【水道業者にぼったくられたかも？】トラブル対処法や悪質業者の手口を解説
突然キッチンやトイレのトラブルが起きたときに問題解決してくれる水道業者。業者によってはすぐに駆けつけ修理してくれて助かりますよね。
しかし、実はぼったくり被害が年々増えており、業者選びは慎重に行わなければなりません。どうしたら被害に遭わないのか、今回は水道業者によるぼったくりの事例を踏まえて、被害に遭ってしまった場合の対処法を詳しく解説します。
水道業者にぼったくられたとしても、順を追って対処すれば最悪のケースは避けられるものです。すでに高額な支払いをしてしまった、と困っているひとは最後までお読みください。
水道業者にぼったくられた？被害件数は増加傾向
キッチンやトイレの水漏れやつまりは、身近な生活トラブルのひとつで、水道業者に修理を依頼するのが一般的です。しかし、近年ぼったくりの被害が増加傾向にあり、社会問題にもなっています。
国民生活センターに報告された水道業者によるぼったくりの被害は、次のように件数が年々増加傾向です。
引用：国民生活センター
| 年数 | 被害件数 | 電子公告による被害 |
|---|---|---|
| 2016年 | 2,437 19.2件 | 19.2％ |
| 2017年 | 2,805,21.7件 | 21.7％ |
| 2018年 | 3,386,25.6件 | 25.6％ |
| 2019年 | 3,771,28.9件 | 28.9％ |
| 20202年 | 5,882,28.9件 | 41.1％ |
2020年のぼったくり被害は、2016年に比べてなんと2倍以上！パーセントの数字は、電子広告が絡んだ被害の割合で、こちらも年々増加傾向です。
水道業者にぼったくられた人は、案外身近に多いことが伺えます。
水道業者にぼったくられた疑惑があるときの対処法3選
水道業者のぼったくりは絶対に避けたいと思っても、実際に被害に遭ってしまったらどうしたらよいのでしょうか。
ここでは、水道業者にぼったくられた場合の対処法を3つ紹介します。
見積もりの内訳を確認する
水道業者から見積もりを書面で受け取っていたら、まずは修理内容や金額が書いてあるか確認しましょう。
通常は部品代＋工事費＋既存製品撤去費用などが書いてあります。
不明瞭な項目はないか、業者に問い合わせて説明を求めてみるのが第一歩です。
水道業者に異議を申し立てる
水道業者が不当な高額請求をしてきたら、水道業者に苦情の申し立てもできます。水道のトラブルは緊急の場合、見積もりをもらわずに簡単な説明だけで作業に入ることがほとんどです。
水道トラブルは緊急性が高い場面も多く、依頼者は焦っているため、とにかく早く直してほしい気持ちが高まります。
一度冷静になり、「今回の工事の工事内容や金額が適切だったのか」、「書面で見積もりをもらっていない」など、水道業者に異議を申し立ててみましょう。
業者とはメールでの話し合いも可能ですが、電話で直接話すほうがスムーズです。
最寄りの消費者センターに相談する
悪質な水道業者へ異議を申し立てても解決しないときは、最寄りの消費者センターにぼったくり被害について相談するほかありません。
消費者センターとは、消費者保護の立場から業者とのトラブルや苦情に関する問題を、専門の相談員が公正な立場で処理してくれます。
各自治体では「消費者ホットライン」が設置されており、公式サイトにて所在地や受付対応日時などの確認が可能です。
水道業者にぼったくられたときは、泣き寝入りする前に、専門的なサポートを受けることをおすすめします。
水道業者にぼったくられた事例5つ
水道業者にぼったくらたひとは、いったいどんな被害に遭っているのでしょうか。自身の体験と照らし合わせて見ていきましょう。
広告で安い業者に頼んだはずが料金が高額請求に
トイレの水漏れ修理を業者に依頼しようと考え、インターネットで水道業者を検索すると、広告の文字が目につきました。上位表示されているうえに、料金が「390円～」と安かったため相談したところ、なんと550,000円もの請求をされたそうです。
配管のつまりを改善するのに高圧洗浄したところ、あまりにも配管が劣化していたので、直すのに500,000円以上もの金額を請求してきたとのこと。現金で支払えば、数万円値引きするといわれ、相談者は泣く泣く支払った事例があります。
高額請求されたうえに不具合が直っていない
トイレの水漏れで、マグネット広告（※）を見て依頼したところ、事前に30,000円はかからないと言われていたのに、実際は150,000円もの請求がされたとの事例もありました。
トイレ水漏れ修理が終わり、業者が帰ったあとに実は水漏れが直っていなかった悪質な例です。
再度水道業者に連絡すると、「再度お伺いすると出張料金がかかります」「会員登録にお金がかかります」などと言われ、相談者は仕方なく地元の業者に来てもらい、2重の支払いが発生しています。
※マグネット広告とは、会社やサービスの宣伝の手段として、イラスト付きで問い合わせ先が書いてある磁石式のシートのことです。水道業者にはよくある広告の方法で、冷蔵庫や暖房機などに貼っているお宅も多いでしょう。
出張料金無料のはずが交通費の請求をしてきた
キッチンシンクからの臭いが気になって水道業者を探していたところぼったくりの被害に遭ったひともいます。
地元の水道業者が忙しく対応を断られたため、県外の業者に頼んだところ交通費の請求をしてきたとのことです。
問い合わせの段階では出張料金は無料だったのにもかかわらず、高速代やガソリン代が修理代とは別途に10,000円以上もかかりました。
不要な工事を次々すすめてくる
トイレつまりで水道業者に相談したところ、工事を次々すすめてくるといった事例もあります。トイレのトラブルは専門的な知識が必要で、一般のひとには分からないことだらけ。それにつけこんで不要な工事をすすめて高額請求してくる悪徳業者もいるのです。
トイレのトラブルは急を要するケースも多く、見積もりをもらわずに修理に入ってしまうと、上記のようなトラブルに発展します。
水道局を名乗って修理代を請求してきた
水道局の職員と名乗る男性から連絡がきて、「水道点検」という名目で外回りの点検をしたときの事例です。
点検の結果、「水が漏れているので直します」といって2時間ほど作業をしたところ、なんと工事代金380,000円の請求をされました。
水道局という言葉に安心した依頼者は疑うことなくその場で支払ったそうです。その後担当者から何の連絡もなかったため、不審に思って水道局に連絡したら、「点検は行っていません」といわれ、被害が発覚しました。
水道業者にぼったくられた？となる前に【被害回避法】
急な水回りトラブルは今後も起きる可能性があるため、再度水道業者のぼったくりに遭わないための対策を考えたいものです。
ぼったくりの手口を知って冷静な判断ができれば、悪質な業者に騙される心配はありません。
ここでは、水道業者のぼったくりに遭わない方法を3つ紹介しますので、参考にしてください。
料金をその場で支払わない
水道業者に修理を依頼したら、その場で現金で支払うのは絶対にNGです。一般的な水道業者は、作業に入る前に見積もりを書面で提示し、依頼者が工事内容と金額に納得のうえ作業に入ります。
また、支払い方法は銀行振込や電子マネーなど、現金以外の方法にも対応している場合がほとんどです。
業者を決める前に支払い方法を確認し、現金以外の方法を検討してみましょう。
インターネット広告の金額は鵜呑みにしない
インターネットの広告は、多くのひとの目に留まるように、金額を安く掲示してます。修理代金が1,000円以下の安すぎる業者は、信用しないのが賢明です。
インターネット広告の業者は県外に本社が所在している場合がほとんどで、たとえ作業員が自宅近くからやってきたとしても、出張料金や交通費を高く請求してくる可能性があります。
利用するのには会員登録が必要で、手数料が数万円取られたケースも。そもそも、インターネット広告を安易にクリックするのはやめましょう。
水道局指定工事店を選ぶ
水道局指定工事店とは、各自治体の水道局に適切に工事を行える業者として指定されている業者です。
水道局指定工事店には次のようなメリットが挙げられます。
- 適切な工事に必要な機器を所有している
- 不誠実な行為をする恐れが少ない
- 配管の交換や新設・撤去など、幅広く対応している
このように、水回りのトラブルを解決するための知識や技術を豊富に取り揃えています。
水道業者を選ぶ際は、「水道局して工事店」てあるか否かを確認してから相談しましょう。
水道局指定工事店について詳しく知りたい方は、下記記事も参考にしてください。
水道トラブルの料金相場を知調べておく
水道修理の料金は各業者が独自で決めているため、相場はあってないようなものです。ぼったくりする悪徳業者は、依頼者に文句をいわれないためのテクニックにたけており、「この工事にはこの請求がかかるのは当然」といった言い方をしてきます。
相場を把握していないと、言いくるめられてしまうため、事前に水道料金の相場は把握しておきましょう。
なお、水道業者にトイレ修理を依頼した際の料金相場を詳しく知りたい方は、下記記事も併せてご覧ください。
優良水道業者の見極め方【またぼったくりに遭わないために】
数ある水道業の中から、優良業者をどのように見つけたらいいのか困っているひとも多いでしょう。しかし、信頼できる業者には特徴があり、確認すべきポイントが分かっていれば業者選びは難しくないのです。
ここでは、優良水道業者の見極め方を3つ紹介しますので、悪質な業者を絶対に避けたいひとはチェックしてみましょう。
会社名や所在地を確認する
優良業者は、公式ページに会社概要が詳しく載っています。正式な会社名はもちろん、所在地や事業内容まで連絡先の電話番号なども漏れなく表記されているものです。
悪質なぼったくり業者の中には、問題が発覚するたび名称を変えて営業するために、屋号だけを明かしている業者もいます。
水道業者を名乗る業者が訪問してきた場合は、会社の名前や電話番号、所在地がわかる名刺を見せてもらうようにしましょう。
点検や見積もりが無料で明朗会計
水道業者を選ぶ際は、点検や見積もり費用が一切かからない業者を選ぶのもポイントです。水道業者への相談は、とりあえず点検だけを依頼したいケースもあるもの。その都度費用がかかってしまうのは避けたいですよね。
優良業者は、「基本料金＋部品代＋工賃」が記載されているのが一般的です。とはいえ業者によって料金体系はバラバラなため、事前に修理にかかる費用を確認しておきましょう。
実績や口コミが豊富
優良業者は、公式ページに実績や口コミが掲載されており、初めて利用するひとにも安心感を与えます。水道業者と一口にいっても、得意分野が異なるため、自分が依頼したい水道トラブルに対応しているのかは重要です。
口コミが高評価なら安心して依頼できまし、悪評が多ければ利用する際に気を付けなければなりません。
実績や口コミは優良業者を見極める一つの目安となるため、ぜひ活用しましょう。
なお、業者の選び方を詳しく知りたい方は、下記記事もあわせてご覧ください。
ぼったくられないために！信頼できる水道業者を選ぶなら
キッチンやトイレの水漏れや詰まりを素早く解決してくれる水道業者。不当な高額請求や
水道局員を装った訪問販売などの被害も多く、利用には不安が付き物です。
水道業者とのトラブルは、異議を申し立てて解決しなければ消費者センターが解決に導いてくれます。
悪質な水道業者に再度遭わないためには、優良業者の見極め方を知っておくことで被害に遭う確率をグンと減らせます。
とはいえ、自宅近くの信頼できる業者が見つけられない方は、宮城・福島対応！地元密着型の水道局指定工事店『マルキンクリーン』にご相談ください。
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