ガス給湯器の水漏れ対処法を徹底解説!【エコジョーズ対応】
この記事では、旧型のガス給湯器や、高効率な新型ガス給湯器「エコジョーズ」からの水漏れ対処法を詳しく解説していきます。ガス機器の不具合は、不燃焼の原因にもなり大変危険です。正しい対処法を知っておきましょう。
また、緊急性が高く、すぐ修理業者に相談した方がいいケースもご紹介しますので、記事を参考に落ち着いて対応してください。
最後に、水漏れで「本体を交換すべきか」、「修理だけで大丈夫か」の見極め方までご紹介します。ぜひ最後までご覧ください。
ガス給湯器やエコジョーズから水漏れを見つけたら
ガス給湯器やエコジョーズからの水漏れは、放置すると別のトラブルの原因となりとても危険です。
ここでは、そんな水漏れを発見した際にどう対処したらいいかご紹介します。
- リモコンのエラーコード確認する
- 給湯器の電源をOFFにする
- 水漏れ箇所を確認する
- ガス栓を閉める
- 給湯器の止水栓を閉める
- トラブルを相談する
順を追って解説していきますので、ぜひトラブル解決にご活用ください。
1.リモコンのエラーコード確認する
水漏れが原因で給湯器が不完全燃焼を起こしている可能性があるので、エラーコードを確認しましょう。
リンナイ、ノーリツ、パーパス、パロマ等の給湯器のリモコンエラーコードは、共通して「111」が給湯点火不良、「112」がふろ点火不良です。「111」や「112」が出ていたら注意が必要です。
水漏れが原因で、給湯器内に水が入り込み点火不良が起きていると考えられます。
2.給湯器の電源をOFFにする
給湯器の水漏れがあったら、電源を切って給湯器の使用を中止してください。電源OFFの方法がわからない場合は、コンセントを抜いておきましょう。
給湯器の水漏れがある状態で使用し続けると、一酸化炭素の発生等のトラブルが起きる可能性もあるので注意が必要です。
一酸化炭素は無色・無臭なので、気がついたときには手遅れになっていることも少なくありません。
3.水漏れ箇所を確認する
ガス給湯器で水漏れが起こる可能性のある箇所は、以下の3ヶ所です。
- 水抜き栓
- 配管の接続箇所
- 給湯器本体
水抜き栓から水が漏れているなら、故障ではありません。給湯器は、内部の圧力が高くなりすぎると、減圧するために排水するシステムになっています。
特に旅行などが原因で長期間にわたって給湯器を利用していないと、圧力が高くなる傾向があります。減圧のために、水が出ている場合は問題ないので、そのまま給湯器を使用しても大丈夫です。
しかし、頻繁に水が漏れていたり大量の水が排出されていたりするなら、水抜き栓そのものに不具合が生じている可能性があります。水抜き栓に問題があると考えられるなら、点検を依頼しましょう。
配管の接続箇所からの水漏れは、パッキンの劣化が原因の可能性があります。配管そのものに亀裂がないかの確認もしておきましょう。
ガス栓を閉める
電源をOFFにしているので、基本的にガス給湯器の使用は停止していますが、念のためにガス栓も閉めておきましょう。
ガス漏れの可能性もなくなり、安心です。
給湯器の止水栓を閉める
水漏れがどこからなのかわからない場合でも、止水栓を閉めておけば水漏れは止められます。給湯器の止水栓は、一般的に給湯器本体の下部分に設置されています。
止水栓とガス栓はほぼ隣り合って設置されていることがほとんどです。両方の栓を閉めておきましょう。
トラブルを相談する
ガス栓・止水栓・電源を閉めて安全な状態にしたら、専門家に相談してください。ご自分での修理は、不可能です。ガス管も通っているため、危険が伴います。爆発する可能性もあるので、専門家への相談が必須です。
状況によって相談する相手が違うので、どこに相談すべきなのかをご紹介します。
賃貸にお住まいの場合
賃貸住宅にお住まいの方は、専門業者に修理を依頼する前に、大家さんや管理会社への連絡が必要です。給湯器は住宅の備品なので、原則大家さんや管理会社に修理の責任があります。
また、専門業者にメンテナンスの契約をしている場合があるので、管理会社や大家さんが手配してくれるでしょう。勝手に修理を依頼するとトラブルになるので、まずは連絡してみましょう。
持ち家にお住まいの場合
持ち家の場合は、ご自分の責任で修理する必要がありますが、新築と新築ではない場合とでは、少し異なります。
新築で購入して月日が経過していないなら、まずは施工会社に問い合わせます。施工時の設置ミスの可能性があるので、施工会社が責任をもって対応してくれるでしょう。
住宅が新築でない場合でも、給湯器が新しくメーカーの保証期間内なら、修理を無料でしてもらえるはずです。まずは、メーカーに問い合わせてみましょう。
給湯器が保証期間を過ぎている場合は、給湯器の修理対応が可能な、以下のような業者に問い合わせます。
- ガス会社
- 給湯器販売業者
- 給湯器の対応もしている水道修理業者
即日対応してくれる、かつ見積もり無料の業者がおすすめです。
ガス給湯器やエコジョーズからの水漏れの原因
ガス給湯器やエコジョーズからの水漏れの原因として、以下5つのケースが考えられます。
- 取り付け方のミス
- 配管の凍結
- 給湯器内部の圧力の上昇
- エコジョーズのドレン水
- ガス給湯器の経年劣化
それぞれについて詳しく解説していきます。
取り付け方のミス
給湯器設置後、比較的早い段階で水漏れが発生してしまった場合、そもそも取り付け方にミスがあった可能性が考えられます。
施工ミスの箇所に少しずつ負担がかかり、少し経ってから水漏れが目立ってくるケースも。こういったケースでは、状況に応じて、以下のような業者に責任があることが多いでしょう。
- ハウスメーカー
- 工務店
- 販売会社
- 給湯器のメーカー
- 給湯器設置業者
給湯器設置ミスの可能性があるなら、給湯器の設置に責任があると考えられる業者に、いち早く連絡してください。
配管の凍結
配管が凍結すると、配管が破裂してひび割れなどが起きて水漏れの原因になることがあります。水は凍結すると体積が増加するため、配管の破裂が起きます。
そのため、寒冷地にお住まいなら、凍結しないために寒冷地仕様の給湯器の設置が必須です。また、冬季に旅行する際には、必ず水抜きをするなど凍結防止の対策を忘れないようにしましょう。
給湯器が凍結して水漏れがあった場合の対処法は、以下の記事が参考になります。
給湯器内部の圧力の上昇
長期間にわたって給湯器を使用しないと、給湯器内部の圧力が上昇します。圧力を減圧する力が働いて、水抜き栓から水漏れが始まります。
減圧を目的とした水抜き栓からの水漏れは、問題ありません。放置していても大丈夫です。
エコジョーズのドレン水
エコジョーズは、水を温める際に発生する高温の空気を再利用してさらに水を温めるシステムです。温まった空気を再利用するため、ガスの利用量が抑えられます。
エコジョーズのシステムでは、燃焼された空気が圧縮されて、酸性度の高いドレン水が排出されます。酸性度が高すぎるため、そのまま排出すると危険です。
ドレン水は、エコジョーズ内部で中和されて、ドレン配管から1分間に100ml程度排出されます。エコジョーズの正常な機能なので、問題ありません。
ガス給湯器の経年劣化
設置して10年以上経過しているガス給湯器は、経年劣化の可能性があります。部品類や接続部に設置されたパッキンなどは、摩耗している可能性が。
劣化しないように、以下のようなケアをしてください。
- ガス給湯器の周囲に物を置かないようにする
- お湯を使っているときに温度調節しない
- 循環アダプターのフィルターを定期的に掃除する
少しでも気になることがあれば、業者に点検してもらうことも大切です。
ガス給湯器やエコジョーズからの水漏れを放置するリスク
ガス給湯器やエコジョーズなどガス機器の水漏れを放置すると、以下のようなリスクがあります。
- 一酸化炭素の生成による中毒
- ガス漏れによる火災や爆発
- 漏電
- 階下の水漏れ被害
それぞれについて説明していきます。
一酸化炭素の生成による中毒
水漏れを放置するリスクで最も危険なのは、不完全燃焼です。不完全燃焼が起きると、危険な一酸化炭素が発生します。
以下のような状況があれば、不完全燃焼が起きるサインなので注意が必要です。
- 炎の色が赤や黄色に変化
- 黒い煙の発生
- お湯の温度が不安定
- 異臭・異音
一酸化炭素そのものは、無臭です。しかし、ガスが燃焼しきれない場合に、異様なニオイが立ち込めることがあります。
少しでも気になることがあったら、すぐに給湯器の修理に対応している業者に相談してください。
ガス漏れによる火災や爆発
給湯器の水漏れを放置すると、ガスが通る配管部分が腐食してガス漏れが発生する可能性があります。
- ガス臭い
- ガス代が急に高くなった
上記のようなガス漏れの可能性があるなら、すぐに業者に相談してください。ガスが引火し爆発すると大変です。
漏電
ガス給湯器も着火などに電気が使われます。電気を使う製品の電気が通る箇所には、絶縁体を使用しているため、触っても電気を通しません。
しかし、絶縁体が濡れたままにしておくと、だんだんと劣化します。絶縁体の劣化で漏電すると、感電などのリスクが高まります。
もし電気のブレーカーがしょっちゅう落ちるようになったら、漏電が始まった印です。業者に点検を依頼してください。
階下の水漏れ被害
マンションといった集合住宅にお住まいの場合給湯器の設置場所によっては、階下への水漏れの可能性があります。
階下に水漏れの被害を与えると、賠償責任が発生するのでできるだけ迅速な対応が必要です。
また、階下が濡れてしまうほどの水が漏れているとしたら、水道代も高くなっているはずです。
ケースによっては、火災保険が適用される可能性もあるので、確認してみましょう。以下の記事を参考にしてください。
ガス給湯器やエコジョーズの水漏れで本体を交換すべきケース
ガス給湯器やエコジョーズからの水漏れで、修理して使用を続けるか、交換するか迷っている方のために、交換の見極め方を紹介します。
以下のようなケースでは、交換がおすすめです。
- 設置して10年以上経過している
- 凍結が原因で水漏れしている
- 「修理の見積り額」が「本体の交換費用」より高い
それぞれについて説明します。
設置して10年以上経過している
ガス給湯器やエコジョーズの寿命は、約10年といわれています。10年を過ぎると、さまざまなトラブルが起きてしまいます。
1ヶ所のトラブルを修理しても、また別の箇所でトラブルが起きるかもしれません。次々とトラブルが起きると、対処が大変です。ガス給湯器の本体を交換した方が、修理代を倹約でき、余計な心配事を回避できます。
設置して10年以上なら、本体の交換がおすすめです。下記の記事を参考にして、ご自宅のガス給湯器がそろそろ買い替えの時期なのかどうかを判断してください。
凍結が原因で水漏れしている
給湯器の凍結して破裂が原因で水漏れしているなら、新しい給湯器でも交換が必要になるケースがほとんどです。
給湯器の内部が凍結して破裂しているとなると、修理ができないほど破壊されています。万が一、保証期間内であっても、凍結が原因の場合は修理が有償になることがほとんどです。
給湯器が凍結した場合は、以下の記事を参考にして破裂が起きないように対処してください。
「修理の見積り額」が「本体の交換費用」より高い
ガス給湯器の水漏れ修理費用が本体の交換費用より高額なら、交換がおすすめです。修理代が高額ということは、本体が劣化が進んでいると考えられます。
また、ガス給湯器からガス代を抑えられるエコジョーズへの交換も検討できます。ガス代を抑えられるので、交換の方が修理よりずっとお徳になるかも。
ガス給湯器の修理代や本体の交換費用は、以下の記事を参考にしてください。
ガス給湯器やエコジョーズから水漏れしたら…即日修理でリスク回避を!
給湯器から水漏れした原因や放置のリスク、対処方法を紹介しました。給湯器からの水漏れは、放置すると一酸化炭素の発生など、危険です。
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- ガス給湯器やエコジョーズからの水漏れの原因は?
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ガス給湯器やエコジョーズからの水漏れの原因は、以下4つが考えられます。 ・取り付け方のミス ・配管の凍結による破裂 ・給湯器内部の圧力の上昇 ・ガス給湯器の経年劣化 エコジョーズは、ドレン水が中和されて水が排出されます。ドレン水の中和された水なら問題ありません。
- ガス給湯器やエコジョーズの水漏れは自分で修理できますか?
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ガス器具は、基本的に有資格者のみが対応できます。ご自分での修理は無理なので、信頼できる業者に依頼してください。
- ガス給湯器やエコジョーズを交換すべきケースは?
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以下のような場合は、交換を検討してください。 ・設置して10年以上経過している ・凍結が原因で水漏れしている ・「修理の見積り額」が「本体の交換費用」より高い 給湯器は日々進化しています。暖房付きなど快適な暮らしができるタイプの給湯器を選びましょう。
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