水は出るがお湯が出ない!給湯器凍結?対処法やNG行為を解説
寒い時期、蛇口から水は出るけれどお湯が出なくなってしまったら、給湯器凍結の可能性が高いでしょう。業者を呼ぶのがいいのか、自分で対処できるのか、とにかく焦りますよね。
誤った判断をしてしまうと、給湯器本体の故障や配管の破損にもつながる恐れも。状況にあった適切な対応をしなければなりません。凍結以外の原因や焦ってやりがちなNG行為についても紹介しますので、ぜひ状況判断や対処に活かしてください。
後半では、次回給湯器の凍結を防止するための方法もお伝えするので、最後までご覧ください。
給湯器が凍結!「水は出る」ときの対処法
給湯器が凍結して「水は出る」けれど「お湯が出ない」ときの対処法を、以下の2つに分けて紹介します。
- 基本的な対処法
- すぐにお湯を使用したいときの対処法
お湯が出ないときは無理に蛇口をひねらずに、下記を試してみましょう。
基本的な対処法
給湯器が凍結して蛇口から水しか出ないときの基本的な対処法は、以下の3ステップです。
- 給湯器本体の電源を入れたままリモコンの電源をオフにするか、ガスの元栓を閉める。
- 気温が上昇し凍結箇所が自然に溶けていくのを待つ。
- お湯が出るようになったら、給湯器本体や配管から水漏れしていないかチェックする。
給湯器の凍結が自然に溶けるまでには、半日程度かかります。日中の気温上昇によっては数時間で解凍することもあれば、丸二日かかる場合も。
給湯器の設置場所の日当たりにも左右されるため、可能ならば気長に待ってみましょう。
すぐにお湯を使用したいときの対処法
給湯器が凍結した場合の対処法は、自然解凍が推奨されています。しかし、どうしても早くお湯を出したいときは、以下の手順に従って対応してみてください。
- リモコンの運転ボタンをオフにする。
- 蛇口をお湯側に少しひねる。
- 給湯器のガス栓を閉める。
- 給水の元栓にタオルを巻く。
- 30〜40度のぬるま湯を、元栓に巻いたタオルの上からゆっくりとかける。
- 元栓を回し水が流れる音がしたら、給湯栓を閉める。
- タオルを外し、給水元栓の周りについた水滴を乾いた布で拭き取る。
給湯器付近にコンセントがある場合は、軽くドライヤーをかけて温めるのも効果的です。
水は出る!給湯器が凍結した時のNG行為
給湯器が凍結して水だけしか出なくなると、焦って誤った対応をする人が多いものです。ここでは、給湯器が凍結したときにやってはいけないNG行為を3つ紹介します。
- 給湯器本体や配管に熱湯をかける
- 電源コードやコンセントに水がかかるような対処をする
- 給水元栓についた水滴をそのままにする
それぞれ、詳しく見ていきましょう。
給湯器本体や配管に熱湯をかける
給湯器の元栓の周辺にお湯をかけるときは、30〜40度のぬるま湯を使用します。
配管内の氷を早くとかしたくて熱湯をかけてしまうと、配管が破損して水道管が破裂する恐れがあります。
お湯をかける箇所にタオルを巻くのは、急激な温度上昇を防ぐためです。このひと手間を省いて万が一配管が破損してしまうと、修理が終わるまで給湯器が使用できなくなります。
くれぐれも、給水元栓に熱湯をかけないようにしましょう。
電源コードやコンセントに水がかかるような対処をする
給湯器の電源コードやコンセントには、水(お湯)をかけないよう注意しましょう。
万が一、電源コードやコンセントに水がかかると、故障や漏電するリスクが高まります。
誤って電気が通っている箇所に水をかけてしまったときは、すみやかにタオルで拭き取ってください。
給水元栓についた水滴をそのままにする
給水の元栓にぬるま湯をかけ終わったら、必ず水滴をきっちり拭き取りましょう。水滴が残ったままだと、再び凍結する恐れがあります。
給湯器が凍結したときのベストな対処法は、配管内の氷が自然にとけるのを待つことです。
給湯器本体や配管が破損すると、予測していないかった修理費用がかかってしまいます。寒い時期に蛇口から水しか出ないと非常に不便ですが、自然解凍が安心です。
なお、あれこれ対処してみたものの給湯器の故障が疑われる場合は、本体なら「給湯器メーカー」、配管なら「水道修理業者」への修理依頼が必須です。まずは、問合せて相談してみましょう。
蛇口から水は出る!給湯器の凍結「以外」の原因はあり得る?
蛇口から水しか出ないときは、給湯器の凍結以外にも以下の不具合が起きていないかもチェックしてみましょう。
- 給湯器本体が故障している
- 水抜き栓のフィルターにゴミが詰まっている
- 蛇口が故障している
順番に、解説します。
給湯器が故障している
給湯器本体の故障により、蛇口から水しか出ないケースもあります。給湯器の設置から10年以上経過している場合は、本体の故障を疑ってみるのも一つです。
たとえば、給湯器のリモコンの液晶画面には、エラーコードが出ている場合があります。
給湯器のメーカーや機種によってもコード番号は異なるものの、二桁や三桁の数字で表示されます。
メーカーのHPやお手持ちの説明書などを確認すると、トラブルの原因を簡単に調べることが可能です。
✔エラーコードの一例
給湯器の状況と対処法 | |
【エラー番号111】 点火しない |
|
【エラー番号121 】 お湯が出ない |
|
【エラー番号632 】 お湯の循環不良 |
|
エラーコードが表示されているときは「修理対応」「本体の交換が必要」「エラーコードをリセットする」など、対応が3つに分かれます。
少しでも判断に迷ったら、給湯器メーカーのお客様サービスセンターへ連絡し、点検してもらいましょう。
水抜き栓のフィルターにゴミが詰まっている
給湯器の配管内部にある圧力を調整する「水抜き栓」にゴミがたまっている場合も、お湯が出なくなります。
水抜き栓は、給湯器の凍結を防止する役割なども担っている部品です。
水抜き栓のゴミ詰まりは、フィルターを掃除すると解消されるケースがあります。
✔水抜き栓フィルターの掃除方法
- 水を受けるバケツを準備する。
- 給湯器の元栓を閉める。
- 建物内の給湯栓をすべて開ける。
- 水抜き栓を反時計回りに回して外す。
- 現れたフィルターを歯ブラシなどで擦って水洗いする。
- 水抜き栓を元の状態に戻す。
- 建物内の給水栓をすべて閉める。
- 元栓を開き水抜き栓から水漏れしていないか確認する。
水抜き栓が固くて回らないときは、マイナスドライバーやコインなどを水抜き栓の切り欠き(溝)に差し込むと外れやすくなります。
そのとき、水抜き栓とフィルターの間に挟まっているパッキンをなくさないよう注意しましょう。
蛇口のバルブカートリッジの故障
給水栓からお湯が出ないときは、蛇口のバルブカートリッジの不具合が原因の場合もあります。
バルブカートリッジとは混合水栓に付いている部品で、水量や温度調整を行っています。
バルブカートリッジは、ホームセンターやインターネット、水栓メーカーなどで簡単に入手可能です。
しかし、取り外す部品が多いうえ組み立て作業には専門知識が必要で、作業は難航しやすいといえます。
作業中に部品を無くしたり、作業手順がわからなくなったりすると無駄な費用がかかる可能性も。水栓の不具合を素早く・早く解決するためには、水道修理業者への依頼が確実です。
水は出てもお湯が出ない給湯器は対策可能!【凍結防止法3選】
給湯器が凍結するとお湯が出ないだけでなく水漏れや、お風呂の追い炊きができいなどさまざまなトラブルが発生します。
これらの不具合を防ぐためには、寒さが厳しくなる前に給湯器の凍結防止策を行うことです。
給湯器の凍結防止策は、以下になります。
- 給湯器の凍結防止機能を活用する
- 配管に断熱材や保温材を巻く
- 蛇口から少々のお湯を出す
順番に、見ていきましょう。
1.給湯器の凍結防止機能を活用する
近年の給湯器にはもともと「凍結予防ヒーター」と「自動ポンプ運転」の凍結防止機能が備わっている場合も多いです。
凍結防止機能は、外気温がマイナス15度以下くらいになると自動的に作動し給湯器の凍結を予防してくれます。
2つの機能がきちんと作動していると、お湯が出なくなったりお風呂の追い炊きができなくなったりなど、給湯器内部の凍結リスクは低いです。
ただし、分電盤の電源や電源プラグ(コンセント)が抜けていると凍結防止機能は稼働しません。凍結防止機能が活用できているか、事前に確認しておきましょう。
2.配管に断熱材や保温材を巻く
給湯器本体の凍結防止機能では、配管まではカバーしきれません。
そのため、配管に断熱材や保温材を巻くことも重要で、寒冷地では一般的に採用されています。
保温材は自分で巻くことも可能ですが、断熱材は電気屋さんや水道修理業者に依頼するほうが安心です。耐久性や見映えのよさを考慮しても、専門の業者に依頼することをおすすめします。
3.蛇口からちょろちょろ水を出しておく
寒波が予測される日は、一晩中給湯栓から少量の水を出しておくと凍結を防げます。
配管内で水が流れていないと、中に残っている水滴が外気温が下がったときに凍結しやすいからです。
ガス給湯器をお使いなら、お湯が常に出る状態を防ぐために、給湯器のリモコンのスイッチをオフにしましょう。ガスの元栓を閉めれば光熱費がかさむ心配もありません。
一方、サーモスタット式の温調機能が付いているタイプは、お湯を最高温度の位置に設定します。蛇口を4mm(1分間に400CC)ほど回し、水を流し続けるのがポイントです。
水は出るけどお湯が出ない!給湯器の凍結が疑われるなら相談を
今回は、給湯器の凍結で蛇口から水だけは出るがお湯が出ないときの対処法をお伝えしました。
異常気象といわれる近年は、突然の寒波で給湯器の凍結が起きやすくなっています。給湯器からお湯が出なくなると、焦って誤った対応をしてしまう人も多いでしょう。
万が一、給湯器の凍結により本体や配管が故障した場合には、宮城・福島対応!地元密着型の水道局指定工事店『マルキンクリーン』へご相談ください。
対応エリアは寒冷地を含むので水道管破裂修理の実績も多数あり、コストダウンや修理時間の短縮も実現しています。
電話はもちろん、無料見積もり・相談フォーム、またはLINEからお問い合わせいただけます。お見積り・出張ともに無料ですので、まずは状況をお知らせください。最短30分で駆けつけます。
- 給湯器が凍結してお湯が出なくなるのはなぜですか?
-
外気温の急激な低下により、給水管の中の水が凍結しているケースが多いです。
- 給湯器のリモコンに雪だるまマークが表示されていたら凍結ですか?
-
自動的に給湯器が凍結予防運転を行っているときに表示されます。機器の故障ではないので安心してください。
- 次回給湯器の凍結を予防する簡単な方法はありますか?
-
一晩中給湯栓から少量の水を出しておくと凍結を防げます。極寒が予測される前日に行うと効果的です。
- 自然解凍以外で給湯器の凍結を解消する方法はありますか?
-
給湯器の元栓にタオルを巻いて、その上から30~40度のぬるま湯をかけると給湯栓が復旧する場合があります。
24時間365日対応! 出張・お見積もり無料! ※深夜帯(22時~5時)は出張費・見積費をいただく場合があります。
今ならWEB限定で3,000円割引中!
0120-365-891