給湯器凍結防止ヒーターの電気代は?1晩の費用から節電方法、おすすめの製品まで徹底解説

この記事では、給湯器内蔵・外付けの凍結防止ヒーター電気代を徹底解説します。

給湯器本体には、凍結防止システムが搭載されているので、マイナス15度まで凍結の心配はないと言われています。しかし内蔵ヒーターは、本体の凍結防止のみなので、接続されている配管には別途凍結防止が必要です。

そこで、配管に外付けの凍結防止ヒーターを設置した場合の電気代や節電方法もご紹介。凍結対策を検討中の方は、ぜひ参考にしてみてください。

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給湯器内蔵の凍結防止ヒーターの電気代

ガス給湯器でも冬になると、電気代が高くなるのは、凍結防止ヒーターが作動するためです。どのくらい電気代が上がるのか、以下、じっくり見ていきましょう。

凍結防止ヒーターの消費電力

給湯器に内蔵されている凍結防止ヒーターの消費電力は、機種によって異なります。基本的には、寒冷地用としている給湯器の方が、消費電力が低く設定されていることがほとんどです。

寒冷地にお住まいなら、寒冷地仕様の給湯器を選んだ方が、高熱費を抑えられる可能性があります。

以下のようにヒーター使用時の消費電力はメーカーや型番で異なります。

メーカー名 待機電力 ヒーター使用時電力
Rinnai
RUF-EP2401AW
RUF-E2401AW(A)
0.9W ドレンアップ機能なし:210W
ドレンアップ機能:225W
NORITZ石油給湯器
OQB-G3702WFF BL
OQB-G3702WFF
3W 129W
PALOMA
PH-20QLXTSUL
3W 68W
NORITZ エコジョーズ
GTH-C2462AWD-SFF-KR BLなど
3.9W 156W
パーパス
GS-100W-1
5W 64W

取扱説明書にヒーター使用時の消費電力が記載されているので、ご自宅の給湯器の消費電力も確認してみましょう。

凍結防止ヒーターが作動する気温

凍結防止ヒーターには、サーモスタットが接続しており、気温が下がると作動します。作動し始める気温は機種によって異なりますが、概ね0℃から5℃程度です。

ただし、給湯器の設置の仕方や機種などで、作動する気温が上下します。7℃になっても、凍結ヒーターが作動している給湯器もあるようです。

施工業者が絶対に凍結しないように、そんなに寒くならなくても凍結ヒーターが作動するようにしているケースもあります。

実際のところ、5℃前後では凍結しません。凍結リスクのない気温で凍結防止ヒーターが作動していることが、電気料金が高額になる原因です。

以下の記事では、給湯器の凍結防止ヒーターの仕組みを説明しているので、参考にしてください。

1晩・24時間凍結防止ヒーターが稼働した日の電気代

それでは、具体的に凍結防止ヒーターが稼働するとどのくらいの金額になるのかを見ていきましょう。

凍結防止ヒーター消費電力が1時間150Wとして、計算します。令和4年7月に公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会が発表した新電力料金目安単価は、31円/kWhです。

1時間あたりの電気料金は、次のとおりです。

150W×1h=150Wh=0.15kWh 0.15kWh×31円=4.65円

1晩を午後10時から朝の8時までとして10時間なので4.65×10=46.5円

24時間なら4.65×24=111.6円

  • 1晩:46.5円
  • 24時間:111.6円

ハロゲンヒーター使用のこたつの1時間あたりの電気消費量が18.6円です。こたつの電気消費量と比較すると、1時間4.65円の給湯器のヒーターは驚くほどの金額ではありません。

次に寒い時期に、凍結防止ヒーターが24時間稼働する日数はどのくらいなのかを見ていきます。気象庁のページで宮城県仙台市で、2023年の1月、2月、3月、10月、11月、12月に最高気温が6度に達しない日を数えてみました。

最高気温が6度より低いということは、凍結防止ヒーターが作動し続けていたと考えられます。2023年は例年より暖かかった3月、10月は0日なので、表に含めていません。

例えば1月は18日間、24時間使用し、他の日は10時間稼働したと仮定して計算すると以下のような金額が電気代に上乗せされます。

2,008+604=2612円

実際には、もっと長い時間作動していると考えられるので、少なくとも3000円はプラスされるでしょう。

1月 18日間
2月 12日間
11月 1日間
12月 12日間

このように、凍結防止ヒーターが作動し続けているため、ひと冬で数万円の電気代がかかったという方もいらっしゃいます。

しかし、以下の記事でも説明しているように、5℃前後では凍結の心配は、ありません。

給湯器の待機電力電気代【凍結防止ヒーター以外にもかかる!】

ガス給湯器も電力で動いている箇所が多いため、待機電力を使用しています。どのような箇所で電気が使われているのか、待機電力を節約するコツを含めて解説するので、参考にしてください。

電力を使う給湯器センサー類

ガス給湯器が電力を必要とするのは、以下のような箇所です。

  • 水量センサー
  • 温度センサー
  • ファンモーター
  • イグナイター
  • ガス量制御弁・水量制御弁
  • リモコン

センサーは電力で作動します。湯の量や温度をセンサーがキャッチして、給湯をコントロールします。また、リモコンも画面などに電気が使われています。

リモコン画面を暗くするなど、待機電力を抑えるために工夫された給湯器も増えてきました。

待機電力の電気代:オンの時とオフの時の違い

給湯器には、オフモードとオンモードの設定があります。オフモードとは、わかりやすく言えば「スイッチが入っていない状態」です。

スイッチが入っていない状態でも、消費電力が0になるわけではありません。オンにした状態と比較しても、計算上は年間数百円の違いしかないので、オフにする必要はないのではないかと考えられがちです。

しかし、オフモードなら、うっかりハンドルをお湯の方にしてレバーを動かしても、お湯が出ないので、ガスの無駄遣いを防げます。長時間、お湯を使う予定のないときは、オフモードへの設定がおすすめです。

節約のためにコンセントを抜くのはNG

オフモードにする代わりにコンセントを抜いた方が、節約できるのではないかと思うかもしれません。しかし、コンセントを抜くと、凍結予防ヒーターなど凍結防止の機能が作動しません。

凍結防止機能が作動しないために、給湯器や配管が凍結してしまうと高額の修理代が必要です。給湯器そのものを、交換しなくてはならなくなるかもしれません。

給湯器の「配管に外付け」した凍結防止ヒーターの電気代

給湯器に接続されている給湯管や給水管といった配管は、凍結防止ヒーターを巻くなどして凍結しないための対処が必要です。

ここでは、給湯器の配管に凍結防止ヒーターを巻く必要がある理由や電気代などについて解説します。

給湯器の配管にも凍結防止ヒーターが必要な理由

給湯器本体や住宅内の給湯配管は、給湯器の凍結防止システムが作動しているため、凍結の心配はありません。マイナス15℃までは、凍結しないとメーカーも太鼓判を推しています。

しかし、給湯器に接続されている配管は、屋外で外気にさらされているため、凍結の可能性があります。

給湯器につながっている配管は、凍結防止ヒーターなど凍結防止をする必要があります。

給湯管と給水管は別々に設置する必要がある

凍結防止ヒーターを重ならないように、ゆったりと配管に沿って巻きます。凍結防止ヒーターの長さは、配管の約1.5倍程度が目安です。

長いヒーターを購入して、給湯器からはみ出ている配管をまとめて巻いてしまうのはNGです。給湯管と給水管は、必ず別々に巻いてください。

給湯管に巻いていると、お湯を使ったときにサーモスタットがうまく機能せず、給水管の方が凍結してしまう可能性があるためです。

凍結防止ヒーター1mあたり約12ワット〜20ワット

凍結防止ヒーターの消費電力は、メーカーによって異なりますが、概ね12W〜20Wです。14Wとして計算してみます。

14Wの凍結防止ヒーターの電気代を計算しましょう。

14W×1h=14Wh=0.014kWh 0.014kWh×31円=0.434円

凍結防止ヒーターの電気代は、1mにつき1時間0.434円です。1時間あたりの使用電気料に次の2つの掛け合わせば、1ヶ月分の電気代がわかります。

  • 使用している凍結防止ヒーターの長さ
  • 1ヶ月の使用時間

1mあたりはわずかでも、使う長さによって料金が高額になります。

寒冷地の凍結防止ヒーター仕様によるワンシーズンの電気代の平均は、一戸につきで6,000円程度です。

凍結ヒーターの電気代の節電機

凍結ヒーターにはサーモスタットが設置されていますが、サーモスタットの設定温度が高すぎると、常に作動して電気を消費しすぎます。

節電機を使って消費電力を抑えることが可能です。

給湯器凍結防止ヒーターのおすすめエコ製品2選

消費電力をコントロールする機器を2種厳選して、お伝えします。そのまま使うと、4℃程度で通電していた凍結防止ヒーターが、実際に凍結の可能性が生じる0℃で通電するようになるので、それだけ電気を節約します。

おすすめ機種は以下の2つ。いずれも電気代を90%節約するといわれています。防水や防紫外線を施しているので、1度設置したらそのままで大丈夫です。

  • 節電太郎
  • セーブ90+3

それぞれについて簡単に説明します。」

節電太郎(野村ユニソン株式会社)

3口のコンセント付きなので、1台で3本の凍結防止ヒーターの節電が可能です。値段は5,000円〜8000円で、10年利用可能です。

セーブ90+3(テムコ株式会社)

1口、2口、3口用があり、接続したい凍結防止ヒーターの数で選びます。値段はオープン価格で、5,000円〜8,000円で販売されています。

給湯器凍結防止ヒーターの電気代「節約」方法

電力に頼らず、安く給湯器や配管の凍結防止する方法を解説します。ご紹介する方法は、次の3つです。

  • 保温材の利用
  • 給湯器の設置場所の防寒
  • 長期留守にするなら水抜き

それでは、順に説明していきます。

保温材の利用

保温材を巻けば、0度程度では凍結の心配がありません。凍結防止ヒーターの設定温度を氷点下まで下げておけば、電気代の節約ができます。

保温材は、簡単に付けられるワンタッチテープ付きの凍結防止チューブがおすすめです。耐熱温度の高い素材の凍結防止チューブを設置しておけば、気温が下がったときに上から凍結防止ヒーターを巻きつけられます。

給湯器の設置場所の防寒

給湯器が直接、風に当たらないように、簡単な囲いを設置するだけで、防寒できます。

給湯器の「風除け」として販売されている製品を、そのまま設置してもいいでしょう。

長期留守にするなら水抜き

長期間にわたって給湯器を使用しない場合は、水抜きで凍結防止がおすすめです。水が凍結するわけですが、水そのものがなければ、凍結の心配がありません。

水抜きは、電気代など余計なコストを使わずに、確実に凍結を防止する方法です。長期でお出かけするなら、あわせて蛇口・水道管の水抜きを忘れないようにしてください。

給湯器の水抜き方法

給湯器の水抜きする手順は、以下のとおりです。

  1. 給湯器をオフモードにする
  2. ガスの元栓と水道の元栓を閉めて、給水・とガスの供給を止める
  3. 住宅内の蛇口を全部開く
  4. 水抜き栓を開ける
  5. 給湯器のコンセントを抜く

水抜きについては、以下の記事を参考にしてください。

エコキュートの水抜き方法

エコキュートも、ご自分で水抜き可能です。水抜きすると、凍結防止できるだけではなく、エコキュートの貯湯タンクを清潔に保ち、故障しにくくします。

ただし、エコキュートの水抜きの方法は、メーカーによって異なるので、取扱説明書の確認が必要です。もし、不安があれば、水道修理業者に依頼してもいいでしょう。

水抜き以外のエコキュートの凍結予防の方法は、以下の記事が参考になります。

給湯器は凍結防止ヒーターで十分?対策に不安があるなら

給湯器の凍結防止ヒーターの電気代について解説してきました。

電気代はかかりますが、給湯器を凍結させないことはとても重要です。給湯器が凍結すると、給湯器が故障します。修理代は、電気代よりはるかに高額になるでしょう。

保証期間だからと安心はできません。凍結が原因の故障は、保証期間でも修理が有料である場合がほとんどです。

凍結防止に不安のある方は、水道修理業者にご相談ください。業者選びに迷っている方は、宮城・福島・山形対応!地元密着型の水道局指定工事店『マルキンクリーン』ならいつでも相談可能です。

年中無休で24時間受付しています。凍結トラブルや凍結防止、いずれも実績・経験豊富です。まずはご相談ください。

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FAQ給湯器凍結防止ヒーターの電気代についてのよくある質問
給湯器内蔵の凍結防止ヒーターの電気代はいくら?
機種によって異なりますが、24時間作動していても120円程度です。
配管に巻き付けた凍結防止ヒーターの電気代は?
配管に巻き付ける凍結防止ヒーターは、1mにつき1時間0.434円です。わずかですが、複数のヒーターを使うと電気料金に影響するので注意が必要です。
1週間ほど留守にしますが、その間も給湯器が凍結しないために凍結防止ヒーターを使うべき?
凍結防止ヒーターより、水抜きがおすすめです。給湯器だけではなく、住宅の水回りすべての水抜きをしてお出かけしましょう。

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