トイレの止水栓交換は自分でできる?業者依頼?DIY手順と業者費用を徹底解説
この記事では、トイレの止水栓交換の進め方について徹底解説します。
「自分で交換できるもの?必要な工具は?」
「業者に依頼した場合の費用はどの位?」
といった疑問をお持ちの方は必見です。
記事後半では、必要な部品の購入場所や、交換時の注意点についてもご紹介。止水栓交換が必要な方は、ぜひ最後までご覧ください。
トイレの止水栓を交換する前に!役割と種類について
トイレの止水栓を交換する前に、「止水栓とは何か?」について改めて知っておきましょう。一言で止水栓と言っても種類もありますし、役割をしっかり理解しておかないとどのような状態になった場合に迅速な交換が必要になるのかを検討できません。
以下で、役割と種類について、詳しく解説します。
止水栓の役割(緊急時の水漏れ防止・水量調整)
止水栓は一般家庭の水道設備において、緊急時の水漏れ対策と日常的な水量調整という二つの重要な役割を担っています。この小さな部品が適切に機能するかどうかで、水のトラブル時の被害規模が大きく変わります。
緊急時の水漏れ対策として、止水栓は「水漏れが発生した設備のみの水を止められる」優れた機能を持っています。水漏れを放置すると床や壁、さらには階下にまで被害が拡大する恐れがあるため、修理業者が到着するまでの応急処置として止水栓を閉めることが重要です。これにより他の水道設備は使用できる状態で、水漏れなどが発生している水まわり設備への給水だけを遮断できます。
また日常的な用途としては、蛇口からの水量調整にも活用できます。水量が多すぎると感じる場合は時計回りに、少なすぎる場合は反時計回りに少しずつ回して調整します。
止水栓の種類(アングル止水栓・ストレート止水栓)
止水栓は給水管への取付け方向によって「アングル止水栓」と「ストレート止水栓」の2種類に分類されます。この違いは水道設備の配管方式に応じて選ばれるもので、機能的には同じです。
「ストレート止水栓」は、床から立ち上がってくる給水管に直線的に接続されるタイプで、水の流れる方向が真っすぐになります。このタイプはキッチンや洗面所、トイレなど様々な場所で採用されていますが、特に床からの配管が一般的な場所で多く見られます。
一方、「アングル止水栓」は壁から出てくる給水管に接続するL字型の止水栓です。水の流れがL字に90度曲がる形状をしており、主にトイレの壁配管で多く使用されています。
どちらのタイプも水漏れ時の対処法は同じで、水を止める機能や水量を調整する役割に違いはありません。
トイレの止水栓交換は自分でできる?具体的な作業手順【DIY対応】
トイレの止水栓の交換は、DIYでもできます。手順は、以下のとおりです。
- 元栓を閉める
- ナットを取り外す
- 古い止水栓を外す
- シールテープを巻く
- 新しい止水栓を取り付ける
- 水漏れチェック&試運転
以下で、それぞれの工程のポイントについて解説します。
1.元栓を閉める
トイレの止水栓交換の第一歩は水道の元栓を確実に閉めることです。この手順を怠ると、作業中に水が勢いよく噴き出して周囲が水浸しになります。
水道の元栓は一般的に水道メーター付近に設置されています。戸建て住宅では敷地内の地面に、集合住宅ではメーターボックス内に設置されていることが多いです。元栓は時計回りに回すことで閉まります。
ただし、元栓を閉めると家全体の水が使えなくなることを忘れないでください。
2.ナットを取り外す
栓を閉めた後の次のステップとして給水管と止水栓をつなぐナットの取り外しを行います。モンキーレンチを使って反時計回りに回すことで簡単に外れます。
この際、給水管内部には元栓を閉めても残留水がある可能性が高いため、ナットを完全に外すと水が流れ出してくることがあります。予期せぬ水漏れに備えて、作業前に雑巾やタオルなどの吸水性のあるものを用意しておくと安心です。
3.古い止水栓を外す
トイレ止水栓交換の第三段階では、古い止水栓を適切に取り外す作業を行います。止水栓を反時計回りに回して外すだけの単純な作業ですが、一つ重要なポイントがあります。
止水栓を回す際に給水管が一緒に動いてしまわないよう、パイプレンチやペンチで給水管をしっかり固定することです。給水管が一緒に回ってしまうと、配管に余計な力がかかり、破損の原因になる可能性があります。
4.シールテープを巻く
新しい止水栓を取り付ける前のシールテープ巻き作業は確実な水漏れ対策となります。この工程を省略すると、他の作業をどれほど丁寧に行っても水が漏れる原因になってしまいます。
シールテープは止水栓のネジ部分、特に先端から2つ目のネジ山から時計回りに巻き始めます。8~13周ほど巻きますが、少し引っ張りながらピンと張った状態を維持すると効果的です。
巻き終わったら、指の腹でシールテープをネジ部分に優しく押さえてなじませます。これによりネジ同士の隙間が埋まり、水漏れのない安全な止水栓交換ができるようになります。
5.新しい止水栓を取り付ける
シールテープを巻き終えたら、次は新しい止水栓を給水管に取り付けます。
まず、新しい止水栓を給水管にはめて、最初の2~3周は必ず手で回すようにします。手で回せなくなったところからモンキーレンチを使って締めていきます。無理に工具で最初から締めると、ネジ山を潰してしまう危険があるので注意しましょう。
最後に給水管と止水栓をナットでしっかり接続すれば取り付け完了です。
6.水漏れチェック&試運転
止水栓の取り付けが終わったら、最後に水漏れのチェックと試運転を行います。
最も大切なのは、元栓を開く前に新しく取り付けた止水栓が閉まっているかを確認することです。止水栓が開いたままで元栓を開くと、水が一気に流れ出して水浸しになる恐れがあります。
止水栓が閉まっていることを確認してから元栓を開き、その後ゆっくりと止水栓を開いて水を出します。接続部分から水が漏れていないかをよく見て確認しましょう。
トイレの止水栓を交換するときの3つの注意点
トイレの止水栓を交換する際の注意点として、以下の3つがあります。
- 適合する部品を選ぶ
- ナットの締めすぎに注意
- 水漏れがないかしっかり確認する
それぞれの具体的なポイントについて、以下で解説します。
適合する部品を選ぶ
止水栓の交換では、既存のサイズや配管の形状に合う部品を選びましょう。間違ったサイズを使うと取り付けられないだけでなく、水漏れや破損の原因になります。
購入前には、取り外した部品のサイズを測ったり、型番を確認するなどして、適合するものかどうかを慎重に判断しましょう。
ナットの締めすぎに注意
ナットは強く締めすぎると破損する可能性があります。とくに樹脂製の部品や古い配管では、過度な締め付けが割れやひびの原因になることも。作業時は十分注意してください。
水漏れがないかしっかり確認する
取り付け作業が終わったら、必ず水を流して水漏れがないかを丁寧にチェックしてください。特にナット部分や接続部からのにじみがないかを確認しましょう。
小さな漏れでも放置すると床の腐食やカビの原因になりかねません。
トイレ止水栓の交換部品はどこで買える?
「そもそも止水栓の交換部品ってどこで買えばいいの?」と思われる方もいるでしょう。主に、以下の場所で購入できます。
- ホームセンター
- ネット通販
- 水道設備専門店
それぞれの特徴について、以下で解説します。
ホームセンター
すぐに部品を手に入れたいならホームセンターが便利です。TOTOやLIXILなどの規格に対応した止水栓が店頭に並んでおり、実物を確認しながら選べるのが魅力です。
メジャーなサイズや形状であれば在庫も豊富で、急ぎの修理にも対応しやすい点がメリットです。
ネット通販
種類の豊富さで選ぶならネット通販が最適です。Amazon、楽天市場、モノタロウなどでは、家庭用から業務用まで多彩な止水栓が販売されています。
型番やサイズが明確であれば、店頭では見つからないレアな部品も入手可能です。
水道設備専門店
専門性の高い部品や施工の相談もしたいなら、水道設備専門店が頼りになります。プロ向けの部品が揃っており、店員に相談しながら適合部品を探せるのが強みです。
また、取り付けまで依頼できる店舗もあるため、自信がない場合は施工込みでの依頼も可能です。
トイレ止水栓交換の費用相場【DIY vs 業者】
トイレ止水栓の交換は、自分で行うべきか、業者に依頼すべきかどちらが良いのでしょうか。その参考として、以下に表をまとめました。
DIY | 業者依頼 | |
---|---|---|
費用総額の 目安 |
約3,000円〜5,000円 | 約12,000円〜 |
メリット デメリット |
・費用が安く抑えられる ・規格間違いや作業ミスのリスクあり ・道具や知識が必要 |
・確実で安全な作業が可能 ・トラブル時も対応してもらえる ・業者選びに注意が必要 ・スケジュール調整が必要 |
上記を参考に、DIYで行うか業者に依頼するかを検討してみてください。以下では、費用についてもう少し詳しく解説します。
DIYで交換する場合の費用(部品代+工具代)
DIYでは、工具代と部品代を合わせて3,000〜5,000円程度が相場です。マイナスドライバーやレンチはホームセンターで1,000円前後、止水栓本体はネットで2,000〜4,000円程度で購入可能です。
ウォシュレット付きの場合は分岐金具が必要で、さらに1,000円前後かかります。
水道修理業者に依頼した場合の費用相場
業者に依頼する場合は、止水栓交換で12,000円〜が相場です。パッキン交換だけだと8,000円〜9,000円ほどでしょう。
出張費や見積もり料金が別途必要な業者もあるため、依頼前に料金の詳細を確認することが大切です。
トイレの止水栓交換を業者に頼むべき4つのケース
止水栓交換は簡単そうに見えても、状況によってはDIYでは危険な場合があります。特に「腐食・配管トラブル・固着・工具や経験の不足」があるときは、無理に作業せず、プロに任せる方が結果的に安心で確実です。
たとえば、以下のようなケースで判断しましょう。
状況 | |
---|---|
自分でも交換できる 場合があるケース |
・シンプルな劣化 ・軽度の水漏れ |
業者に依頼 すべきケース |
・腐食が進んでいる ・配管トラブルがある ・固着で外れない ・作業に慣れていない/工具がない |
以下では、業者に依頼すべきケースについて解説します。
腐食が進んでいる
止水栓や周辺配管にサビや腐食が見られる場合、業者への依頼が安全です。劣化した部品は無理に外そうとすると破損や水漏れの原因になります。
内部にまで腐食が進んでいると、表面からは見えないトラブルが潜んでいることもあるため注意が必要です。
配管トラブルがある
水漏れや逆流、異音など配管まわりに異常がある場合は、自己判断での交換は避けましょう。原因が止水栓にあるとは限らず、誤った対応をすると症状を悪化させることもあります。
業者であれば配管の状態まで総合的にチェックしてくれるため、根本解決が可能です。
固着で外れない
長年使っていた止水栓が固くて回らない・外れないときは、無理に力を加えないようにしてください。強引に作業すると配管や壁内部にダメージを与える恐れがあります。
専用工具と技術を持つ業者に任せた方が、安全かつ確実に作業が進みます。
作業に慣れていない/工具がない
作業経験がなく、モンキーレンチやシールテープなどの必要な工具が揃っていない場合は、業者に依頼するのが無難です。止水栓は水回りの要ともいえる部品なので、失敗すると水漏れや余計な出費につながるリスクがあります。
トイレの止水栓交換が必須のタイミング【放置厳禁!】
水漏れや操作不能、劣化が見られたときは止水栓の交換が必須です。放置すると漏水や配管損傷につながるリスクがあります。
以下で止水栓交換必須のタイミングについて解説しますので、参考にしながらご自宅の止水栓を確認してみてください。
水漏れが発生したとき
止水栓からの水漏れが確認できた場合は、すぐに交換を検討すべきです。軽度ならパッキン交換で済むこともありますが、根本原因が本体の劣化であれば、放置するほど床材や壁内部への被害が広がります。
止水栓が回らない・空回りするとき
ハンドルが固くて回らない、または空回りする場合も交換のサインです。内部の摩耗や破損が進んでおり、無理に回すと折れたり、急な水漏れを引き起こすことがあります。
完全に動かなくなる前に交換しておくと安心です。
経年劣化で不具合が生じたとき
10年以上使用している止水栓は経年劣化による不具合が起きやすくなります。見た目は問題なくても内部の部品が腐食しているケースもあり、突然のトラブルを招く恐れがあります。
トイレの止水栓交換は業者依頼が安心!水漏れ対策を万全に!
トイレの止水栓交換は、DIYでも可能です。しかし、作業に慣れていないと大きなトラブルを引き起こす原因になるので、今回の記事を参考にしながら慎重に進めていきましょう。
もしご自身での止水栓交換に不安がある場合は、お近くの業者へ依頼してください。東北地域であれば、『宮城・福島・山形エリア対応!地域密着業者のマルキンクリーン』へご相談を!
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- トイレの止水栓を交換するにはいくらかかりますか?
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DIYで3,000円~5,000円、業者依頼で12,000円~です。
- トイレの止水栓に寿命はありますか?
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一般的には10年~15年です。
- トイレの止水栓に種類はありますか?
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アングル止水栓・ストレート止水栓の2種類があります。 トイレで使われることが多いのは、「アングル止水栓」の方です。
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