給湯器が凍結!故障?応急処置〜修理業者の選び方まで【費用相場も解説】
この記事では、給湯器が凍結したときの適切な対処法を解説します。
外気温が極端に低下すると、普段から凍結対策をしている寒冷地でも給湯器トラブルが起きることがあります。凍結対策が疎かになりがちな地域での寒波は要注意です。
とくに日当たりの悪い建物の北側や、風が当たりやすい場所に設置されている給湯器は凍結件数が多くなっています。
今回は、給湯器の修理を業者に依頼した際の費用相場や、頼りになる業者の見極めポイントなども詳しく紹介します。
急な凍結で慌てている方や、色々試しても解決しない方などはぜひ参考にしてみてください。
給湯器が凍結した時の対処法【適切な4ステップ】
給湯器が凍結したときにまずやるべきことは、以下の4つです。
- エラーコードが表示されていないか確認する
- 給湯器のスイッチをオフにする
- 気温の上昇を待ち自然解凍する
- 水が出たら水漏れしていないかチェックする
順番に、見ていきましょう。
1.エラーコードが表示されていないか確認する
エラーコードは給湯器のリモコンに3桁か2桁の数字で表示されます。追い炊き機能が付いているタイプは3桁、給湯専用のタイプは2桁が一般的です。
エラーコードが表示されていれば、給湯器の凍結なのか、それ以外に原因があるのかが判ります。
✔主なエラーコード
状況と対処法 | |
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【エラー番号163】 部分凍結異常 |
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【エラー番号290】 凍結・ドレン配管の詰まり |
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【エラー番号562、632】
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【エラー番号E:14、E:28、U:2、U:3
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給湯器には本来、凍結防止機能が備わっています。以下の表示が出たら、故障ではないので、慌てて業者を呼ばないよう注意しましょう。
✔雪だるまのマークや「凍結予防」の文字
自動ポンプ運転が作動している(追い炊き機能付ふろがまの凍結を予防する機能)。
✔炎マーク
暖房配管の凍結を予防するため、給湯器が自動燃焼している。
エラーコードやマークの詳しい対処法は、お手持ちの説明書や各給湯器メーカーのHPにて確認できます。
2.給湯器のスイッチをオフにする
エラーコードを確認したあとで、給湯器の故障ではなく凍結だと判断できたら、給湯器の運転スイッチを切ります。
リモコンのスイッチが入っていると、常にお湯が出る状態になってしまうため、光熱費がかさんでしまうからです。空焚き状態になれば、給湯器本体の温度が高温となり非常に危険でもあります。
一方で給湯器のコンセントは、差したままにしておいてください。コンセントを抜いてしまうと、本体にもともと備わっている解凍防止機能が効かなくなるからです。
リモコンが付いていないタイプの給湯器をお使いの場合は、ガスの元栓を閉めれば問題ありません。
3.気温上昇による自然解凍を待つ
給湯器の凍結は、その日の気温や日当たりなど条件によって異なるものの、通常は遅くても半日程度で自然解凍されます。
気温が比較的高く暖かい日は数時間、零下が続くようであれば数日かかるケースもあるでしょう。
凍結した給湯器は、気温の上昇とともに溶けるので、自然解凍がもっとも安全な方法です。
しかし、しばらく経っても復旧の目途が立たないときは、以下の二つの方法を試してみてください。水もお湯も出ないときにも効果的です。
①凍結が疑われる部分をドライヤーで温める
給湯器付近にコンセントがあれば、凍結している箇所をドライヤーで温めると復旧する場合があります。
保温材に覆われているバルブ(給湯器に水を通したり止めたりなど、水量を調節するための部品)付近が凍結している可能性が高いので、その部分をドライヤーの熱で温めましょう。
それでも改善しない、あるいは近くにコンセントがない場合は以下の方法も有効です。
②30~40度程度のぬるま湯をかける
給水元栓にぬるま湯をかけると、時間をかけずに復旧する場合があります。以下の手順が一般的な対処法です。
- リモコンの電源を切り、キッチンや洗面所などすべての給湯栓を少し開ける。
- 給湯器の下か横にある給水元栓の周辺にタオルを巻き、上からゆっくりお湯をかける
- 給水元栓が回るようになったら、開けた給湯栓をすべて閉める。
- タオルを外し、給水元栓のまわりについた水滴を乾いた布でふき取る
給水栓にお湯をかけるとき、熱湯は絶対にNGです。給湯器本体や配管の破損や故障につながってしまいます。
お湯をかけるときは、電源プラグやコンセントにかからないよう注意も必要です。漏電の恐れがあります。
なお、給水元栓とガス栓を間違えないよう気をつけましょう。
5.水が出たら水漏れしていないかチェックする
給湯栓から水(湯)が出るようになったら、水道管から水漏れしていないか確認が必要です。
配管内が凍結すると、中にたまっている水が膨張して配管にヒビが入り破裂するケースがめずらしくありません。
万が一漏水に気づかないと、大惨事となる恐れも。水道代がはねあがったり、壁や天井、床などの大がかりな補修が必要になったり、近所迷惑になったり、想定外の痛手が発生する場合があります。
給湯器凍結の原因!予防しても凍るケースはなぜ?
寒さ厳しい雪国では、普段から給湯器の凍結予防をしていることがほとんどです。それでも、給湯器が凍結することがあります。
給湯器の凍結は寒い地域だけの問題ではなく、比較的暖かな地域でも要注意です。
どうして給湯器が凍結してしまうのか、原因は以下のの3つが考えられます。
- 配管の凍結対策が不十分
- 長期間の外出で給湯器を使っていない
- 給湯器の電源プラグを抜けていた
詳しく、解説します。
配管の凍結対策が不十分
給湯器には「凍結予防ヒーター」と「自動ポンプ」と2つの凍結予防対策が備わっており、本体の凍結リスクは低いです。
ただ、本体の凍結予防対策では、給湯器から給湯栓につながる配管の凍結まではカバーしきれません。
寒冷地だと、普段から配管にも保温材や凍結防止ヒーターなどで予防は行っているでしょう。
しかし、対策を施してから10年、20年と年数が経っていると、保温材が劣化している可能性があります。
ボロボロになった保温材をそのまま使っているのは、凍結対策として不十分です。
一方比較的暖かな地域では、給湯器の凍結対策を行っていないケースが多いので、極端に気温が低下すると凍結が起きやすいといえます。
長期間の外出で給湯器を使っていない
水温が0度以下になったとしても水道管内で水が流れていると、凍結しにくいです。
逆に、水の動きがないと水道管に残ったままとなっている水滴が凍りやすくなります。
つまり、長期間の外出で給湯器を使っていないと水の動きが止まってしまうので、凍結リスクが高くなってしまうのです。
給湯器の電源プラグを抜けていた
不在時に給湯器の電源プラグを抜いていると、本体の凍結防止機能が作動しません。
ブレーカーを落として長期間の外出をした場合は要注意で、給湯器が凍結するリスクがグン高まります。
そんなときにおすすめなのは、気温が零下になると予測される日や、冬場に長期不在をする際に、水抜きを行うことです。
凍結で給湯器が故障すると、メーカー保証の対象外で有償修理となるので、凍結予防対策が必要です。
凍結で給湯器が故障!修理費用の相場
凍結で給湯器が故障した場合、型式や重症度によって費用は大きく変動します。
事前に見積もりをもらい、金額と修理内容に納得のうえ依頼することが大事です。
一般的に給湯器メーカーに修理を依頼すると、出張費+材料費+工賃がかかります。修理費用の総額は20,000〜100,000円と幅広く、故障箇所によっては本体の交換を検討したほうがよい場合も。メーカー修理は、4,000〜6,500円ほどの出張料金も発生するため、どうしても高額になりがちです。
一方、配管の損傷や水漏れ修理などで水道修理業者へ依頼する際は、基本料金+材料費+工賃がかかります。
軽度の水漏れ修理なら8,000〜15,000円、床や壁の補修が必要になるとプラス数万円はかかるでしょう。
【給湯器の凍結時】優良業者の見極め方!3つのポイント
給湯器の凍結で解決の目途が立たなかったり、修理が必要になったりしたら、水道修理業者への相談が一般的です。
ただ、水道修理業者の利用がはじめてだと、高額請求されないか、不要な工事をすすめられないか不安ですよね。
ここでは、給湯器の凍結時に頼りになる業者の見極め方のポイントを以下に紹介します。
- 水道局指定工事店に指定されている
- 見積もりを提示し明朗会計である
- 実績豊富で運営会社がしっかりしている
順番に、見ていきましょう。
水道局指定工事店に指定されている
水道局指定工事店とは「一定の資格を有し適切な水道工事を行える」と、各自治体の水道局から認められた事業者のことです。信頼できる業者の証となります。
業者のHPや会社概要に記載されていることが多いので、確認してみてください。
ただ水道局指定工事店といっても過信はできず、中には悪徳業者が混ざっている可能性も。要件を満たして申請すれば、指定業者になれるからです。
水道局指定工事店であるのは、水道修理を任せられる一つの目安であることは覚えておきましょう。
見積もりを提示し明朗会計である
明確な料金表があって、作業前に見積もりを提示してくれる業者であれば信頼できる対応が期待できます。
金額が多少高い・低いはあっても、相場よりも極端にかけ離れていないことがポイントです。
出張料金や点検費用がどれくらいかかるのかも、リサーチしておく必要も。基本料金が安いからと飛びついてしまうと、オプション費用で高額請求されるケースもあるので、見積もりをもらうのが基本です。
実績豊富で運営会社がしっかりしている
水道修理業者の中には、無資格で問題を起こすたびに屋号を変えてしまう悪徳業者も存在します。運営母体がしっかりとしているか判断するには、業者のHPで会社概要や過去実績の確認が必要です。
業者ごと得意分野が異なるため、給湯器の凍結時のトラブルに対応しているか、口コミや評判をチェックするのもおすすめ。実績豊富で好評価の業者であれば、誠実な対応が期待できるでしょう。
給湯器の凍結?解決しない・不安なら修理業者へ相談を
今回は給湯器が凍結したときの適切な対処法や、凍結の原因、給湯器の修理を業者に依頼した際の費用相場などを紹介しました。
給湯器は凍結した場合、気温の上昇とともに自然解凍されますが、復旧しないときは故障の可能性もあります。
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- 外気温何度くらいで給湯器は凍結しますか?
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外気温が約-15度以下になると、給湯器は凍結しやすくなります。北風が吹き付けているなど条件が重なると、局所的に冷え込んで凍結を起こす場合があります。早めに対策を講じましょう。
- 給湯器が凍結したらまずやるべきことは何ですか?
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給湯器リモコンに表示されるエラーコードを確認し、凍結と判断できたら給湯器の運転をオフにします。あとは気温の上昇とともに自然解凍されるのを待ちましょう。
- 給湯器の凍結を予防する方法を教えてください。
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いくつか方法はありますが、簡単なのは極寒が予測される前日の夜に、一晩中給水栓から水を少量出しておくことです。配管内を水が流れている状態にしておくと凍結対策になります。
- 凍結によりお湯も水もでません。どうしたらいいですか?
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一番安全なのは、気温が上昇するのを待ち自然解凍することです。急ぎの場合は、給湯器につながる配管にタオルを巻き、その上から30~40度のぬるま湯をかけると復旧する場合があります。
- 給湯器の水は出るのですがお湯がでません。なぜですか?
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給湯器につながる給湯管(お湯が通る配管)の一部が凍結している可能性があります。その場合、気温が上がる10時頃になると復旧するのが一般的です。
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