トイレつまりは放置したらダメ？詰まった時でも自然に直るケースと悪化していくケース徹底解説
いざトイレがつまったり、流れが悪くなってくると、つい慌ててしまう人が多いでしょう。
トイレがつまっても放置で自然に解消するパターンもあれば、悪化していくパターンもあります。原因を見極め、落ち着いて対処することが重要です。
本記事では、どういった原因でつまった場合はつまりが自然に解消されるのか、されないのかを詳しく解説していきます。ぜひ、トイレつまり解消にお役立てください。
トイレのつまりは放置でOK？自然に直るか見極めるためのチェックポイント
早速、トイレが詰まってしまったとき、自然に直るのか、それとも放っておいて改善しないのかを見極めるポイントについて解説してきます。
少しずつでも水が流れているか
トイレがつまったとしても、少しずつ水が流れてくれる場合があります。
つまってしまった原因物と配管の間に、隙間が存在しないか、確認してみましょう。水が流れていることによって、つまりの原因が分解されたり、変形することによってつまりが解消するケースがあります。
しかし、水が流れているからといって、配管を詰まらせている原因が電子機器や吸水性の高いおむつなどは、放置していても詰まりが完全に解消されることはありません。
つまった原因物の目星をつけつつ、水の流れをよく観察してみてください。
流したものが何なのか
つまりが自然に改善してくれるのかどうかを判断するためには、原因物について、以下の2点を確認しましょう。
- 水溶性か不溶性か
- 流して良い物か、いけない物か
トイレットペーパーなど、水に流せる物・流して良い物で詰まってしまった際、放置しておくと自然に直るケースがあります。
しかし、スマートフォンなどの電子機器など、水に流せない物・流してはいけない物で詰まらせた場合、放置しても改善はしにくく、仮に改善したとしても、詰まらせている原因物は排水管を通じて下水へ流してはいけません。
次章でより詳しく解説しますので、確認してくださいね。
トイレつまり放置で自然に直るまでにかかる時間
詰まらせた原因がトイレットペーパーや便(排泄物)であれば、2～3時間で改善することもあります。
しかし、それ以外の物、かつ、トイレに流せる物が原因でつまりが発生した場合、改善までには半日～1日かかることも珍しくありません。
トイレットペーパーが海外製品の場合、中には「水に溶けない」商品があるため、ネットで購入したトイレットペーパーだと改善する可能性が低くなります。改善までの時間も一概には予測しづらいでしょう。
トイレのつまりが放置で自然に直るパターン
本章では、トイレのつまりが放置で改善されるパターンを、原因物ごとに解説していきます。
排泄物がつまったとき
排泄物が詰まった場合、基本的には2～3時間で解消されます。
排水物で度々詰まってしまう場合、以下が原因として考えられます。
- 排水管の劣化
- 排水管の勾配が急or無い
排水管内に汚れが年々付着し、抵抗無く流れなくなってしまっている可能性があります。
また、年数が経っていることや、何らかの衝撃の影響で、排水管の勾配が悪くなっている恐れがあります。
いずれのパターンが原因で詰まってしまったとしても、時間をかけることで改善はしますが、高頻度でつまりが発生するのであれば、一度専門業者に見てもらった方がいいでしょう。
トイレットペーパーがつまったとき
トイレットペーパーのつまりも便と同様、2～3時間放置すると改善される可能性が高いです。
トイレットペーパーを大量にまとめて流してしまうと、つまりが起こりやすいです。本来水に溶けやすいトイレットペーパーですが、一気に流すことで溶けきれず、排水管内で塊になってしまいます。
トイレの最中に「トイレットペーパー使いすぎているかも？」と感じた際には、数回に分けて水を流しておくと、つまりを避けられるでしょう。
トイレに流しても良いとされるものでのつまったとき
トイレに流せるお掃除シートや、水に流せるティッシュペーパーなどによる詰まりは、半日程度の放置が必要です。
いくら水に流せると書いてあるとは言え、トイレットペーパーほど水に溶けやすい訳ではありません。そのため、トイレットペーパーによる詰まりよりは、長い待機時間が必要です。
トイレのつまりが放置しても、自然に直らないパターン
次に、トイレが詰まってしまって、放置しても直らないパターンを原因別に紹介していきますね。
吸水性のあるものがつまったとき
トイレに流せる物は、当然ながら水に流せる物に限ります。
そのため、紙おむつや吸水パッドなど、水を蓄えて膨らんでしまう吸水性の物が原因で詰まってしまった場合は、放置しても一向に改善しません。
詰まるだけなら良いですが、焦って何度もレバーを引き、水を流そうとすると配管が傷つき、後の修理が高額になる恐れがあります。
水に溶けない物で配管を詰まらせた場合は、迷わずすぐに業者へ相談しましょう。
排水管の奥に物がつまったとき
上記に挙げた給水性の物を含め、電子機器や不意に落としてしまったメガネなど、固形物を配管の奥に移動させて詰まらせた場合、放置での改善は中々見込めません。
「トイレの中に入れてしまったし、そのまま流そう」と思って、何度も水を流すことでトラブルが大きくなってしまいます。
固形物などを目視できている段階で、自分で取り除くことが重要であり、目視できない状態になってしまった場合は、一度自分でつまりを改善することを諦め、すぐに専門の方に修理依頼をしましょう。
トイレのつまりを未然に防ぐポイント
トイレの詰まりは、日常生活の中で、少し配慮することで案外簡単に防げます。
以下の3点を意識してみるのが良いでしょう。
- 一度に大量のトイレットペーパーを流さない
- こまめにトイレを掃除をする
- 大便をしたのに小洗浄で流すなど、無理な節水は避ける
また、何度もトイレを詰まらせてしまう場合、普段の節水や掃除などだけが原因ではない可能性があります。排水管そのものに問題が生じており、水漏れや汚れの大量付着が根本的な詰まり原因になっている恐れがあります。
原因不明な場合は、大事になる前に、迷わず修理業者へ相談しましょう。
トイレつまりは放置しない！自力で直す方法
放置厳禁のトイレつまりですが、「できることなら自力で直したい！」と考える方がいるかもしれません。
そこで、以下に4つ詰まりを直す方法を挙げました。できる範囲で取り組み、難しいと感じた際は専門業者へ依頼しましょう。
ドレンクリーナーでつまりを改善する
ドレンクリーナーでは、ワイヤーの先にヘッド(ブラシ)がついた道具を使うことによって、つまりや汚れを除去します。ヘッドを上手く原因場所で振動させることが重要です。
ワイヤーが長い物を使えば、原因元まで十分に届き、つまりを効果的解消することが可能です。
原因元を直接触れて改善できる反面、使い慣れていないと、ワイヤーを絡めてしまったり、ワイヤー自体を扱いこなすのに時間がかかる場合があります。
デメリットもあることを理解しておきましょう。
ラバーカップでつまりを直す
スッポンと一般に呼ばれるラバーカップを使用してつまりの原因を吸引する方法も、効果的な場合があります。
名称はいくつかあり、プランジャーと呼ばれることもあります。
恐らく、多くの方が目にしたことのあるラバーカップは、上画像の「和式用プランジャー」でしょう。いずれのプランジャーを用いても問題はありません。自宅にある物を使うと良く、トイレの形態にあったプランジャーだと、さら詰まりの改善がしやすいでしょう。
プランジャーは非常に便利な道具ですが、適切に使用しないと効果が出ず、排水管を傷つけてしまう恐れがあります。以下の図を参考にしてください。
プランジャーを使用する際、プランジャー内に空気が入らないようにすることが1番重要です。空気を含まず、詰まり箇所付近まで近づければ、後は勢いよく引き抜くだけです。
ある程度の力が必要で、1度で改善する訳ではありません。何度も繰り返して使用しましょう。
より詳しくスッポンの使い方を確認したい方は、下記記事も合わせてご確認ください。
液体洗剤でつまりを改善する
キッチンにある食器用洗剤を使うことで、意外と効果的に、詰まりを解消する方法もあります。
手順は以下の通りです。
- 液体洗剤の原液を便器内に入れた後に40℃のお湯を適量注ぐ
- 30分～1時間程度放置する
- つまりが改善したことを確認して流す
また、洗剤を利用する際は、以下の点に注意してください。
- お湯や液体洗剤を流し入れる前に、トイレの排水口にある水をできる限り取り除く
お湯と洗剤の相乗効果を最大限発揮するために、上記に挙げた工程は手を抜かないことがオススメです。
洗剤を切らしている場合は、重曹とクエン酸を利用したつまり解消方法もありますよ。
自宅にある材料でトライしてみるといいでしょう。
高圧洗浄タイプでつまりを解消する
より瞬時に解決したい場合は、高圧洗浄タイプの器具を用いることがオススメです。
上記に挙げた3つのつまり改善方法では、ゆっくりと時間をかけながら問題を解決する流れでした。一方で、高圧洗浄タイプでは、つまり部分に高圧で水をぶつけるため、瞬く間に詰まりを改善してくれます。
もちろん、トイレに流せない物が詰まっている場合は高圧洗浄は使用できません。
また、高圧洗浄機を使用する際は、洗浄の際に汚れが飛び散るため、トイレの蓋回りをビニールなどで覆うと良いでしょう。
つまりの解消ができたと感じた際には、最後に水が流れることを確認し、作業を終了しましょう。
高圧洗浄機には、上記に挙げたメリットもありますが、かなり高価であることが難点です。そのため、専門業者に依頼する方が安価に済む場合があるため、以下の章を参考にしてください。
トイレのつまりが放置しても改善しない際の修理相場
「放置しても改善しない」と気付き、自分でつまりの改善に取り組んでみるものの、「上手くいかない！」場合には業者への依頼をオススメします。
そこで、気になる修理の料金相場を以下にまとめました。
つまりの原因を取り除くだけであれば、基本料金を含めて1万円以内で収まるケースもあります。
しかし、便座の取り外しが必要な場合や、専用の器具を使ってつまりの改善をしてもらう必要がある場合は、かなり高額になることも。
トイレは毎日使う場所であるため、まずは一度無料で見積もりを行ってもらい、料金や費用などを考えつつ、修理を進めていきましょう。
より詳細な費用相場を確認したい方は下記記事をご確認ください。
賃貸の場合、トラブルが発生した際には、まず賃貸業者に連絡するのが基本です。
つまりが発生した際、大家さんが対応を行ってくれる場合や、保険の関係上、修理前に必ず保険会社や賃貸業者、大家さんに連絡しておく必要がある場合がほとんどです。
賃貸契約の際に、トイレや家内でのトラブルが発生した場合の対処方法について伝えられているはずなので、まずはマニュアル通りに対応を進めるのが良いでしょう。
トイレつまりの放置は厳禁！自力で解消できそうにない場合は
トイレがつまってしまって、放置しても一向に改善しない場合は、自分でつまりの原因を取り除くか、専門業者への依頼が必要です。
しかし、つまりの要因が排水管の奥に位置してしまっている場合、自分で取り除くことは難しいでしょう。
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