空き家の水道管凍結・破裂はどう防ぐ?【漏水時の対処法や費用も解説】

今回は、空き家の水道管凍結や破裂をどうやって防止すればいいのか、また実際漏水してしまった場合にどう対処すれば良いのかを徹底解説していきます。

加えて、水道管が破裂しやすい箇所を踏まえた空き家管理のポイントまでご紹介。空き家の管理には手間が掛かりますが、水道管破裂が起こると、気付くのが遅れて被害を拡大させてしまうものです。

リスクに備えたい人は、ぜひチェックしてください。

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空き家の水道管破裂・漏水リスク【大きな被害4選】

空き家の水道管が破裂したり、水漏れを起こしたりした場合、どのようなリスクがあるのでしょうか。起こりうる被害として、次の4つが考えられます。

  • 高額の水道料金を請求される
  • 水道管の修理が必要になる
  • 外壁が破損・腐食する
  • 給湯器が故障する

それぞれ詳しく見ていきましょう。

高額の水道料金を請求される

空き家の水道管が破裂したり、漏水を起こしたりした場合、高額の水道料金を請求される恐れがあります。

かなり前から水が漏れ続けている場合、その分の水道料金が発生するためです。

水道管が破裂すると発生する漏水ですが、空き家での漏水は気が付きにくいものです。水漏れの期間が長いほど、水道料金は高くなるため、気が付いたときには高額の水道料金に驚くことになります。

所有している空き家の老朽化が進んでいる場合、水道管が劣化して破裂・水漏れを起こす可能性があるため、こまめにチェックしに訪問する必要があるでしょう。

水道管の修理が必要になる

空き家の水道管が破裂したり、水漏れが起こったりした場合、水道管の修理が必要になることがあります。

修理内容は、破損した水道管を新しいものに交換したり、水道管同士の継ぎ手部分を交換したり、穴が開いた部分を補修したりするケースが多いでしょう。

ただし、水道管は空き家の表面だけではなく、地中や空き家の床の下、壁の中を通っている場合もあります。

目に見えない箇所が破裂している場合は、地中から水道管を掘り起こしたり、床や壁を壊して水道管を修理したりしなければなりません。

水道管の破裂場所によっては、修理料金が高額になるケースもあることを理解しておきましょう。

外壁が破損・腐食する

空き家で水道管が破裂したり、漏水したりした場合、空き家の外壁が破損したり、腐食したりする可能性があります。

空き家の外壁沿いに設置された水道管が破裂した場合、外壁を濡らし続けるケースがあります。水に濡れている時間が長い場合、雨風に強い外壁でも破損や腐食につながる恐れがあるのです。

外壁の修理が必要になる場合、水道管の修理費用を合わせて二重の負担が必要になるため、注意しなければなりません。

給湯器が故障する

空き家の水道管が破裂したり、水漏れを起こしたりした場合、給湯器が故障してしまう恐れがあります。

水道管の破損場所によっては、給湯器やボイラーなどに水がかかり続ける可能性があるためです。

給湯器やボイラーは水への耐性が高い機器ではあるものの、水漏れによって本来水に触れることを想定していない場所に水が入り込むケースもあります。

防水対策が十分ではない場所が水に濡れてしまうと、錆や腐食の原因となり、最悪の場合は給湯器が故障する可能性があります。

給湯器やボイラーは高額であるため、修理や買い替えが必要になった場合、金額的な負担が大きくなるため気を付けたいところです。

空き家の水道管破裂・漏水の原因

空き家の水道管が破裂したり、漏水を起こしたりする主な原因は次の通りです。

  • 凍結
  • 突然破裂する

それぞれ詳しく見ていきましょう。

水道管が破裂したり、漏水を起こしたりする原因の1つが錆です。

水道管が劣化し始めた場合、最初に発生するのが錆です。錆が進行することで、水道管の劣化スピードは加速するので注意しましょう。

築年数が浅い建物では、塩化ビニール管のように錆に強く、耐久性の高い水道管が設置されている場合が多い傾向にあります。

一方、築年数が古い建物では、金属製の水道管が使われているのがほとんどです。金属製の水道管は錆によって劣化しやすく、時間の経過につれどんどん脆くなります。

脆くなった水道管は、少しの衝撃で簡単に破裂します。水道管の法定耐用年数は40年となっていますが、立地や利用状況によってはそれ以下でも交換が必要になる場合があります。

空き家の保有期間なども含めて、水道管の改修を考える必要があるでしょう。

凍結

凍結も水道管が破裂、漏水を起こす原因の1つです。

水道管が凍結すると、水道管が膨張するためです。水道管は水が凍結した際の膨張に耐えられない場合があり、劣化している水道管では破裂するケースもあるのです。

逆に、破裂しなくても膨張によって水道管を劣化させる場合もあります。

特に寒冷地では冬に凍結を起こすケースが多く、膨張と収縮を繰り返すため、水道管が亀裂を起こして漏水することもあります。

凍結対策として、屋外の水道管を保温したり、水抜き栓を閉めたりして、凍結を起こさないようにする必要があるでしょう。

なお、水道管が凍結した際、解凍させようと凍結箇所に熱湯をかけた場合、熱膨張を起こして水道管が破裂することがあるので、十分注意してください。

突然破裂する

水道管が突然破裂して、漏水を起こすケースもあります。

水道管が劣化している場合、突然水道管が破裂するのは、実はよくあることです。

特に、キッチンや洗面所、浴室など、水を良く使用する場所で、水道管が突如破裂した場合、人に被害が及ぶこともあるため、注意しなければなりません。

空き家の場合でも、水道管が突然破裂して、室内が水浸しになることがあるため、定期的なチェックや水道管の点検・補修が必要になるでしょう。

空き家の水道管破裂・漏水を防ぐための対策3選

空き家の水道管の破裂や漏水を防ぐための対策として、以下の3つが有効です。

  • こまめに通水する
  • 保温カバーを水道管に巻く
  • 水道管内の水を出し切る

それぞれ詳しく見ていきましょう。

こまめに通水する

空き家の水道管の破裂や漏水を防ぐために、こまめに通水する方法があります。

空き家の水道管を定期的に使用することで、水道管内の水が滞留して凍結や圧力の変化によって破裂を防げるためです。

通水する頻度は1週間に1回程度がおすすめです。通水することで、水道管内の水が新しい水と交換され、水道管内の動きが促進されます。

なお、通水する場合は水を十分に流して水道管内のエアーポケットを排除し、水が均等に流れるようにしましょう。

保温カバーを水道管に巻く

空き家の水道管の破裂や漏水を防ぐために、水道管に保温カバーを巻くのも有効です。

水道管に保温材を巻くことで、水道管内の水が凍結しにくくなるためです。特に寒冷地域の空き家では有効な方法といえます。

保温材としては、フォームラバーやファイバーグラスなどが一般的ですが、ホームセンターなどで販売されている保温グッズを使用しても構いません。断熱性がある素材なら、水道管を保温して保護できるでしょう。

屋外にむき出しになっている水道管は凍結のリスクが高いため、保温対策を講じておいてください。

水道管内の水を出し切る

空き家の水道管の破裂や漏水を防ぐために、水道管内の水を出し切っておきましょう。

水道管内の水を完全に排水することで、凍結リスクを抑えられるためです。

水道管内の水を出し切るには、水道メーターを止めてから、住まいの全ての蛇口を開きます。水が止まれば水道管内の水はなくなっています。

特に、水を長期間使用しない場合に有効な方法です。空き家の水を使用する機会が多いのであれば、保温対策を優先した方がいいでしょう。

空き家の水道管破裂・漏水を防ぐために【管理時の2つの選択肢】

空き家の水道管対策は、空き家の管理ができるかできないかで、取るべき方法が異なります。
以下に挙げる状況に応じて、正しい方法を選択しましょう。

  • 管理可能→開栓したままにする→冬場の凍結対策が必須
  • 管理できない場合や解体予定あり→水道契約を解除する→水道管の劣化に注意

それぞれ詳しく見ていきましょう。

開栓したままなら「冬場の凍結対策」が必須

空き家や水道管のこまめな管理が可能な場合は、水道を開栓したままにしておいた方がいいでしょう。

水道管に定期的に水が流れることで、配管を保温できる他、感想や劣化を防ぐ効果も期待できます。

また、緊急時に備える意味でも、水道を使えるようにしておいた方が無難です。

こまめに空き家を管理できる場合は、定期的に訪問して換気と通水を行いましょう。

ただし、寒冷地では水道管が凍結するリスクが高いため、凍結を防ぐ対策を必ず講じてください。

契約を解除するなら「水道管の劣化」に注意

空き家や水道管のこまめな管理が難しい場合や、近い将来空き家を解体する予定がある場合は、水道契約を解除した方がいいでしょう。

水道契約を解除して水抜きをしておけば、水道管の凍結や破裂のリスクを抑えられるためです。

ただし、水道を閉栓すると錆や赤水、臭い、害虫などが発生する可能性があります。蛇口にテープを張るなどの対策が必要です。

また、閉栓後は水道管が劣化しやすくなります。解体する場合は問題ありませんが、将来的に空き家を使用する予定がある場合は、管理方法を慎重に検討する必要があるでしょう。

空き家の水道管が破裂・漏水した場合の対処法【4ステップ】

万が一、空き家の水道管が破裂して漏水している場合、以下の手順に沿って対処しましょう。

  1. すぐに止水する
  2. 応急処置を行う
  3. 業者に修理を依頼する
  4. 住んでいる地域の水道局に連絡する

それぞれ詳しく解説します。

すぐに止水する

水道管が破裂して水漏れが起きている場合は、すぐに止水しましょう。

水漏れを止めることで被害が拡大したり、水道料金が高騰したりするのを防げます。

水道メーターの近くにある止水栓をひねることで止水できます。

応急処置を行う

次に、応急処置を行いましょう。

業者に修理を依頼しても、すぐに対応できない場合があるためです。できる範囲で構わないので、防水シールやコーキングなどを使って水漏れが発生している場所を防ぎます。

完全に修理できるわけではないので、あくまでも業者に修理を依頼する前提で応急処置を行ってください。

業者に修理を依頼する

応急処置が完了したら、業者に連絡して修理を依頼します。

水漏れは時間が経過すると被害が拡大する可能性があるため、できるだけ早く業者を探すことが大切です。

空き家になる前から修理を依頼していた業者があれば、優先的に連絡しましょう。

住んでいる地域の水道局に連絡する

空き家がある地域の水道局に連絡することも重要です。

水道局指定の業者に修理を依頼した場合、水道料金の一部減免などの制度を利用できるためです。

必ず減免されるとは限らないため、水道局に連絡して確認しましょう。

空き家の水道管が破裂・漏水した場合の費用負担

空き家の水道管が破裂・漏水した場合の修理費用の相場は以下の通りです。

修理費用の相場
屋内の水道管が破裂した場合 20,000円前後
床下や壁に隠れた水道管が破裂した場合 30,000~50,000円程度

※出張費用、部品代などの追加費用発生の可能性あり
※壁や床の修理費用が別途必要になる場合あり

配管全体の修理が必要な場合 200,000円~

修理が必要な場所によって金額は異なるほか、修理業者によって設定されている金額は違います。また、夜間に修理を行う場合は割増料金が、水道管を交換する場合は部品費用が別途必要です。

空き家の水道管破裂・漏水修理はマルキンクリーンにお任せ!

マルキンクリーン

空き家の水道管は油断すると破裂するケースがあり、被害が大きくなる可能性があります。こまめな通水や水道管内の水を出し切るなどの対策を講じることが大切ですが、それでも破裂したり、漏水したりした場合は、業者に修理を依頼しましょう。

宮城県や福島県で水道業者を探している場合は、地元密着型の水道局指定工事店『マルキンクリーン』へご相談ください。

マルキンクリーンは水道局指定工事店として、個人・法人問わず水道修理の依頼に対応しています。福島・宮城エリアには最短30分で訪問し、修理や緊急対応を行います。

お見積りや出張料は無料ですので、電話・問い合わせフォームLINEなどでお気軽にご相談ください。

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FAQ空き家の水道管破裂に関するよくある質問
空き家の水道管が破裂する原因は何ですか?
水道管から発生する錆が進行したり、水道管が凍結したりすることで破裂する場合があります。また、水道管が経年劣化を起こしている場合、突然破裂するケースもあるため、注意しなければなりません。
空き家の水道管が破裂するとどんな被害が出ますか?
水道管から水が漏れます。長期間水が漏れていると、水道料金額が高額になったり、周辺の住宅や建物の地盤が水浸しになったり、ゆるんだり被害が及んだりする恐れがあります。
水道管の破裂を防ぐ方法を教えてください。
定期的に空き家を訪問してこまめに通水するのがおすすめです。また屋外の水道管の保温カバーを巻くのも有効な手段です。こまめに空き家の管理ができない場合は、水道管の水を出し切っておけば、凍結を防げます。

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