便器交換を自分でする5つのステップを解説!注意点から処分方法も
この記事では、トイレの便器を自分で交換する方法について徹底解説します。
大前提として、便器交換はプロの業者に依頼すべきですが、自力での作業でも交換は可能です。必要な道具から、取り外し〜取り付けまでの5つのステップを解説します。
記事後半では、古い便器の処分方法やDIYのリスクまでご紹介しますので、ご自身での交換を検討中の方はぜひお役立てください。
トイレの便器交換に必要なもの
トイレの便器交換に必要なものは、主に以下4種類です。
- トイレ本体
- トイレタンク
- ソケット・持ち出し継手
- 工具
いくつか注意点もあるため、必ずチェックしてください。また、工具は数も多くなるので、自力で交換する場合は漏れなく準備しましょう。
トイレ本体
トイレの便器は主に陶器製で作られており、扱いには注意が必要です。設置時は、便器の排水口に接続用の部品や、位置確認用の型紙が含まれています。
排水ソケットの形状は住宅によって異なるため、排水芯の位置を確認してから選んでください。便器の取り外し時は、破損しないよう注意しましょう。
トイレタンク
トイレタンクも便器同様に陶器製で、扱いには細心の注意が必要です。タンクは分解された状態で購入し、設置時に組み立てる必要があります。
タンク本体に給水管やオーバーフロー管が含まれ、その他に止水栓やトイレレバー、パッキン、内蓋などの部品が付属。取り扱い説明書に従って、正確に組み立てましょう。
ソケット・持ち出し継手
排水芯と排水ソケットを接続するための持ち出し継手は、トイレの設置に不可欠な部品です。サイズや厚さが異なるため、実際に便器を取り外して確認する必要があります。
ソケットはさまざまな種類が存在するため、適切なものを選びましょう。マルキンクリーンは、あらゆるトイレに対応するソケットを用意しています。
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工具
便器交換に必要な工具は多岐にわたります。以下の工具を用意し、スムーズに作業を進めましょう。
道具の種類 | 用途 |
電動ドリル | 便器の固定金具を取り付ける際に使用 |
スパナ小 | ナットの取り外しに使用 |
バケツと給水ポンプ | 便器内に溜まった水を抜く際に使用 |
シールテープ | 新しい止水栓を取り付ける時に使用 |
ラチェット | 便器やトイレタンクの過程金具を取り付ける時に使用 |
パイプソー | 古い排水ソケットをカットする時に使用 |
ガスバーナー | 古い持ち出し継手を取り外す時に使用 |
タオル | 水漏れ時に拭き取るために準備 |
メジャースケール | 便器の設置位置を確認する時に使用 |
レンチ大 | 取り付ける便器や排水ソケットによって使用 |
プラスドライバー/マイナスドライバー | 固定や止水栓を開け閉めする時に使用 |
ハンマー | 普通のハンマー |
汚水塩ビ管用の接着剤 | ソケットを取り付ける際に使用 |
必要な工具の種類が多いですが、本格的な便器交換ともなるとこのくらいの準備は必須です。
トイレ便器交換の全体像!〜5つのSTEP〜
必要なものを揃えたら、いよいよ便器の交換作業に入ります。便器の交換作業は、以下5つのSTEPで進めていきます。
- 取り外し
- 排水ソケットの取り外し
- 止水栓の交換
- 新しい便器に取り替え
- トイレタンク・便座の取り付け
ただし、トイレの便器交換は想像以上に複雑な作業です。また、メーカーや仕様によって異なりますので、少しでも不安がある場合は専門業者に依頼してください。
具体的な手順や注意点をチェックしていきましょう。
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トイレ便器の交換方法STEP①:取り外し
まずは、交換する便器を取り外します。以下の手順で進めてください。
- 止水栓を閉める
- タンクの水を流す
- 水を抜く(給水ポンプ)
- 外蓋→内蓋を外す
- トイレタンクから給水管を外す
- トイレタンクのボルトを外して取り外す
- 便器のサイドカバーを外す
- 金具を外して便座を取り外す
- トイレのカバーキャップを外す
- トイレ本体を外す
トイレタンク→トイレ本体の順番で取り外しましょう。
1.止水栓を閉める
止水栓の位置は、トイレ後部の床や壁に設置されているケースがほとんどです。
止水栓を閉めた後、水が新たに供給されないのを確認し、タンク内の水を完全に排出します。次に、便器内の水を給水ポンプとバケツを使って抜き取りましょう。
2.トイレタンク・便座の取り外し
次に、トイレタンク上部の蓋を外し、必要に応じて内蓋も取り外します。続いて、給水管とトイレタンクの接続をモンキーレンチで外し、トイレタンクを固定している密結ボルトをラチェットで取り外しましょう。これで、トイレタンクを持ち上げて外せます。
続いて、便座のサイドカバーを取り外し、便座の固定金具を左右両方とも外します。固定金具が外れたら、便座を取り外します。ウォシュレットが付いている場合は、取り外し方法が異なるので注意してください。
3.トイレ本体の取り外し
次に、トイレ本体の固定金具のカバーキャップを外し、トイレ本体を固定しているビスやナットを取り外します。ビスやナットが外れたら、トイレ本体を慎重に持ち上げて取り外しましょう。
トイレ本体は非常に重いので、割れないように注意しながら作業を進めましょう。取り外した便器は、ゴミ袋に入れて保護してください。
トイレ便器の交換方法STEP②:排水ソケットの取り外し
便器を取り外した後は、古い排水ソケットを外す作業に進みます。作業は少し難易度が高いため、以下の手順で慎重に進めましょう。
- 固定ネジを外す
- 接続面のパイプを切断する
- 残った部分をバーナーで溶かす
- 排水ソケットを取り外す
まず、床に設置されている排水ソケットの固定ネジを取り外します。次に、パイプソーを使用し床から飛び出たパイプ部分をカット。この作業では、切断面を滑らかにするように注意しましょう。
カットした後、残った部分のパイプを取り除くためにガスバーナーを使用します。パイプの接着剤が溶けるまで加熱し、その後マイナスドライバーなどの細い工具を使って慎重に取り外してください。
排水ソケットの取り外しが完了したら、新しいソケットを取り付ける準備が整います。古いパイプの残りがないか確認し、取り付け作業に移る前に排水口周りを清掃しておきましょう。
トイレ便器の交換方法STEP③:止水栓の交換
次に止水栓の交換作業に入ります。以下の手順で進めていきましょう。
- 新しい止水栓を準備する
- 給水を止める
- 新しい止水栓にテープを巻く
- 古い止水栓を取り外す
- 新しい止水栓を取り付ける
まず、家全体の給水を止めるために、水道メーターボックスの止水栓を閉めます。
次に、新しい止水栓にシールテープを巻きます。シールテープは、約8〜13回巻くことで防水性が得られます。この作業は見た目以上に重要で、正しく巻かないと水漏れの原因となるので、怠らないでください。
シールテープを巻いたら、古い止水栓を反時計回りに回して取り外します。固くて動かない場合は、レンチを使用して緩めると簡単に外せるでしょう。
古い止水栓が外れたら、新しい止水栓を取り付けます。シールテープを巻いた新しい止水栓を、レンチを使ってしっかりと取り付け、給水口が壁側を向くように調整してください。
最後に、新しい止水栓が開いている場合があるため、確実に閉めておきます。これで家全体への給水を再開しても問題ありません。
トイレ便器の交換方法STEP④:新しい便器に取り替え
ここまで完了したら、以下の手順で新しい便器を取り付けます。
- ソケットを接着剤で固定する
- パイプソーで適切な長さまでカットする
- 型紙シートをセット→マーキングする
- 排水ソケット+持ち出しソケットに接着剤を塗る
- 固定具を設置する
- トイレ本体を取り付ける
1.排水ソケットの準備
新しい便器を設置するために、まずは排水ソケットを確認し、適切なものを準備します。排水口のサイズや直径を確認し、持ち出しソケットを選定しましょう。
選定したソケットに汚水用接着剤を塗布し、排水口にしっかりと固定します。その後、パイプソーを使用してソケットの高さを6cmほどにカット。カットの際の誤差は、±5mmまでが許容範囲ですので、慎重に調整しましょう。
2.便器の位置決めと固定具の設置
次に、便器を固定する位置を決めるための型紙シートをセット。型紙に従ってペンでマーキングします。マーキングが完了したら、型紙は処分し、マーキングに基づいて固定具を設置してください。
まず、トイレ本体の固定具をマーキング位置に設置し、次に便器前方部分の固定具も同様に設置します。排水ソケットと持ち出しソケットを接着剤で連結し、しっかりと固定しましょう。
3.便器本体の設置と固定
固定具の設置が完了したら、新しい便器本体を被せるように設置します。便器を適切な位置に配置し、電動ドライバーを使用し背面から固定金具を取り付けましょう。
陶器が割れないよう、慎重に作業を進めてください。続いて、便器正面の固定ネジも丁寧に固定します。インパクトドライバーを使用する場合は、最初は8割程度締め、残りは手動で慎重に締めていくと陶器の破損を防げます。
最後にキャップを装着し、便器の設置は完了です。
トイレ便器の交換方法STEP⑤:トイレタンク・便座の取り付け
トイレ本体を設置したら、次はトイレタンクや便座の取り付け作業に移ります。以下の手順で進めてください。
- トイレタンクを組み立て陶器にはめる
- 接続棒・タンクを取り付け固定する
- 部品を全て取り付ける
- 便座を取り付ける
- 止水栓を開いて水の流れを確認する
1.トイレタンクの組み立てと設置
まず、新しいトイレタンクを組み立てます。トイレタンクの陶器部分に機能部品をはめ込み、トイレ本体に取り付けるための接続棒を取り付けます。次に、トイレタンクの底部分にパッキンを取り付けましょう。
トイレタンクをトイレ本体にはめ込み、下側からナットでしっかりと固定。その後、トイレタンクにレバーを取り付け、内側のナットをしっかりと締めてください。レバーと機能本体部を接続し、トイレレバーを操作してタンク内の水が排水されるのを確認します。
最後に、トイレタンクの内蓋と外蓋を取り付け、手洗い管がある場合は接続し、トイレタンクの設置を完了します。
2.便座の取り付け
次に、便座を取り付けます。便座には通常タイプとウォシュレットタイプがありますが、それぞれの取り付け方法に従います。
便座の固定金具をトイレ本体に取り付け、便座をしっかりと固定しましょう。ウォシュレットタイプの場合は、給水ホースや電源ケーブルの接続も必要。
便座の取り付けが完了したら、便器のサイドカバーが付属している場合は取り付けて、全体を整えます。
3.止水栓の開放と動作確認
最後に、止水栓の元栓を開けてトイレタンクに水が流れ始めるのを確認します。給水管やトイレタンクから水が漏れ出していないかをチェックし、手洗い管から水が出ていることや、便器内に水が流れているかも確認してください。
すべての接続が正しいか確認したら、トイレ本体の交換は完了。最終確認として、実際に水を流して正常に動作するかをチェックしましょう。これでトイレ交換作業の全工程が終了となります。
トイレの便器交換を自分でやるときの注意点は?
トイレの便器交換は本来、専門業者に依頼すべきです。自分でするにはいくつか注意点があるので、作業前に把握しておきましょう。
メーカーによって作業手順が異なる場合がある
トイレの便器交換は、メーカーごとに作業手順が異なるケースがあります。製品ごとに設計が異なるため、取扱説明書をよく読んでから作業を開始しましょう。
例えば、便器の固定方法や排水ソケットの位置、接続部品の種類などは、製品によるでしょう。
作業が複雑になる
和式トイレから洋式トイレへの変更や、ウォシュレット付きトイレ、タンクレストイレなど、トイレの種類によっては交換作業が複雑になります。
例えば、和式トイレを洋式トイレに変更する場合、床の構造や配管の位置を大幅に変更する必要があるかもしれません。また、ウォシュレット付きトイレやタンクレストイレの設置は、電気配線や追加の配管作業が伴うケースも。
こうした作業は専門的な知識とスキルが必要となるため、不安であれば専門業者に依頼すべきでしょう。
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失敗するリスクもある
トイレの便器交換は、失敗するリスクもあります。例えば、排水ソケットの接続が不十分だと水漏れが発生するでしょう。また、便器の設置位置がずれると、使用時に不便を感じるだけでなく、排水の問題が生じます。
さらに、陶器製の便器やタンクは重くて壊れやすいため、取り扱いには十分な注意が必要。こうしたリスクを避けるために、作業は慎重に進めてください。
交換した古いトイレ便器の処分方法は?
古いトイレ便器の処分方法として、以下3つの方法があります。
- 自治体に回収してもらう
- 不用品回収業者に依頼する
- 販売店で引き取ってもらう
多くの自治体では、便器を回収しているか粗大ゴミとして受け付けています。自治体のHPや市役所で収集日、手続きを確認し、指定された日に便器を所定の場所に出しておけば回収してもらえるでしょう。
不用品回収業者に依頼する方法もあります。業者に依頼すると迅速に便器を回収してもらえます。便器以外の不用品もまとめて回収してくれるのがメリットでしょう。
販売店で引き取ってもらうのも一つの方法。新しい便器を購入する際、販売店が古い便器を引き取ってくれるか確認してみましょう。
トイレの便器交換は手慣れたプロにお任せを!
今回は、トイレの便器交換5つのステップについて解説しました。必要道具や自力でするリスク、取り替えた便器の処分方法についてもお分かりいただけたかと思います。
本記事では一般的な便器交換の方法を紹介しましたが、家の構造やトイレのメーカー、仕様は家庭によってさまざまです。自力での作業に少しでも不安がある場合、業者に依頼するのが得策でしょう。
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- 便器の交換にはどれくらい時間がかかる?
-
便器本体を取り替えるのは、2〜3時間程度の時間が必要です。
- 便器に寿命はある?
-
便器の寿命は一般的に10年程度とされています。ただし、陶器の便器は耐久性が非常に高く、ヒビが入らない限り100年以上使用できるケースもあります。
- 便器の交換サインは?
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便器にヒビが入っている、頻繁にトラブルが起きる、こんな状態であれば交換のサインだと覚えておきましょう。
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