温スチーム機を使った解凍作業 | 一般的に10,000~20,000円程度 ※作業しにくい箇所は30,000円程度になる場合も |
漏水調査 | 10,000~30,000円 |
水道管破裂による修理 | 20,000〜30,000円 |
業者によっては、出張費や夜間・早朝・休日の割増料金が加算されることがあります。夜間・早朝・休日の割増料金は、業者によって異なりますが概ね以下のような加算方法です。
- 作業料金の〇〇%増し(ほぼ30〜50%)
- 一律〇〇円増し(5,000〜8,000円)
問い合わせ時に、出張費や割増料金が加算されるかどうかを確認しておくと安心です。
また、料金は業者によっても異なるので、必ず見積もりを取って、料金に納得してから正式に依頼しましょう。
お風呂が凍結した時の修理業者の選び方
お風呂が凍結して、解凍したいときや水漏れなどの問題が生じたときに、信頼できる水道修理業者を選びましょう。
業者選びを安易にすると、トラブルになることも。以下の点を確認して選ぶと、スムーズです。
- 水道局指定工事店である
- 緊急時でも迅速に対応する
- 見積もりでしっかり説明してくれる
それでは、順に説明していきます。
水道局指定工事店である
お住まいのエリアで、水道局指定工事店に指定されている業者かどうかの確認が必要です。水道局指定工事店とは、以下の要件をクリアして水道管の工事を正しくできると公的に認められています。
- 国家資格である「給水装置工事主任技術者」保持者が在籍
- 給水装置工事に必要とされる指定された機材や資材を保有
- 欠格要件に該当せず、不正な対応をした過去がない
凍結が起きると、水道管の修理が必要になる可能性があります。水道管の修理は、水道局指定工事店のみ可能です。
水道局指定工事店について、もっと詳しい情報を知りたい方は以下の記事が参考になります。
緊急時でも迅速に対応する
緊急時に、予約なしでその日のうちに来てくれる業者がおすすめです。できれば、1〜2時間で、ご自宅に到着できる業者が理想です。
お風呂のトラブルがあれば、その日お風呂に入れないので、迅速な対応をしてくれないと困ります。また、凍結を長時間、放置すると水道管が破裂してしまう可能性も。
以下のような水道修理業者なら、迅速対応が期待できます。
- 地域密着型で地元に営業所がある
- スタッフが複数在籍し、待機スタッフがすぐに対応する
問い合わせ時に、何時ごろ来てくれるのかを必ず確認してください。「即日は無理」、「時間の余裕のあるスタッフがいないので8時間後」と言われたら、別の業者を探しましょう。
見積もりでしっかり説明してくれる
水道修理業者は、一般的に見積もりを無料でして、料金に納得した場合に作業に入ります。見積もりをしたときに、しっかり説明してくれる業者がおすすめです。
見積もりは口頭で「〇〇円」というだけの業者ではなく、見積書を提示し、項目ごとにきちんと書いてくれる業者が信頼できます。
見積書を見て、疑問に思ったことは放置しないで、どんどん質問しましょう。質問に対して嫌がらずに答えてくれるスタッフなら安心。
すぐに契約させようと強制したり、不要な工事をすすめたりする業者もいるので、相見積もりをとって十分比較検討してください。
業者選びに不安のある方は、以下の記事を参考にしてください。
お風呂凍結の再発予防策4選
お風呂が再度凍結しないために、予防をしっかりしておきましょう。凍結の心配が少ないおすすめの予防策は、以下の4つです。
- 水抜き
- 給湯器の凍結予防システムの使用
- 蛇口や水道管の保温
- 水出しっぱなし
それぞれについて、説明します。
水抜き
寒冷地にお住まいなら、各住戸に水抜き栓が設置されています。水抜き栓を利用して、住宅内にある給水管から水を取り除いておく方法です。
水抜き栓を操作した後、各水回りの水栓内部の水も完全に除去しておきましょう。各水洗の下部に水抜きネジが設置されています。水抜きネジを外して、内部の水を出し切ってください。
特に、数日家を空けるような場合は、水抜きをしておくと安心です。水抜き栓の種類は、さまざまなので、引っ越したばかりで水抜きの仕方がわからないときは、管理会社等に確認しておきましょう。
給湯器の凍結予防システムの使用
給湯器やエコジョーズには、凍結予防システムが搭載されているものがほとんどです。凍結予防システムは、以下のようなものがあります。
- 凍結予防ヒーター
- 自動ポンプ運転
凍結予防システムを使えば、マイナス15度まで凍結の可能性はほとんどありません。
凍結予防システムは、ある一定温度まで気温が下がると自動的に機能し始めます。しかし、プラグを抜いていると作動しないので、常に電源を入れておいてください。
また、自動ポンプ運転を利用する際は、バスタブの水の量に注意が必要です。水が循環アダプター上部より5cm以上あることを確認しておきましょう。
蛇口や水道管の保温
むき出しの水道管や屋外に設置されている蛇口は、凍結しやすいので布や保温材で保温しておくと安心です。屋外栓、給湯器、洗濯機の水栓など、忘れずに保温しましょう。
保温材には以下のようなものがあります。メリット・デメリットを知って、選びましょう。
- ライトカバー、ライトチューブ
- パイプガード
- グラスウール保温筒
使いやすいのは、ライトカバー、ライトチューブですが、耐久性が他の素材に比べると劣ります。パイプガードは、設置にコツが必要ですが、10年経っても綺麗なままです。
また、蛇口に簡単に設置できる蛇口の形をした保温材もあり、ワンタッチでつけられるので便利です。給湯器や水道メーターにも、忘れずに保温材を設置しましょう。
水出しっぱなし
水をちょろちょろと出しっぱなしにしておくと、凍結を予防できます。停止した水と比較すると、動いている水は凍結しにくい性質を利用した凍結予防の方法です。
水の量は、鉛筆の芯、または、つまようじ程度の太さで十分です。大量に水を流す必要はありませんが、ポタポタとしずく状ですと凍結の可能性があります。
温暖な地域にお住まいでも、特別な用意が不要な手軽な方法です。凍結しやすい条件を下記の記事を参考にして、対策してください。
お風呂が凍結したら業者に相談
寒くなって、お風呂が凍結した際の対処法を中心に解説しました。お風呂の凍結は、給湯器の凍結によるトラブルが主流ですが、水栓などに問題があることも少なくありません。
落ち着いて、原因を突き止めて正しく対処しましょう。あわてて水道管が破裂するようなことはしないでください。
心配な方は、凍結したらすぐにプロの水道修理業者に相談しましょう。宮城・福島にお住まいなら、地元密着型の水道局指定工事店『マルキンクリーン』へご相談ください。凍結トラブルの実績も豊富です。
- お風呂が凍結したら、どうしたらいいですか?
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凍結した際の対処法は次の3つです。 ・自然に解凍されるのを待つ ・凍結した部分を温める ・水道修理業者に相談する お風呂場内に暖房器具を設置すると、自然解凍がスムーズです。
- 追い焚きができません。どうしてでしょうか?
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追い焚きができない原因は、次のことが考えられます。 ・バスタブのお湯の量が少ない ・フィルターが詰まっている ・電気系統の不具合 ・給湯器の凍結 ・追い焚き配管の凍結 凍結によって、電気系統の不具合が生じている場合もあります。
- シャワーから水は出るのにお湯が使えないのはなぜですか?
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シャワーから、水は出るのにお湯が出ない場合、以下のことが考えられます。 ・給湯器の凍結している ・温度設定をコントロールする循環アダプタ機能の不具合 ・給湯器の安全装置が作動してガスが供給できない ・水栓のサーモスタットに不具合が生じている ガスメーターのランプ表示が点滅していないか、キッチンなど他の場所ではお湯が出るか、確認してください。
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