お湯が出ない！なぜ？よくある原因から対処法まで徹底解説【各種給湯器に対応】

本記事ではお湯が出ない場合の原因、原因の探り方、自分でできる対処法などを徹底解説します。

お湯が出なくなる原因はさまざまです。原因ごとにチェックすべきポイントが分かれば、迅速に対処できます。

記事後半では、万が一、給湯器の修理や交換が必要な場合の費用相場まで詳しくご紹介します解説します。お湯が出なくて困っている方は、ぜひ最後までご覧ください。

お湯が出ない原因【考えられるケース一覧】

お湯が出ない場合、以下のような状況の違いがあります。

• お湯のみが出ない
• お湯も水も出ない
• 自宅の一部でお湯が出ない
• 自然災害でお湯が出ない

それぞれ詳しく見ていきましょう。

お湯のみが出ない

お湯のみが出ない場合は給湯器を確認しましょう。確認するのは以下の3点です。

• 水抜き栓がつまっていないか
• 給湯器の設定がおかしくないか
• ガスがとまっていないか

給湯器の「水抜き栓」にゴミなどがつまると、お湯が出なくなります。また、給湯器の電源を入れたか、設定温度を低くしていないかも確認します。

ガス漏れやお湯が出しっぱなしの場合、ガスメーターの安全装置が作動してガスがとまりお湯が出なくなることもあります。

他にも、ガス給湯器にある給水元栓が閉じている場合もお湯は出ないので確認してください。

お湯も水も出ない

お湯も水も出ない場合、水道もしくは水道栓を確認します。

全ての蛇口でお湯や水が出ない場合は、断水の可能性があります。また、外気温がマイナス4度以下に下がっている場合は、凍結を疑いましょう。

さらに水道の元栓や止水栓が閉じていれば、水・お湯ともに出なくなります。

自宅の一部でお湯が出ない

一部の蛇口でお湯が出ない際は、蛇口（水栓）を確認してください。

給湯器の設定温度が低い場合は、設定し直せば水でなくお湯に変わります。

給湯器側に問題がないにもかかわらずお湯が出てこない場合は、蛇口や配管側の異常が疑われます。業者に依頼して不具合箇所を確認してもらいましょう。

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自然災害でお湯が出ない

豪雨で給湯器の点火不良が起きたり、震度5以上の地震が発生してガスがとまったりしても、お湯は出なくなります。

この場合、リモコンに「111」のエラーが表示されます。修理や点検依頼が必要です。

お湯が出ない原因の特定方法

お湯が出ない原因を特定する方法を解説します。以下の手順で原因を探りましょう。

1. 蛇口をひねる
2. 水道の元栓・止水栓を確認する
3. 給湯器の給水元栓を確認する
4. ガスの供給や電気系統を確認する
5. 給湯器本体を確認する

以下、それぞれのステップについて見ていきます。

1.蛇口をひねる

家の中の蛇口をひねります。

「一部の蛇口だけの症状か、それとも、全ての蛇口の症状か」、また、「お湯が出ないのか水すら出ないのか」をまずはチェックしましょう。

一部の蛇口でお湯が出ない場合は、蛇口や蛇口に至る配管の故障が考えられます。一方、全ての蛇口からお湯が出ないなら、給湯器の水抜き栓にゴミつまりなどが原因の場合があります。

全ての蛇口からお湯も水も出ない場合は、以下の順に確認を続けてください。

2.水道の元栓・止水栓を確認する

水道の止水栓が閉じてないか確認しましょう。開いている場合は水道の元栓も同様にチェックします。

止水栓・元栓に問題なく断水もない場合は、別の原因を探ります。

3.給湯器の給水元栓を確認する

給湯器にある給水元栓をチェックします。給水元栓が閉じている、もしくは完全に開いてないとお湯が出なくなります。

給水元栓も開いている場合は、設備側の原因を探ります。

4.ガスの供給や電気系統を確認する

ガスがとまればお湯は出ません。ガスメーターをチェックしてガスがとまっている場合は、メーター左上のボタンを押してガスを復帰させます。

また、元栓が閉じている場合は、開栓するだけで直るケースもあります。

さらに、給湯器の電気系統をチェックします。ブレーカーが落ちた場合や、給湯器の電源プラグが外れた場合は、それぞれ直せばお湯が出るようになるでしょう。

5.給湯器本体を確認する

上記の手順で問題なければ給湯器そのものが原因と考えられます。

リモコンに表示されたエラーを確認して、修理依頼が必要になる場合は、修理業者やメーカーに問い合わせましょう。

原因が分からない場合は、業者に確認を依頼してください。

お湯が出ない場合に自分でできる対処法

お湯が出ない場合に、自分で対処できる方法があるので紹介します。

• エラーを解決する
• 混合水栓のカートリッジを交換する
• 凍結している水道管を解凍する
• 水抜き栓を洗浄する

それぞれ詳しく見ていきましょう。

エラーを解決する

リモコンに表示されるエラーには、修理依頼が必要なものとそうでないものの2種類があります。

取り扱い説明書でエラー内容を確認して対応すれば、不具合が解消され、お湯が出るケースがあります。

混合水栓のカートリッジを交換する

お湯が出ない場合、混合水栓のカートリッジや温度調節機能の不具合が発生している場合があります。

カートリッジの交換は自分でもできるため、比較的簡単にお湯の不具合を解消可能です。

凍結している水道管を解凍する

水道管が凍結している場合、解凍すればお湯が出るようになります。

凍結箇所にタオルを巻き、40度程度のお湯をかけたり、ドライヤーの温風をかけたりして、解凍してください。

また、気温上昇とともに自然解凍される場合もあります。

水抜き栓を洗浄する

給湯器の水抜き栓のゴミを取り除くと、お湯が出るようになります。

掃除してみてお湯が出るようになれば、不具合は解消されています。

お湯が出ない給湯器はどうする？修理と交換どっちが良い？

給湯器の故障が発生した場合、修理か交換のどちらがいいのか判断する基準を紹介します。

• 購入して7年程度までは修理を
• 購入から10年程度使用している場合は交換を

それぞれの基準について詳しく解説します。

購入して7年程度までは修理を

給湯器の購入から7年程度しか経過していないなら、ほとんどの場合で修理のほうが安くなります。

特に購入して2～3年程度しか経過していない場合は、修理がおすすめです。また、購入から2年までなら無料で修理してもらえるケースもあるので確認してください。

購入から10年程度使用している場合は交換を

給湯器の購入か10年程度経過している場合、本体代金を用意できるなら交換がおすすめです。

給湯器の寿命は10年前後となっているほか、製造から10年が経過すると部品が流通せず、修理しにくくなるためです。

出費はデメリットですが、交換することで今後も安心して給湯器を使用できるようになります。

お湯が出ない給湯器の交換・修理費用の相場

お湯が出ずに給湯器を交換・修理する場合の費用相場を紹介します。一般的な相場は以下のとおりです。

	交換費用の相場
戸建て向け給湯器	約77,000円～334,000円
マンション向け給湯器	約77,000円～316,000円
修理費用	約15,000円～58,000円

それぞれ詳しく解説します。

戸建てで給湯器を交換する場合

戸建て住宅の給湯器を交換する場合、費用相場は以下のとおりです。

	交換費用の相場（本体価格含む）
壁掛けタイプ給湯専用	約77,000～128,000円
壁掛けタイプオート	約146,000～190,000円
壁掛けタイプフルオート	約160,000～207,000円
壁掛けタイプエコジョーズオート	約148,000～209,000円
壁掛けタイプエコジョーズフルオート	約179,000～329,000円
据置タイプ給湯専用	約106,000～177,000円
据置タイプオート	約164,000～210,000円
据置タイプフルオート	約177,000～229,000円
据置タイプエコジョーズオート	約179,000～215,000円
据置タイプエコジョーズフルオート	約196,000～334,000円
浴室隣接タイプオート	約223,000～245,000円
浴室隣接タイプエコジョーズフルオート	約223,000～245,000円

給湯器の種類・タイプによって金額は大きく異なります。基本的には交換前と同じ号数の給湯器から、求める機能に合致した給湯器を選ぶといいでしょう。

マンションで給湯器を交換する場合

マンションで給湯器を交換する場合、費用相場は以下のとおりです。

	交換費用の相場（本体価格含む）
壁掛けタイプ給湯専用	約77,000～128,000円
壁掛けタイプオート	約146,000～191,000円
壁掛けタイプフルオート	約159,000～207,000円
壁掛けタイプエコジョーズオート	約148,000～210,000円
壁掛けタイプエコジョーズフルオート	約179,000～329,000円
PSタイプ給湯専用	約87,000～146,000円
PSタイプオート	約149,000～194,000円
PSタイプフルオート	約163,000～211,000円
PSタイプエコジョーズオート	約254,000～293,000円
PSタイプエコジョーズフルオート	約275,000～316,000円

戸建て住宅での交換費用と大きな差はありません。こちらも、既存の給湯器と同じ号数を選択して、求める機能に応じて給湯器を選ぶといいでしょう。

給湯器を修理する場合

給湯器を修理する場合、費用相場は以下のとおりです。

	修理費用の相場
燃焼系部品の修理	約17,000～50,000円
電装系部品の修理	約15,000～46,000円
安全装置の修理	約15,000～58,000円
水制御装置の修理	約12,000～35,000円
配管、水漏れ　補修・交換	約15,000～50,000円
リモコン交換	約20,000～50,000円
出張費用	約3000円～

給湯器本体の不具合か、関連する設備の不具合かによって修理費用が異なるほか、修理の程度によって金額は変動します。

詳しくは業者の見積もり内容を確認してください。

お湯が出ない場合の依頼業者の選び方

お湯が出なくて業者に修理や交換を依頼する場合は、以下4つのポイントを意識しましょう。

• 資格を持つ業者を選ぶ
• 迅速に対応してくれる業者を選ぶ
• 実績のある業者を選ぶ
• 見積もり金額が安すぎる業者は避ける

以下、詳しく解説します。

資格を持つ業者を選ぶ

給湯器の修理・交換業者は以下の資格を保有しているか確認します。

• 給水装置工事主任技術者
• ガス可とう管接続工事監督者
• 液化石油ガス設備士
• 簡易内管施工士

これらの資格を保有する業者の場合、安心して修理・交換を依頼できます。

迅速に対応してくれる業者を選ぶ

給湯器の交換・修理を依頼する場合、迅速に対応してくれる業者を選びましょう。

お湯が出ない状況が続くと、生活に大きく影響してしまうからです。

大手メーカーは土曜日・日曜日に休業している場合もあります。給湯器の専門業者なら、24時間365日対応してくれるケースもあるので、探してみましょう。

実績のある業者を選ぶ

給湯器の修理や交換は、実績のある業者を選ぶことが重要です。

実績が豊富な業者ほど、信頼しやすいためです。

まずは、業者のホームページを比較して、施工実績を多く掲載している業者をピックアップしてください。特に、業者と顧客の写真を掲載している場合は、施工内容に自信があるか、顧客と良好な関係が築けている可能性が高いといえます。

見積もり金額が安すぎる業者は避ける

給湯器の交換や修理の見積もり金額が安すぎる業者は避けるべきです。

費用が極端に安い場合、施工完了後に追加料金を請求されるケースがあるためです。

このような業者は工事の質が悪いか、もしくは費用トラブルに発展する可能性があります。

本記事で紹介した修理・交換費用の相場を把握した上で、見積もり金額を確認することが重要です。見積もりが相場金額からかけ離れている業者は、利用しないでください。

お湯が出ない原因が不明でもOK！給湯器のご相談なら…

今回はお湯が出ない原因や確認すべきポイント、給湯器の交換費用の相場などを紹介しました。

お湯が出ない場合、さまざまな原因が考えられるため、本記事を参考に原因を探ってみましょう。原因が判明すれば対処することも可能ですが、どうすることもできない場合は業者に依頼して修理や給湯器の交換を依頼してください。

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