蛇口の凍結防止方法7選!手軽な対策を徹底解説【冬場の破裂を回避しよう】
この記事では、蛇口の凍結防止対策法を紹介します。蛇口の凍結を防止しないと破損の原因になり、非常に危険です。
今回は初めて凍結防止対策を行う人向けに、取り組みやすい方法を解説します。
また、記事後半では、凍結した場合の対処法まで詳しく解説します。ぜひ最後まで、ご覧ください。
凍結防止しないと蛇口破損の原因に!
凍結を防止しないと蛇口破損の原因になります。
以下、その原因から解説します。
気温がマイナスになると蛇口が凍る
配管内の水温が-4度以下になると、蛇口は凍結します。
また気温だけではなく、以下の場所にも注意が必要です。
- 日陰
- 風が強い場所
日光が当たらないと太陽の熱を受けないことから、温度が低下します。北側や風が強い場所も冬場の気温は低下しやすいのが、注意すべきポイントです。最終的に水は-4度以下で凍りますが、配管の設置状況にも左右されるので、余裕をもって準備する必要があります。
凍結防止対策のタイミングとしては「天気予報を見て、0度を下回りそうなら」がベストと言えるでしょう。0度を下回りそうなら、凍結予防対策を検討してみてください。
水が凍って蛇口の破裂に
蛇口の凍結防止対策をなぜする必要があるのでしょうか。それは蛇口が破損する可能性があるからです。
まず水栓柱などの蛇口ハンドルを閉めると、配管内に水がいっぱい詰まった状態になります。
そこで-4度になり水が凍ると、体積が約9%増えます。増えた体積の逃げ場がなくなると、凍結による圧力で蛇口が耐えられなくなり、破損が発生するわけです。
たいていの蛇口は壊れないように強固に作られていますが、この体積が増えたことによる凍結の圧力は絶大です。破損が発生した場合、個人ではどうしようもなく、プロの手に委ねるしかありません。
破損が発生して、被害が拡大するのを防ぐためにも、蛇口の凍結防止対策が必要です。
蛇口の凍結防止方法7選【これで安心!】
蛇口の凍結防止方法を7つご紹介します。
- タオルやプチプチを巻く(図①)
- 凍結防止カバーをつける(図①)
- 凍結防止テープを巻く(図①)
- 凍結防止ヒーターをつける(図②)
- 水を出し続ける(図③)
- 水抜きをする(図④)
- 凍結防止水栓に変える(図④)
ご自身でできそうな対策を講じてみてください。
タオルやプチプチを巻く
以下がタオルを蛇口に巻く方法です。
- 蛇口にタオルを巻いて輪ゴムなどで止める
- タオルの上からビニールなどをかぶせる
- ビニールテープでとめる
以下がプチプチを蛇口に巻く方法です。
- 蛇口にプチプチをまく
- ガムテープなどで、ぐるぐる巻きにする
タオルを巻きビニールをかぶせることで、保温することが可能です。
プチプチは、粒状の気泡をいくつも並べた緩衝保護材。空気の層がいくつもあるので、内部の熱が逃げにくくなります。プチプチを蛇口に巻くことで温度が保たれます。
タオルとプチプチは安価ですぐに取り組める凍結防止対策なので、寒冷地の方は家に常備することをオススメします。
凍結防止カバーをつける
凍結防止カバーの利用も効果的です。
様々な素材のカバーが販売されていますが、いずれも保温性の高い素材が使われていることが一般的です。
中には、空気層のある構造や素材を用いて、高い保温効果を生み出している製品もあります。空気は熱が外に逃げるのを遮断するので、それを凍結防止カバーに利用しているわけです。
凍結防止カバーは数千円程度で、被せればすぐに使えるのも便利なポイントでしょう。
凍結防止テープを巻く
蛇口の凍結対策には、凍結防止テープを巻くのも効果的です。
凍結防止テープは、プラスチック素材の一種で合成樹脂に分類される「ポリエチレン」が使われていたりします。ポリエチレンは気泡(気体を含んで丸くなったもの)が独立して並ぶ独立気泡体のため、気体や液体を通さず保温性に優れています。
凍結防止テープは、配管にグルグル巻きにして使います。2,000円もあれば良い物が買え、すぐに対策できるのが凍結防止テープの利点です。
凍結防止ヒーターをつける
極度に気温が低下している時は、凍結防止ヒーターが有効です。
凍結防止ヒーターは電気を使い、配管に巻きつけておくことで温めて凍結を防ぎます。
凍結防止ヒーターは電気代がかかります。一般家庭の場合(20w~30w)10本程度で1ヵ月6,000円~8,000円の電気代です。
そのため、凍結防止ヒーターは電気代を気にしないといけませんが商品によっては、自動節電機能のついたものもあります。
寒冷地では凍結してしまうと、その後の処理が遥かに大変なので、凍結防止ヒーターの利用を積極的に検討すると良いでしょう。
水を出し続ける
特に凍結リスクの高い夜間などは、水を出し続けるのも、凍結防止に役立ちます。
なぜなら、「流れている水は凍りにくい」性質があるからです。流す水量の目安としては、「一筋の細い線」になる程度。よく「ポタポタと雫(しずく)が滴り落ちる程度で良い」という人がいますが、あまりにも気温が低いとしずくが落ちるよりも前に凍結してしまいます。
また、水を出し続ける場所は、「お風呂、洗面台、キッチン」など、普段の生活で使う場所は全てです。しかし、節水を呼びかけている自治体も多く、他の対策と組み合わせて、限定的な使用にとどめましょう。
水抜きをする
寒冷地など水抜栓(みずぬきせん)が設置されている家では、水抜きも凍結防止策として有効です。
水抜栓の使い方は簡単。まず、水抜栓を閉めると水道本管から流れてくる水が止まります。この時、蛇口付近には水が残っているわけですが、その状態で蛇口を開けると内部の水を流し切ることが可能です。
凍結原因になる水を抜き切る「水抜き」は、非常に効果的な凍結対策と言えるでしょう。
凍結防止水栓に変える
凍結防止水栓は蛇口の凍結防止に有効です。
凍結防止水栓にはサーモエレメントと呼ばれる部品があり、自動で温度を感知して蛇口の中に溜まった水を出します。
流れとしては、以下の通りです。
- 水温1.7度以下でサーモエレメントが上に移動→蛇口の中に溜まった水を出す
- 水温4.5度以上でサーモエレメントが下に移動→止水する
凍結防止水栓は、あくまで蛇口付近のみの凍結防止策です。
そのため、凍結防止テープを配管に巻きつける方法などと、組み合わせて使うのが良いのでしょう。設置費用がかかりますが、特に寒冷地の方におすすめな対策です。
【凍結防止対策はしたけど・・・】蛇口が凍ってしまったら
蛇口が凍結したら以下のことに注意して対処してください。
- 基本は溶けるまで待つ
- ぬるま湯ならかけてもOK
- 熱湯はかけない
- 無理やり蛇口をひねらない
まず基本的には自然に溶けるのを待つのが、蛇口の破損リスクがなくベストです。
急ぐなら、50度程度のぬるま湯を使って溶かしても良いですが、熱湯はやめましょう。熱湯のかかっている部分は膨張し、温度差によって蛇口が破損します。凍結しているのに、無理やり蛇口をひねるのも破損のリスク大です。
基本的に自然に溶けるまで待ち、お湯を使うなら50度程度のぬるま湯で凍結に対処。このルールを徹底的に守って、対処してください。
蛇口が凍結した際の対処法は、以下の記事でまとめているので併せてチェックしてみましょう。
蛇口凍結防止法の費用比較
蛇口の凍結防止にかかる費用について、以下の表にまとめました。
凍結防止法 | 費用 |
---|---|
タオルやプチプチを巻く | タオル10枚組み:1400円程度
プチプチ400m×10m:800円程度 |
凍結防止カバーをつける | 凍結防止カバー:900円程度 |
凍結防止テープを巻く | 凍結防止テープ:650円程度 |
凍結防止ヒーターをつける | 凍結防止ヒーター:2800円程度+電気代 |
水を出し続ける | 毎分0.5ℓで8時間出し続けた場合:約37円 |
水抜きをする | 無料 |
凍結防止水栓に変える | 凍結防止水栓:7,000円程度 |
1番高いのは「本体価格+電気代」がかかる凍結防止ヒーターです。「水を出し続ける」のは意外にも、お金はかかりません。
ベストな蛇口の凍結防止方法を選ぶのに、お役立てください。
蛇口凍結防止対策の違い【屋内と屋外】
屋内と屋外の凍結防止対策の違いをまとめました。
凍結防止対策 | |
---|---|
屋内の蛇口
【キッチン・お風呂・洗面台etc.】 |
水抜きをする 水を出し続ける 凍結防止カバーをつける |
屋外の蛇口
【庭・玄関など】 |
水抜きをする 水を出し続ける 凍結防止水栓に変える 凍結防止テープを巻く 凍結防止カバーをつける タオルやプチプチを巻く 凍結防止ヒーターをつける |
やはり、蛇口の凍結防止対策が必要なのは、屋外です。対策を怠ると、簡単に外の蛇口は凍結してしまいます。
凍結防止ヒーターを使ったり、凍結防止テープなどを積極的に活用して、寒い夜間に備えましょう。
蛇口の凍結防止に悩んでるなら水道のプロに相談しよう
今回の記事では「蛇口の凍結防止対策」と「凍結した場合の対処法」について解説しました。
凍結により蛇口が破損してしまった場合、もはや自分ひとりではどうにもなりません。
凍結、破損した場合は、被害をすぐに解決するためにも、すぐに業者に相談しましょう。自分での修理はほぼ不可能なので、業者に任せるのが最適解と言えます。
もしも今、蛇口の凍結、破損でお困りの方は、宮城・福島対応!地元密着型の水道局指定工事店『マルキンクリーン』まで、ぜひご相談ください。
公式サイト | https://mk-clean.com/ |
公式LINEアカウント | https://lin.ee/p0XdL1V |
- 蛇口の凍結防止に使うグッズはどこで手に入る?
-
専用のネットショップがありますがAmazonや楽天などが1番商品を探しやすいです。Amazonや楽天なら定期的にセールもあるのでお得です。
- 蛇口の凍結防止で一番確実な方法は?
-
蛇口の凍結防止策は一長一短あり、どれが1番とは一概にはいえませんが「屋内では水を出し続けること」「屋外では凍結防止ヒーターの利用」が手軽で比較的効果が高いです。
- 使わない蛇口の凍結防止策はどのようにしたら良いですか?
-
寒冷地に住む人で、旅行などで長期間家を空けると蛇口が凍結することがあります。そのような時は、凍結防止カバーや凍結防止テープなどで保温してから、家を空けると良いでしょう。
24時間365日対応! 出張・お見積もり無料! ※深夜帯(22時~5時)は出張費・見積費をいただく場合があります。
今ならWEB限定で3,000円割引中!
0120-365-891