エコキュートの交換工事費用はどのくらい?電気温水器やガス給湯器からの交換も解説
この記事では、エコキュートの交換工事費用を詳しくご紹介していきます。
本体価格が気になる方のために、エコキュートの人気メーカーごと、グレードごとの費用比較も一覧でまとめています。
交換工事費用は、もともと設置されている給湯器の種類(エコキュート・ガス給湯器・電気温水器)によっても異なります。工事費用の内訳や安く抑える方法まで丁寧に解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。
エコキュート交換で必要な工事と各費用内訳
エコキュートを設置する場合、以下のような費用が本体価格とは別に発生します。
- 基礎工事
- 水道工事
- 電気工事
- 試運転
- オプション費用
工事費用の合計は、一般的に10万円〜20万円ほどです。
基礎工事
基礎工事は、エコキュートを設置する場所を作る工事です。
- 給湯器を撤去:5,000円〜1万円
- エコキュートのタンクを設置する場所を整備:2万円〜4万円
エコキュートのタンクの大きさは、高さ約2m、奥行き約70㎝、幅約60㎝。この大きさのタンクを置ける場所を確保しなくてはいけません。
エコキュートのタンクは、水を入れると本体重量と合わせて500kgにもなるので、土台を用意することがとても重要です。
水道工事
配管工事は以下の配管を設置する工事で、2万円〜5万円が相場料金です。
- 給水給湯管
- 追い焚き配管
- エコキュートドレンの配管(排水配管)
給湯専門の場合は不要ですが、フルオート、またはセミオートのエコキュートなら
- 浴槽循環口を取り付ける工事:1万円〜1万5,000円
も必要です。
電気工事
電気工事は、配線の状態によって異なりますが、概ね以下の費用が必須です。
- 電気配線工事:1万5000円〜4万円
- ブレーカーの取り付け:5,000円〜1万円
また、200Vに対応していない分電盤の場合、以下の電気工事も必要でしょう。
- 分電盤工事:3万5,000〜6万円
- 幹線の張替工事:2万8,000〜4万円
電気配線工事とブレーカーの設置のみなら、工事費用は2万円〜5万円程度です。
試運転
工事後は試運転をし、動作に不具合がないか確認します。試運転の費用相場は3万5,000円〜5万円です。
見積もりをしてもらった際に、項目がなくても含まれている場合があります。どちらかわからないときは、確認しておくと安心です。
オプション費用
状況によって、以下のように必要になる費用があります。
- オイルタンクの移設工事:1万円〜2万円
- 電力会社への申請代行:2万円〜4万円
- 搬入困難な場所への特殊運搬費:要見積もり
【オイルタンクの移設工事】
エコキュート設置場所から直径2m範囲にオイルタンクがあれば、オイルタンクを移設する必要があります。
【電力会社への申請代行】
エコキュート設置に伴い、工事前に電気容量や配線が変更を電力会社へ申請する必要があります。変更があれば、申請しないと工事を始められません。申請はご自分でもできますが、業者に依頼するとスムーズです。
【搬入困難な場所への特殊運搬費】
道が細い場合など車が入りづらい場所の場合、ユニック車などの使用が必要なため、特殊運搬費がかかります。主要道路からの距離や建物の状況等により、料金が大きく変動しますので、見積もりが必須です。
エコキュートの交換工事費の相場
もともと設置されている給湯器の種類によって、交換工事費は変わります。
- エコキュート
- 電気温水器
- ガス給湯器
の順に交換費用の目安をご紹介します。
エコキュート→エコキュートの交換費用
古いエコキュートを新しいエコキュートに交換する場合は、古いエコキュートの廃棄処分費を含めても目安料金9万円~14万円です。
同種の給湯器への交換なら、下記工事の費用は不要。
- 基礎工事
- 電気工事
ただし、給湯専門タイプから、フルオートタイプ、またはセミオートタイプにする場合、浴槽循環口を取り付ける工事が必要です。
配管は古いものを利用できますが、古くなっていたら不具合が起きないように交換しておいた方が安心でしょう。
電気温水器→エコキュートの交換費用
電気温水器からエコキュートに交換する場合、本体価格別の交換費用は合計で約10万円~15万円です。以下の接続工事が不要なので、ガス給湯器から交換するよりも安くなります。
- 給水・給湯配管接続
- 浴槽配管接続
- 電気配線接続
ただし、電気温水器よりエコキュートのタンクの方が、場所をとるので基礎工事は必要です。
ガス給湯器→エコキュートの交換費用
ガス給湯器からエコキュートへの交換する場合の工事費用は、概ね10万円~20万円です。
基礎工事、電気工事など、エコキュートを新設する工事をすべて行う分、費用がかかってきます。
エコキュートの交換工事費を安く抑えるには?【高額になりがちなポイント】
エコキュートを設置する際に、設置費用が高額になりがちな理由を知ると、交換費用を安く抑える方法が見えてきます。
- 機能の豊富さ
- 追い焚きの有無
- タンクの大きさ
- 水圧の強さ
以上が、設置費用を左右するポイントです。
機能の豊富さ
エコキュートにはさまざまな機能が搭載されています。
- ファインバブル入浴
- お湯の除菌機能
- 残り湯熱再利用
- スマホアプリ対応
残り湯熱再利用は、浴槽に残ったお湯の熱だけをタンクに戻して、夜間に温める際に熱を再利用する機能です。熱の再利用で電気代を少し節約できます。
これからも新しい機能が発表されてくると思いますが、本当に必要な機能なのかを検討して選びましょう。当然ながら、機能が増えれば、それだけ本体価格も高額になってきます。
追い焚きの有無
エコキュートには以下の種類があり、最も安いタイプが給湯専用です。
- 給湯専用
- オート / セミオート
- フルオート
給湯専用は、手動で給湯するだけのタイプです。オートは、熱いお湯のたし湯ができるので、浴槽のお湯がぬるくなったときにたし湯をすれば、またあたたかくなります。
フルオートは、自動でたし湯と追い焚き機能があり、設定温度を保ちます。一人暮らしなら、フルオートの機能は、無駄になりますが、家族が多い場合はあると便利です。
タンクの大きさ
タンクの大きさに比例して、エコキュートは高額になります。必要以上に大きなタンクにしないことも、安く設置する方法です。
まずは、使うお湯の量を確認して、ご自宅でどのくらいの量が必要になるのか計算してみましょう。
お風呂 | 浴槽の大きさによるが約180L |
シャワー | 1分間に約12L 10分間で120リットル |
洗い物 | 30L/1人 |
ただし、タンクの中のお湯は高温になっているため、使用する際に水と混じって温度を下げながら量を増やしていきます。主なエコキュートは、以下の3種類です。
- 370L:3~5人
- 460L:5~7人
- 550~560L:8人以上
1〜2人用に適した300L以下のタンクを提供しているメーカーもあります。ご自宅に適した容量のエコキュートを設置しましょう。
ただし、複数人で同時にお湯を使う場合は、ある程度のパワーが必要です。無理に小さいサイズにせずに、ゆとりをもって選ばないと、お湯不足でストレスになります。
水圧の強さ
水圧が強いタイプの方が、一般的に高額です。
- 高圧タイプ(約300kPa)
- 標準圧タイプ(約200kPa)
標準タイプでも電気温水器と比較すると約2倍の水圧があるので、予算内に収めたい場合は水圧にこだわる必要はないと思われます。
また、水圧が高い方が水道料金も高額になりやすいものです。通常は、水圧にこだわるよりも、予算が許せばタンクの大きさをワンランク上げたほうがいいでしょう。
交換したいエコキュートの種類
エコキュートのグレードごとに、各メーカーのおすすめシリーズを紹介します。
【スタンダードクラス】
パナソニック | 三菱 | 日立 | |
---|---|---|---|
タンクの大きさ | 370L 460L |
180L 300L 370L 460L |
370L 460L |
追い焚き配管 自動洗浄 |
○ | ー | ○ |
搭載機能 | エコキュート専用アプリ ソーラーチャージ AIエコナビ うっかりアシスト |
省エネ制御 あったかリンク アプリ対応 非常用取水栓 |
高断熱タンク アプリ対応 ダブル油温設定 インテリジェント制御 |
シリーズ | NSシリーズ | Aシリーズ | BHPシリーズ |
三菱は、タンクの大きさのバラエティーが多いことが特徴。180Lは給湯専用ですが、1人暮らしにぴったりです。
スタンダードタイプでは、高圧タイプはパナソニックだけ。
【ハイグレード】
追い焚き配管の自動洗浄およびアプリ機能は、全ての機種に搭載されています。主な違いは、バブル入浴と除菌機能です。
パナソニック | ダイキン | 日立 | 三菱 | コロナ | |
---|---|---|---|---|---|
タンクの大きさ | 370L 460L |
370L 460L |
370L 460L |
180L 370L 460L 550L |
370L 460L |
除菌機能 | ー | ー | ○ | ○ | ー |
バブル入浴 | ○ | ○ | ○ | ー | ー |
シリーズ | Jシリーズ | EQNシリーズ | ナイアガラタフネス | Sシリーズ | ハイグレード |
パナソニックには、風呂熱を利用する熱チャージシステムが搭載されて、省エネに力を入れています。
【プレミアム】
パナソニック | ダイキン | 日立 | 三菱 | コロナ | |
---|---|---|---|---|---|
タンクの大きさ | 370L 460L |
370L 460L |
370L 460L |
370L 460L 550L |
370L 460L |
除菌機能 | ー | ○ | ○ | ○ | ー |
バブル入浴 | ○ | ○ | ○ | ○ | ー |
シリーズ | JPシリーズ | Xシリーズ | ナイアガラ出湯 | Pシリーズ | プレミアム |
コロナのハイグレードとプレミアムの差は、年間給湯保温効率がアップしている点です。また、日立には「50℃洗い」機能があり、お料理好きな人の間などで人気があります。
三菱のエコキュートの凍結防止機能については、下記記事でご紹介しています。凍結対策も考えている方は是非ご覧ください。
エコキュートの交換工事費に充てられる補助金
エコロジーなエネルギー設備に対して、国や自治体は補助金メニューを用意しています。
2024年も、エコキュートの設置・交換に対して国から補助金が出ることが2023年11月に決定しました(「給湯省エネ2024事業」)。
補助対象のエコキュートの条件
以下の条件をクリアすることが必須です。
- エコキュートであること
- 新品で未使用の製品を購入・設置すること
- 年間給湯効率は各自治体で規定した基準以上であること
- 宮城県・福島県といった寒冷地では、寒冷地仕様であること
- 各自治体で規定がある場合は、規定された機種を設置すること
各自治体の規定があるため、設置は地元密着型の業者への依頼がおすすめです。
補助金額
補助金額は、条件によって最大18万円まで増額されます。
- 基本金額:1台につき8万円(戸建ての場合は2台まで設置可能)
【性能により加算される金額】
- A:インターネットに接続して、天候により機能を調節する:1台につき2万円
- B:CO2排出量が規定量以下、またはおひさまエコキュート:1台につき4万円
AとBの条件を情報クリアした場合は、1台につき5万円です。
電気温水器からの交換の場合にさらに5万円がプラス。
補助金対象のおすすめ機種
寒冷地仕様のエコキュートのおすすめ機種を紹介します。
- 三菱SRT-SK466UD追い焚きフルオート
- 日立BHP-TA46WKフルオート標準タンク
- パナソニックHE-FU37KQS パワフル高圧 フルオート
- コロナCHP-37AZ1Kフルオートハイグレード
- ダイキンEQ37XFHVパワフル角型
以上は、すべて370Lタイプ角型エコキュートのみ選びました。スリムタイプでも補助金対象があるので確認してください。
エコキュートの交換工事費がかかっても【買い替えのタイミング】
エコキュートの寿命は約10年といわれています。ただし、以下の条件によって、実際の耐用年数は変動します。
- 設置場所
- 使用方法
- 使用頻度(家族の人数、風呂に入る回数など)
- メンテナンスの状態
また、修理のための部品は、製造終了から10年間保管されていますが、在庫がなくなると修理が難しくなります。
10年経っていなくてもエコキュートを交換した方がいい状態は、以下のようなケースです。
- リモコンに頻繁にエラーコードが頻繁に表示される
- お湯の温度が一定ではない
- 異音がする
- タンクからの水漏れ
- 追い焚きができなくなった
- お湯の温度が高くなるまでの時間が長い
ただし、タンクからの水漏れについては、購入後5年以内では無料交換対応をしてくれるメーカーも。期間内なら、一度確認してみるといいでしょう。
エコキュートの交換工事費を抑えた業者依頼をお考えなら
エコキュートの交換工事費について解説しました。エコキュートは高額な給湯器なので、じっくり検討して選びましょう。予算にあわせて、必要な機能や給湯量を選べます。
交換するかどうか迷っている方は、『マルキンクリーン』にご相談ください。宮城・福島対応!地元密着型の水道局指定工事店なので、すぐに対応可能です。エコキュートの交換が適切かどうかから、状況を確認しつつ、一緒に検討していきましょう。
- エコキュートの交換工事費は、いくらくらいですか?
-
エコキュートからエコキュートに交換する場合は、9万円~14万円です。ただしガス給湯器からエコキュートに交換する場合は、基礎工事や電気工事湯が必要になるため、10万円~20万円ほどとお高めです。
- エコキュートを設置する際、どのような機能を選べますか?
-
アプリでスマホから温度調整やお湯はりができたり、泡がぶくぶく出るお風呂で体を温めたり、さまざまな機能が搭載されています。
- エコキュートにすると光熱費を抑えられますか?
-
光熱費をかなり抑えられます。地域によりますが、エコキュートのランニングコストは月平均1,700円〜4,500円です。
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