配管の水漏れをコーキングで即解決!水道管に効果あり?【使い方手順4ステップも解説】
今回は、配管・水道管から水漏れした際に、コーキングを使用する効果や使い方について解説します。
「配管が水漏れしたとき、コーキングって本当に効果あるの?」
「自分で補修できるかな、やり方は簡単?」
このような疑問に丁寧にお答えします。コーキングを適切に使わないと、水漏れの再発やカビ・腐食を招くことがあり、注意が必要です。
記事後半では、具体的なコーキングの手順と注意点について詳しく説明しますので、ぜひ最後までご覧ください。
配管の水漏れに効果あり?コーキングの役割とは?
→コーキング剤で対処するか迷っている読者なので、商品購入時迷わないよう、簡単に「シーリング剤」との違いにも触れていただけますでしょうか。
配管(給水管・排水管)から水漏れが発生した際、コーキング剤(材)は水漏れを止めるための効果的な方法です。コーキング剤はゴムのように柔らかくて水をはじく性質があります。
これにより、以下の役割を果たします。
- 水漏れの防止
- 水気やホコリの侵入防止
- 配管の寿命を延ばす
水漏れを放置すると、壁や床にカビや腐食などが発生するため、コーキングを施し早めに対処することが重要です。
また、コーキングの状態を定期的にチェックし、メンテナンスを行うことで長期的に水漏れを防ぎます。
なお、シーリングという呼び方をすることもありますが、コーキングと基本的には同じ種類の材料です。どちらも建物の隙間を埋める役割を果たし、使用場所や求められる性能によってさまざまな種類があります。
配管から水漏れ発生!コーキング前の応急処置
配管から水漏れが発生した際は、コーキングで補修する前に、以下の応急処置を施すことが大切です。
- 止水栓を止める
- 水漏れ箇所を特定する
- 水気をふき取る
一つひとつ、見ていきましょう。
1.止水栓を閉める
配管から水漏れが発生した際には、まず「止水栓」を閉めることが重要です。特に、給水管から漏れている場合は水圧がかかっているため、止水栓を閉めてから作業を行います。
止水栓は洗面化粧台の場合は洗面台の下、トイレの場合は便器の背面や壁近くに設置されているのが一般的です。
手でバルブを時計回りに回して完全に閉じることで水の供給を止まり、水漏れ被害を最小限に抑えることができます。
ネジで閉めるタイプの場合は、マイナスドライバーを使うと効率的です。また、混合水栓の場合は、両方の止水栓を閉めておきましょう。
2.水漏れ箇所を特定する
配管から水漏れが発生した際には、漏れている場所や周辺を観察し、水漏れ箇所の特定をします。水漏れ箇所が見つかれば、適切な対処ができるからです。
配管と一口でいっても、キッチンシンク下の給水管の接続部分や、浴室の排水管の繋ぎ目などさまざま。配管の水漏れ箇所を特定する方法は、以下を参考にしてください。
- 漏れている場所を確認
- 水漏れの音や湿り気を探す
- 配管の接続部や継ぎ目を点検する
- パイプや部品を一つひとつチェックする
上記の手順を踏むことで、水漏れ箇所を見つけることができます。
3.水気をふき取る
配管から水漏れが発生した際は、コーキングする前にタオルやバケツを使用し、水気のある箇所をしっかりと拭き取ってください。
コーキング剤が確実に接着するためには、作業箇所が乾燥していることが重要だからです。
水気を取り除くことで作業中の滑りやすさを防ぎ、安全に作業を進められます。
配管の水漏れを防ぐ!コーキング作業で失敗しないためのポイント
ここでは、配管の水漏れを防ぐためのコーキング作業で失敗しないためのポイントを、以下に4つ紹介します。
- コーキングの種類を知る
- コーキングに必要な道具を準備する
- DIYに自信がないなら専門家へ相談を
- 共同住宅の場合は管理会社へ相談を
上記に留意すれば、配管の水漏れを素早く解決できるはずです。
コーキングの種類を知る
コーキング作業で失敗しないためには、まずコーキングの種類を知ることが重要です。コーキング剤には、以下の種類があります。
- シリコン系:防水性に優れており、配管の接続部分などに適
- アクリル系:内装の配管や、乾燥した環境の配管に使用するのが一般的です。水分が多い環境には向かない場合も
- ポリウレタン系:動きのある配管に適。屋外の配管や建材の接合部分にも使用される
上記のように、用途に合ったコーキング剤を選ぶことで水漏れを防ぎ、再発防止にもつながります。
コーキングに必要な道具を準備する
配管の水漏れを防ぐためのコーキング作業では、必要な道具を事前に準備することが必要です。
道具をあらかじめ揃えておくことで作業がスムーズに進み、無駄な時間を省くことができます。
適切な道具を使用することでミスを防ぎ、仕上がりがきれいになるでしょう。
DIYに自信がないなら専門家へ相談を
コーキング作業は比較的簡単ですが、補修しても水漏れが解決しないこともあります。そのため、配管の水漏れ箇所を正確に特定し、適切な処理を施すことが必要です。
DIYに慣れていない場合、配管のひび割れや破損を補修できなかったり、水漏れが再発したり、状況が悪化する可能性も。
少しでもコーキング作業に不安を感じたら、無理をせず専門家へ相談しましょう。
共同住宅の場合は管理会社へ相談を
共同住宅にお住まいの場合は、コーキング作業を行う前にまず管理会社への相談が必要です。
共同住宅では配管の修理や補修が共用部分に関連することが多く、勝手に作業を進めると管理規約に違反する恐れがあります。
管理会社に相談することで、適切な手続きを踏むことができ、他の住民や建物全体に影響を与えずに済みます。
また、管理会社は信頼できる修理業者を紹介してくれることも多く、専門的なアドバイスや作業の調整を手助けしてくれるでしょう。
配管の水漏れを防ぐコーキング使用法【4ステップ】
配管の水漏れをコーキングで補修する方法は、以下の4ステップです。
- 下地処理を行う
- マスキングテープを使う
- コーキング剤を充填する
- しっかり乾燥させる
詳しく解説します。
1.下地処理を行う
配管の水漏れをコーキングで補修する際には、まず下地処理を行うことが重要です。このひと手間をかけることで、コーキングの密着性や耐久性が向上します。
下地処理の手順は以下のとおりです。
- 古いコーキング剤を完全に取り除く(カッターやスクレーパーを使用)
- 表面に付いているゴミやほこりを除去(ブラシやエアダスターを使用)
- 表面の油分や汚れを拭き取る(アルコールや専用クリーナー使用)
上記の手順を踏んで、古いコーキング剤やほこりを完全に除去する下地処理がとても大切です。
2.マスキングテープを使う
コーキングする部分の周囲にマスキングテープを貼り、仕上がりのラインを整えます。これにより、コーキング剤が不要な部分に付着するのを防ぎ、美しく仕上げることができます。
特に、配管が目立つ場所に設置されている場合は、作業前にマスキングテープを貼ることではみ出しを防ぎ、見た目をきれいに保つことができるでしょう。
3.コーキング剤を充填する
配管の亀裂に沿って、チューブタイプのコーキング剤を充填していきます。この時、コーキングガンと呼ばれる道具をチューブに装着して使用すると、作業がスムーズです。
コーキング剤やコーキングガンは、ホームセンターやインターネットなどで購入できます。お手頃な製品だと、2つ合わせても1,500円以内です。
コーキングする際は、ノズルの先を配管の亀裂に隙間なく埋め込むように十分な量を充填していきます。
4.しっかり乾燥させる
コーキング剤を塗布した後は、表面が完全に乾燥するまで待たなければなりません。
湿った状態でコーキングを行うと、密着が不十分になり水漏れが再発する恐れがあります。乾燥時間は製品によって異なるため、必ずパッケージの裏や説明書で確認してください。
乾燥中は、コーキング剤に触れたり水をかけたりしないように注意しましょう。
配管の水漏れ箇所にコーキング作業する際の注意点
配管の水漏れ箇所にコーキングする際は、以下の3つに注意が必要です。
- 均一に塗布する
- 乾燥時間を守る
- 気温と温度に注意する
上記を留意することで、仕上がりがよくなります。
均一に塗布する
配管の水漏れ箇所にコーキング補修する際、均一に塗布するのが鉄則です。
均一に塗布することで、コーキング剤がまんべんなく隙間に埋められ、水漏れをしっかり防ぐことができます。
不均一に塗布すると、一部に隙間ができてしまい、そこから水漏れが再発するかもしれません。
均一に塗布するためには、コーキングガンのトリガーを一定の速度で引きながら均等にコーキング剤を押し出すことがポイントです。また、充填後はヘラや指で表面を平らに整え、ムラがないように仕上げます。
乾燥時間を守る
配管の水漏れ箇所にコーキング補修する際には、乾燥時間を守ることが非常に重要です。コーキング剤が完全に乾燥しないうちに触れたり水をかけたりすると、コーキングがしっかりと固定されず、密閉力が弱くなる恐れがあります。
また、乾燥時間は使用するコーキング剤の種類によって異なりますが、一般的には数時間から24時間程度の乾燥が必要です。
水漏れの再発を防ぐために、乾燥時間を守りましょう。
気温と温度に注意する
配管の水漏れ箇所にコーキングを行う際は、気温と湿度に注意が必要です。
気温は一般的に10℃~30℃、湿度は50%前後が理想と言われています。
気温が極端に低いと硬化が遅れ、高いとひび割れの原因になることがあります。また、湿度の影響も大きく、高すぎると乾燥に時間がかかり、低すぎるとひび割れが生じる可能性が高いです。
作業前に気象条件を確認し最適な環境で作業を行うことで、より確実な補修を行うことができます。
配管の水漏れでコーキングする際の費用【DIYと業者依頼別】
配管の水漏れでコーキング補修をする際の費用を、「DIY」と「業者依頼」に分けて、紹介します。
DIYの場合
配管の水漏れでコーキングを自分で行う場合の費用は、以下のとおりです。
コーキングに必要な道具 | 費用の目安 |
---|---|
コーキング剤 | 500円~1,500円 |
コーキングガン | 1,000円〜3,000円 |
マスキングテープ | 200円〜500円 |
ヘラやスポンジ | 200円〜500円 |
上記の道具をすべて揃えると、合計で約1,500円~4,000円の費用がかかります。
業者に依頼する場合
業者に配管の水漏れ修理を依頼する際の費用は、基本料金と部品・材料費に補修費用(工賃)がかかるのが一般的です。業者によっては、これに追加費用がかかる場合もあります。
業者の料金体系 | 費用の目安 |
---|---|
基本料金 | 3,000~6,000円 |
部品・材料費 | 2,000~10,000円 |
補修費用 | 5,000~14,000円 |
上記を合計すると、10,000円~30,000円程度が相場です。
なお、万が一配管の交換が必要になった場合、1m5,000〜15,000円が目安となります。作業の難易度や現場の状況によって料金が異なるため、事前に見積もりを取ることが大切です。
配管の水漏れ!コーキング補修はマルキンクリーンへ
今回は、配管・水道管から水漏れした際のコーキングの効果と使い方について解説しました。
配管の水漏れでコーキング補修する際は、適切な製品選びと作業手順が重要です。作業自体は比較的簡単ですが、水漏れが完全に解決しないこともあります。
そのため、コーキング作業に少しでも自信がない場合や、原因が特定できない場合は、宮城・福島・山形エリア対応の『マルキンクリーン』にご相談ください。
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- 配管から水漏れが発生した際、コーキングはどれくらい効果があるの?
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コーキング剤の種類、使用状況、気温・湿度などの環境にもよりますが、一般的には5~10年の耐久性があると言われています。コーキング補修を行うことで、水漏れの防止ほか、水気・ホコリの侵入防止、配管の寿命を延ばすなどに効果的です。
- コーキングする際の注意点を教えてください。
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コーキング作業する際は、下地処理の徹底と適切なコーキング剤を選ぶことが重要です。また、きれいに仕上げるためにマスキングテープなどで養生します。コーキング作業に適した気温と湿度にも留意しましょう。
- 配管のコーキング補修を業者に依頼する際、費用はどれくらいかかるの?
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基本料金と部材・工賃を合わせると、10,000円~30,000円程度が相場です。業者によっては出張費や点検費が別途かかることがあるため、事前に見積もりを取り、納得のうえで修理を依頼しましょう。
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