トイレ便器にひび割れ発生？対処法や修繕費用を徹底解説【手軽な補修方法も】

本記事では、便器がひび割れた場合の対処法について徹底解説します。

トイレの便器にひび割れを見つけたら、迅速な対応が肝心です。そのままにすると、漏水する可能性も。自身でできる方法もあるので、ぜひ参考にしてみてください。

トイレ便器がひび割れているかどうか確認する方法

トイレ便器がひび割れているかどうか、手で確認するのは気が引けますよね。

ここでは、見た目の変化と水が溜まらないという確認方法を解説します。

見た目の変化

トイレ便器にひび割れが発生していると、便器表面にクモの巣状のひび割れや亀裂が確認できます。これらのひび割れは、細かな線状や曲線状の模様として現れ、便器の表面に広がっていきます。

特に注意が必要なのは、便器の内側や外側の角や縁の部分です。これらの箇所は応力が集中しやすく、ひび割れが発生しやすい傾向があります。

ひび割れの幅や深さは、時間の経過とともに大きくなっていきます。初期段階では、細い線状のひび割れで表面的な問題だけのように見えるかもしれません。

しかし、放置するとひび割れは深部に進行し、便器の構造自体が損なわれていきます。ひび割れが進行すると、見た目の悪化だけでなく、便器の強度や水密性にも影響を及ぼします。

日頃からトイレ便器の状態を目視でチェックし、ひび割れの兆候を早期に発見することが大切です。便器表面の変化に気づいたら、必要に応じて専門家に相談しましょう。

水が溜まらない

トイレ便器にひび割れが発生していると、便器内の水が溜まらなくなる場合があります。これは、ひび割れの隙間から水が漏れ出ているためです。

便器内の水位が通常より低くなっていたり、水が流れる音がいつもと違ったりする場合は、ひび割れの可能性を疑う必要があります。

水漏れは、目に見えない場所で発生することもあるため、注意が必要です。便器の裏側や床下で水が漏れていると、表面上は分かりにくいことがあります。しかし、放置すると、床や壁の水濡れ、カビの発生、悪臭など、様々な二次被害を引き起こす恐れがあります。

水漏れの確認方法として、便器内に水を溜めて、一定時間放置する方法が有効です。水位が低下していれば、漏水の可能性が高いと判断できます。また、便器周辺の床や壁を触って、水濡れの有無を確認することも大切です。

トイレ便器がひび割れてしまった場合の対処法

トイレ便器がひび割れてしまった場合は、自分で補修するか業者に頼んで修理や交換をしてもらうことになります。小さなひび割れ程度なら自分ですぐ直せるかもしれませんが、便器の奥や大きいひび割れの場合は簡単には直せません。

持ち家の場合は、すみやかに業者に連絡して、修理や交換を依頼することになるでしょう。賃貸物件の場合は、すぐに業者を呼ぶのはやめた方が無難です。

賃貸の場合

賃貸物件でトイレ便器にひび割れが発生した場合、まず最初に取るべき行動は、大家さんや管理会社への連絡です。

ひび割れの発見後は速やかに報告し、状況を説明することが重要です。その際、ひび割れの写真を撮影しておくと、説明がスムーズに。

ひび割れの原因が経年劣化や構造上の欠陥である場合、修理や交換の費用は大家さんが負担してくれる可能性もあります。賃貸借契約書の記載内容や入居時の物件の状態にもよりますが、適切な交渉を行えば、費用を負担してもらえるケースもあるでしょう。

一方で、入居者の不注意や過失が原因でひび割れが発生した場合は、修繕費用を自己負担しなければならないこともあります。重いものを落として便器を割ってしまった場合などは、入居者の責任が問われる可能性が高くなります。

賃貸物件でひび割れが発生した場合に、あわてて業者を呼んで修理を依頼するのは避けましょう。

トイレ便器のひび割れ補修方法

トイレ便器のひび割れを補修するためには、防水パテ、コーキング、3Mスコッチ／ダクトテープなどを使用して補修を行います。

それぞれのアイテムの特徴と使い方について、解説していきます。

防水パテ

防水パテは、水回りの補修に適した材料で、ひび割れからの水漏れを防ぐ効果が期待できます。使用方法は比較的シンプルで、ひび割れ部分を清掃し乾燥させた後、防水パテを亀裂に詰めていきます。パテが硬化したら、表面を整えて仕上げるだけです。

防水パテは、ひび割れの深部まで充填できるため、亀裂の拡大を抑える効果もあります。また、硬化後は耐水性に優れ、長期的な使用にも耐えられます。

ただし、防水パテはあくまで応急処置であり、根本的な解決にはなりません。ひび割れの状態によっては、パテで補修しても再度クラックが入る可能性があります。また、便器の色とパテの色が合わない場合、補修箇所が目立つことがあります。

コーキング

コーキング材は、防水性と弾力性に優れた材料で、ひび割れの補修に適しています。使用方法は防水パテと同様で、ひび割れ部分を清掃し乾燥させてからコーキング材を充填するだけです。

コーキング材の弾力性は、ひび割れの拡大を抑える効果があります。温度変化や振動によって便器が膨張収縮しても、コーキング材が追従するため、再度ひび割れが発生するリスクを軽減できます。

ただし、コーキング材は時間の経過とともに劣化するため、定期的なメンテナンスが必要です。また、便器の色とコーキング材の色が合わない場合、補修箇所が目立つことがあります。施工時には、色の選択にも気を配る必要があります。

3Mスコッチ／ダクトテープ

3Mスコッチやダクトテープは、ひび割れの応急処置として手軽に使用できる方法です。ひび割れ部分を清掃し乾燥させた後、テープを亀裂に沿って貼り付けるだけで、一時的な水漏れ防止効果が得られます。

テープは、簡単に貼り付けられるため、緊急時の対応に適しています。また、テープの防水性により、当面の水漏れを防ぐことも可能です。

ただし、テープは耐久性に乏しく、長期的な使用には適しません。テープが剥がれたり劣化したりすることで、再びひび割れからの水漏れが発生する可能性があります。また、便器の見た目が悪くなるため、あくまで一時的な処置として考える必要があります。

トイレ便器でひび割れでよくある原因

トイレ便器は、故意にぶつけたりしなくても、以下のような理由でひび割れることがあります。

• 経年劣化
• 物を便器に落とした
• 便器の上に重いものを置いた／乗った
• 熱湯を入れた

トイレ便器も消耗品なので、長年使用していると経年劣化してきます。自然とひび割れが発生したり、物を落とした際にひびが入ってしまうこともあるでしょう。

また、トイレ便器は重い物を置いたり乗ったりする前提で作られていません。不用意に荷重をかけてしまうと、その部分がひび割れてしまう原因になります。

トイレ便器の材質は熱に弱いので、熱湯を入れてしまうと表面が膨張してひび割れしやすくなります。お湯を使わなければいけない場合、40℃～60℃のお湯を使いましょう。

トイレ便器のひび割れ修繕費用相場

トイレ便器のひび割れの状態や修繕方法によって、費用は大きく異なります。ひび割れの状態が軽度で、自分で補修可能な場合、費用は比較的安く抑えられます。

防水パテやコーキング材などの材料費は、1,000円〜2,000円程度です。ただし、自分で補修する場合、完全な防水性能を保証することは難しく、再度ひび割れが発生する可能性があります。

次に、ひび割れの状態が中程度で、部分的な修理が必要な場合、業者に依頼すると、10,000円〜30,000円程度の費用がかかります。これは、ひび割れ部分を補修し、防水処理を施す作業の費用です。ただし、便器の種類や状態によっては、部分的な修理では根本的な解決にならない場合があります。

最後に、ひび割れの状態が重度で、便器全体の交換が必要な場合、費用は30,000円〜100,000円以上。この費用には、便器本体の価格、取り外し・運搬費、設置費などが含まれます。高機能な便器や、デザイン性の高い便器を選ぶと、さらに費用が増加します。

ただし、これらの費用はあくまで一般的な相場なので、実際の費用は便器の種類や状態、修繕業者によって異なります。

トイレ便器のひび割れを放置するリスク3選

トイレ便器にひび割れが発生した場合、放置することは非常に危険です。ひび割れを放置し続けると、様々な問題が発生し、最悪の場合、大きな事故やトラブルに発展する可能性があります。

• 漏水する
• 怪我してしまう
• 不衛生

トイレ便器のひび割れを放置することで起こりうる3つのリスクについて、以下具体的に説明します。

漏水する

トイレ便器のひび割れを放置すると、亀裂から水が漏れ出し漏水につながります。初期段階ではひび割れが小さく、漏水の量も少ないかもしれません。しかし、放置し続けるとひび割れは徐々に拡大し、漏水の量も増加していきます。

漏水が続くと、便器周辺の床や壁が水浸しになり、水濡れ被害が拡大する恐れがあります。特に、木造住宅の場合、床下や壁内に水が浸透することで木材の腐朽につながるかもしれません。

腐朽した木材は、構造的な強度を失い、床の沈下やカビの発生、悪臭など、深刻な二次被害を引き起こします。

また、漏水は、目に見えない場所で発生することもあります。便器の裏側や床下で水が漏れていると、表面上は分かりにくく、気づかないうちに被害が拡大してしまうでしょう。

怪我してしまう

トイレ便器のひび割れを放置すると亀裂が拡大し、便器の一部が欠けたり破損したりする危険性があります。特に、便器の縁や角の部分は応力が集中しやすく、破損しやすい箇所です。

破損した便器の鋭利な破片で足を切ったり転倒したりと、思わぬケガにつながる可能性があります。トイレは、裸足で使用することが多いため、破片による怪我のリスクは高くなる場所です。

また、便器が破損した状態で無理に使用し続けると、便器全体が崩壊する恐れもあります。便器の破片が飛散し、大きなケガを引き起こすかもしれません。

特に、小さな子供やお年寄りがいる家庭では、ケガのリスクが高くなります。バランス感覚が未発達な子供や体の不自由なお年寄りは、破損した便器での事故に巻き込まれやすいためです。

家族の安全を守るためにも、ひび割れを見つけたら速やかに対処することが大切です。

不衛生

トイレ便器のひび割れは、衛生面でも大きな問題があります。ひび割れの隙間は、汚れや細菌の温床となります。特に、尿石や便の汚れが亀裂に入り込むと、雑菌が繁殖しやすい環境になるでしょう。

ひび割れの奥は、ブラシでは掃除しにくい場所です。汚れが蓄積することで、不衛生な状態が続き、悪臭の原因にもなります。また、亀裂に溜まった汚れは、便器の表面に染み出してくることもあり、見た目にも悪影響を及ぼします。

トイレは、毎日使用する場所であり、衛生面での管理が欠かせません。ひび割れを早期に発見して適切な修繕を行うことで、衛生的なトイレ環境を維持することが大切です。

トイレ便器のひび割れは早めの対処が肝心！まずは相談を！

トイレのひび割れに気づいたら、自身で補修をおこなったうえで業者へ依頼しましょう。

しっかり修理してもらわないと、後々大きなトラブルになります。

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