汲み取り式トイレから簡易水洗に！費用相場や安く抑えるコツを徹底解説

この記事では、汲み取り式トイレ(ぼっとん便所)を簡易水洗に変えようか悩んでいる人向けに、リフォーム費用やランニングコストについて徹底解説します。

臭いのキツさや害虫の発生が気になり、水洗トイレへのリフォームを考えている人も多いでしょう。ただ、下水道が整備されていない地域では下水道直結型リフォームが難しく、浄化槽を設置する場合もそれなりに費用がかかります。

今回は、簡易水洗トイレの設置や維持にかかる費用、さらにリフォーム時の費用を抑えるコツまでご紹介。汲み取り式トイレの環境を改善したい人は、ぜひ参考にしてください。

汲み取り式トイレ(ぼっとん便所)と簡易水洗の仕組みの違い

汲み取り式トイレは排せつ物を便槽に直接溜めて定期的に汲み取る方式ですが、簡易水洗トイレは少量の水を使い排せつ物を便槽に流します。

簡易水洗では、レバー操作で水が流れ、便器内を洗い流すため臭いや汚れが抑えられます。従来型のぼっとん便所は臭いがこもりやすく、衛生面でも不便でした。簡易水洗は水洗トイレに比べて設置工事が簡単なため、古い家屋や公共施設でも導入が進んでいます。

汲み取り式トイレを簡易水洗に交換する際の費用相場

簡易水洗トイレへの交換には、本体価格と工事費の合計が必要です。

標準的な家庭用モデルで本体価格は8万～20万円、工事費は10万～30万円程度が相場です。設置条件や既存トイレの状況によって費用が上下します。

排水経路の新設や配管の延長がある場合は追加費用が発生することもあるため、事前に現地調査を依頼しましょう。

簡易水洗トイレの本体価格

簡易水洗トイレ本体の価格は8万円から20万円程度です。機種やメーカーによって価格差がありますが、シンプルなタイプほど安価に入手できます。

温水洗浄や脱臭機能など、追加機能がついたモデルは高額になりがちです。設置する場所のサイズや使い勝手を考慮して選びましょう。

交換工事費

簡易水洗トイレへの交換工事費は、標準工事で10万～30万円ほどが相場です。内訳は既存トイレの撤去、配管工事、便器設置などが含まれます。

現場の状況によっては床の補修や追加配管が必要になる場合があり、その場合は別途追加費用が発生します。業者ごとに見積もり内容が異なるため、内訳をしっかり確認しましょう。

汲み取り式トイレを簡易水洗にする際の費用を抑えるコツ5選

費用を抑えるには、信頼できる業者選びや補助金活用が効果的です。

• 信頼できる業者を選ぶ
• 補助金を利用する
• 複数の業者に見積もりを依頼する
• 最低限必要な機能のみのトイレを選ぶ
• 内装費用を抑えられないか相談する

これらの工夫で総費用を抑えつつ、満足度の高いリフォームができます。

信頼できる業者を選ぶ

信頼できる業者を選ぶことが、不要なトラブルや追加費用を防ぐために大切です。口コミや実績を確認し、地域で評判の良い業者を選びましょう。

施工事例の多い業者は経験値が高く、工事もスムーズに進みやすいです。また、見積もりや契約内容の説明が丁寧な業者は、工事後のトラブル対応も安心できます。

補助金を利用する

補助金を利用することで、トイレリフォームの費用負担を減らせます。自治体によっては、簡易水洗化やバリアフリー化を支援する制度が用意されています。

申請には事前の手続きや条件確認が必要ですが、数万円から十数万円の補助が受けられる場合も。工事を依頼する前に、住んでいる地域の制度を調べておくと、予算の計画が立てやすくなります。

複数の業者に見積もりを依頼する

複数の業者に見積もりを依頼することで、最適な価格と工事内容を比較検討できます。1社だけの見積もりでは相場を把握しづらいため、最低でも2～3社から見積もりを取りましょう。

内容や金額を比較することで、不要な工事項目を削減できたり、交渉材料にしたりすることも可能です。工事内容が同じでも費用に差が出る場合があるため、相見積もりは必須です。

最低限必要な機能のみのトイレを選ぶ

リフォーム費用を抑えたい場合、最低限必要な機能のみのトイレを選びましょう。不要なオプションや高額な付加機能は避け、基本的な機能が揃ったモデルを選んでください。

例えば、温水洗浄便座や自動開閉機能などは便利ですが、必須でなければ省くことで大幅にコストダウンが可能です。機能が少ない分、故障リスクも下がり、長期的な維持費用も抑えやすくなります。

内装費用を抑えられないか相談する

リフォーム時には、内装費用が追加されることがあります。壁紙や床材の全面張り替えが必要な場合は特に高額になるため、業者に費用を抑える方法を相談しましょう。

部分補修や既存の素材を活かすなど、無駄な工事を省く工夫も有効です。また、内装工事を別の業者に依頼して価格を比較する方法もあります。

汲み取り式トイレの簡易水洗化の費用対効果【メリット・デメリット】

簡易水洗化の最大のメリットは、衛生面の向上と日常の快適さです。ただし、維持費用は増加します。以下では、メリット・デメリットに分けて解説します。

維持費用は増加

簡易水洗トイレにリフォームすると、リフォーム費用がかかる一方で、月々の維持費も増加します。水道代や定期的な点検費用が新たに発生するためです。

特に自治体ごとにし尿の汲み取り料金が異なるため、費用の内訳を事前に確認しましょう。

	汲み取り →簡易水洗	汲み取り →水洗
リフォーム費用	不要	約20～50万円
月々のコスト	汲み取り料金（自治体により異なる） 水道代なし	汲み取り料金＋水道代 点検・部品交換費用

衛生面の向上

簡易水洗トイレへのリフォームは、衛生面で大きな改善効果があります。従来の汲み取り式トイレでは、臭いや害虫の発生、トイレ内の不衛生な環境が避けられませんでした。

簡易水洗化により、排泄物が水で流されるため、室内に臭いが残りにくく、衛生的な環境を保ちやすくなります。具体的なメリットは以下の通りです。

• 臭いが大幅に軽減される
• ハエや蚊などの害虫が発生しにくい
• 汚れが付着しにくく掃除が簡単になる

簡易水洗トイレは日々の生活を快適に保ちやすくなり、衛生面のストレスを軽減できます。維持費は増えますが、清潔な環境を重視したい方には十分な価値があります。

汲み取り式トイレを簡易水洗にする際の注意点【費用面の懸念3つ】

簡易水洗トイレには、機械部品の故障やつまり、凍結など特有のリスクが伴います。維持費が増加することに加えて、定期的な清掃や点検が必要です。

特に寒冷地では配管凍結にも注意し、設置時に防寒対策も検討しましょう。

機械部品の故障リスクがある

簡易水洗トイレには、レバーやフラッシュバルブなどの機械部品が含まれています。これらは長期間の使用で劣化や故障が発生する可能性があるため、定期的な清掃や点検を行いましょう。

故障時には修理費がかかる場合もあるので、事前に業者とメンテナンス体制を確認しておくと安心です。使用状況や設置環境により部品寿命が異なるため、こまめなチェックを心がけてトラブルを未然に防ぎましょう。

つまりのリスクがある

簡易水洗トイレは、水量が少ないために排せつ物やトイレットペーパーが詰まりやすい場合があります。過度な紙の使用を避ける、適切な処理方法を守ることで、つまりのリスクを減らせます。

万が一詰まった場合でも、市販のラバーカップや専門業者による対応が可能です。普段から正しい使い方を心がけることで、トラブルを未然に防ぐことができます。

地方によっては凍結する場合も

寒冷地では、冬季に配管が凍結する恐れがあります。配管が凍結するとトイレが使えなくなるため、施工時に防寒対策を業者と相談しておくと安心です。

市販の保温材やヒーターを使って配管を保護したり、寒冷地仕様の製品を選ぶことでリスクを抑えられます。地域の気候条件に合わせた施工と日常的な注意が、快適なトイレ環境維持につながります。

汲み取り式トイレを費用を抑えて簡易水洗にするなら【優良業者に相談】

汲み取り式トイレ(ぼっとん便所)は、簡易水洗に交換することで衛生面が大きく向上します。ただし、ランニングコストが増えるため、設置費用をできるだけ抑えたいと考える人も多いでしょう。

簡易水洗へのリフォームを検討する際は、相談などにしっかり応じてくれる優良な水道工事業者に依頼するのが安心です。

水道局指定工事店のマルキンクリーンでは、下記対応エリアにてトイレリフォームの相談はもちろん、設置後のつまり修理にも迅速に対応可能！簡易水洗トイレの設置でお悩みの人は、ぜひお気軽にお問い合わせください。