宮城県の水不足が深刻!生活への影響は?【家庭でできる10の節水対策も解説】

この記事では、宮城県の水不足事情と、生活への影響・インパクトについて徹底解説します。

宮城県内ではダム貯水率が低い状態になることもあり、県民に節水の呼びかけられることも。県や各市町村の対策はどのようになっているのでしょうか。

記事後半では、各家庭ですぐに取り組める10の節水方法もご紹介!節水で地域に貢献しながら節約したい人も必見の内容ですので、ぜひ最後までご覧ください。

宮城県の水不足事情とは?心配な時期や地域【今の状況はマズい?】

宮城県の水不足を研究中

宮城県では、年によって水不足が深刻化し、特に5月から夏にかけての雨が少ない年は、貯水率の大幅低下が懸念されています。過去には、農業用水や生活用水に深刻な影響を与えた渇水が発生しており、県内のダムや河川の水位が著しく低下するケースがありました。

2024年は一部のダムで貯水率が大幅に低下し、渇水対策が急務とされました。行政は継続的に水不足の対策を講じていますが、このまま長期的な水不足が続けば農作物や日常生活に影響を及ぼすため、予断を許さない状況です。

水不足になりやすい時期と理由

宮城県では、過去のニュースや統計上、春から夏にかけての時期に水不足が発生しやすいです。5月から夏にかけての時期は、田植えや農業が本格化するため、農業用水の需要が高まる時期でもあります。

この時期に雨が少ない年や、猛暑が続く年は、貯水率が低下しがち。2024年も5月から雨が少ない状況が続き、ダムの貯水率が例年よりも低下している地域がいくつか見られました。

また、過去の事例として1980年代や1990年代にも深刻な水不足があり、農作物に大きな影響を与えたことがありました。特に夏の猛暑が続くと農業用水が不足し、高温障害(給水が追いつかずに枯れてしまうこと)などの被害が出てしまいます。

水不足の地域と理由

地域ごとでも水不足の状況は異なります。以下、水不足の心配がある河川を一覧でまとめました。

  • 北上川:生活圏の拡大による慢性的な水不足
  • 鳴瀬川:流域のダムが過去10年で2〜5割程度水量が少なくなった
  • 広瀬川:降水量の減少と気温上昇が原因で水不足に陥っている

他にも、栗駒ダムや鳴子ダムでは貯水率が著しく低下しやすく、これらのダムを利用する地域では農業用水の不足が問題となります。一方、七ヶ宿ダムや釜房ダムといった大規模なダムでは、比較的安定した貯水率を保っていますが、それでも長期間の渇水が続けば問題が発生する可能性は否定できません。

特に、宮城県内の一部地域では過去に水不足が度々発生しており、地域ごとの降水量の差が大きく影響。農業が盛んな地域ほど、雨が少ないと水不足が顕著に現れるため、地域ごとに異なる対策が求められています

県や市町村の渇水対策

水不足がときおり問題になる宮城県ですが、各所で対策はされています。

県内のダムや河川の水位が低下したら、農業用水や生活用水を効率的に管理するための「利水調整」が行われます。また、渇水が続いたら、取水制限や応急ポンプの設置など、早急に対応できる体制です。

過去の渇水時もこれらの対策が実施され、農業用水を確保するための番水制や、貯水量の低い地域への水の供給が進められてきました。さらに、指定避難所には備蓄水が確保されており、災害時にも対応できるような体制が整備されています。

【宮城県の水不足】深刻化で考えられる生活への影響とは?

宮城県内で水不足が深刻化する場合、農業だけでなく一般の生活にも影響が及ぶ可能性があります。特に上水道の供給が制限されることになれば、家庭や企業での水の使用に制約がかかる事態も考えられるでしょう。

飲料水の確保や日常的な生活水の使用制限が懸念され、電力不足と同様に水道の供給不足が生活全般に影響を及ぼす可能性も出てきます。参考までに、宮城県内のダムと貯水率をいくつかピックアップしてまとめました。

-水不足のダムの貯水率-

(県内のダム名称) 市町村 備考(特徴・過去の貯水率など)
栗駒ダム 栗原市 貯水率100%:洪水調節・かんがい用水・発電などの目的をもつ多目的ダム
樽水ダム 名取市 貯水率50%程度:上水道の供給を目的とするダム
七北田ダム 仙台市 貯水率65〜70%程度:洪水調節・かんがい用水・上水道の供給などを目的とする多目的ダム
南川ダム 黒川郡 貯水率55〜60%程度:洪水調節・上水道の供給・水力発電などを目的とする多目的ダム
宮床ダム 黒川郡 貯水率20〜25%程度:洪水調節・上水道の供給・農業用水などを目的とする多目的ダム

>> 宮城県管理のダム貯水状況リアルタイムデータ

貯水率100%程度のダムもあれば、20〜25%程度のダムもあり、宮城県内でも場所によってバラバラなのが分かります。

それでは、水不足が生活にどのように影響するのか見ていきましょう。

農業用水の枯渇

長期的な雨不足が続くと、農業用水の枯渇が深刻な問題となります。過去に、貯水率が大幅に低下したダムがいくつも見られ、農業への影響が顕著になりました。

特に米農家などの水田農業が盛んな地域では、農作物への被害が深刻化し、乾燥した田畑で収穫量の減少や品質の低下が見込まれます。水道局や上下水道課はこれらの事態に対応するための水管理を強化しており、緊急時には取水制限などの対策が取られるでしょう。

水力発電の停止

河川の水量が減少すると、電力供給にも影響を及ぼす可能性があります。水力発電所が稼働している地域では、河川の流量が減少することで発電が困難になるのです。

過去に東北電力が運営する水力発電所が、水不足によって停止に追い込まれた事例があり、長期間にわたると電力の供給にも影響が出る可能性があるでしょう。水不足により電力供給が不安定になれば、家庭や企業にとっても大きなリスクとなり得ます。

環境変化・災害

水不足が続くと、河川の流量減少や地盤沈下といった環境問題も深刻化します。

河川の流量が減ると生態系への影響が広がり、動植物にとっても生存環境が厳しくなるでしょう。

また、長期的な水不足が地盤沈下を引き起こす可能性も指摘されており、地下水を利用している地域では注意が必要。水不足による環境変化は長期的に見ても災害リスクを高め、地域全体に持続的な影響を与えると懸念されています。

宮城県の水不足を悪化させないために!家庭でできる節水対策

宮城県の水不足を対策中

ここまで解説したように、宮城県では水不足が深刻化しており、特に雨が少ない時期や渇水の影響で上水道や農業用水の確保が課題となっています。

こうした状況に対して、私たちが日常生活で積極的に節水対策することが、水不足の悪化を防ぐための大きな一歩となります。家庭で簡単に実践できる節水方法を知り、持続的な水資源の利用に貢献していきましょう。

お風呂でできる節水方法

お風呂でできる節水方法は、以下4つが挙げられます。

  • 家族で一緒に入るor続けて入る
  • ペットボトルで浴槽をかさましする
  • 節水シャワーを使用する
  • 残り湯を活用する

どの程度節水できるのか含めて解説します。

家族で一緒に入るor続けて入る

お風呂に家族が続けて入ることで、足し湯や追い焚きが不要となり、1回の入浴で最大40リットルの水を節約できます。追い焚きにかかるガス代の節約にもつながるため、一石二鳥です。

ペットボトルで浴槽をかさましする

浴槽にペットボトルを数本沈めることで、水の量を減らしながら浴槽をいっぱいにできます。2リットルのペットボトルを2本沈めることで、最大4リットルの水を節約することが可能です。

節水シャワーを使用する

節水機能付きのシャワーヘッドを使用すると、通常のシャワーヘッドに比べ約30〜50%の水を節約できます。また、シャワーの時間を1分短縮することで約12リットルの水を節約でき、1回のシャワーで最大50リットルもの節水が可能です。

料理でできる節水方法

料理のときは、「ため洗い」と「水の再利用」を意識しましょう。順番に解説します。

食器・野菜をため洗いする

食器や野菜を洗う際、流水で洗うのではなく、ため洗いすれば1回の洗い物で90リットル程度水を節約できます。毎日使う水の量を大幅に減らせるでしょう。

食材を洗った水を再利用する

野菜やお米を洗った後の水を捨てずに、庭の散水に利用すれば1回あたり約5〜10リットルの水を再利用できます。庭や植物の水やりに、新たに水を使う必要がなくなるでしょう。

洗濯時にできる節水方法

洗濯時は極力洗濯回数を減らすか、残り湯で洗濯するか検討してみましょう。洗濯は大量の水を使う分、節水効果も高いです。

洗濯回数を減らす

洗濯を毎日するのではなく、まとめ洗いすれば1回あたり約80リットルの水を節約可能です。例えば、2日に1回の洗濯にすると1か月で約1,245リットルの水を節約できます。

お風呂の残り湯で洗濯する

お風呂の残り湯を洗濯や掃除に利用すれば、1回あたり約180リットルもの水を再利用できます。毎日残り湯を利用すれば、1か月で5,400リットル以上の節水も可能です。

トイレ・洗面所でできる節水方法

トイレと洗面所でもできる節水方法はあります。歯磨き時とトイレ時の参考にしてください。

歯磨き時はコップを使用する

歯磨き時に水を流しっぱなしにすると、1回約6リットルの水が無駄になりますが、コップ1杯の水で歯磨きすれば1回の歯磨きで約5リットル以上節水できます。1日2回の歯磨きで年間約3,650リットルの節水が可能です。

トイレの大小レバーを使い分ける

トイレの「大」と「小」を適切に使い分けることで、1回の使用で約1〜2リットルの水を節約できます。1日に10回トイレ使用する場合、年間で約3,650〜7,300リットルの水を節約できるでしょう。

ただし、「小」の使いすぎはトイレつまりの原因にもなるため、小便のときだけ使うなど多用しないようにしましょう。

宮城県の水不足事情を知って今日から節水を!

今回は、宮城県の水不足の原因や、家庭で取り組める節水方法について解説しました。節水が節約につながる理由についても、お分かりいただけたかと思います。

宮城県内の水不足が加速すると、直接県民に影響を与えることになるかもしれません。できる限り無駄な水を流さないよう、今日から無理のない節水を意識してみてください。

また、水漏れなども無駄な水を垂れ流していることになりますので、故障している部分があればこの機会に直してしまいましょう。マルキンクリーンでは、宮城・福島エリアであらゆる水トラブルに対応しています。

配管やトイレ、蛇口から水漏れなどがあれば、ぜひお気軽にお問合せください。まずは無料にて出張し、状況を確認してから見積もりを出させていただきます

>>マルキンクリーンに水道トラブルについて相談してみる(宮城県対応)

FAQ宮城県の水不足に関するよくある質問
水不足はなぜ問題なの?
水不足が起きると農作物が成長しない点、地盤沈下のリスク、さらに水道水の断水など多くの問題を起こしてしまいます。
オフィスでも取り組める節水方法はある?
蛇口用シャワーヘッドの活用や、トイレレバーを「大」「小」使い分けるなど、オフィスでも取り組める節水方法はあります。
農業用水不足を解消する「飽水管理」とは?
水稲の栽培において、水尻を止水して田面の水が自然に減り、溝や足跡の底に水が残るようになったタイミングで水を供給する水管理方法のことです。

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