汚水桝のつまり解消!自力対処の手順や業者費用を解説【排水桝/下水桝/雨水桝の違いも】
この記事では、汚水桝(ます)のつまりの原因や解消方法について詳しく解説します。
「排水口に問題はないのに…もしかしてつまりの原因は汚水ます?」
「汚水桝のメンテナンスは定期的に必要って聞いたけれど、何もしたことない。まずい?」
汚水桝のつまりは、気づいたときには深刻な状況になっていることも少なくありません。今回は、つまりの箇所を特定する方法を紹介するので、ぜひ手順を参考にしてください。
記事の後半では、修理にかかる費用や、再発防止の手がかりとなる「つまりの原因」についても紹介しています。汚水桝のつまりでお悩みの方は、ぜひ最後までご覧ください。
汚水桝(おすいます)つまり解消までの流れ
まずは、汚水桝のつまりを解消するまでの流れを見ていきましょう。大まかなつまりの直し方を把握しておくことで、やるべきことが見えてきます。
- つまりの原因を特定する
- 汚水桝の蓋を開ける
- 桝内の異物を取り除く
- 水を流してつまりが解消されたか確認
- 高圧洗浄機で排水管を掃除する(必要に応じて)
- 桝の蓋を閉めて完了
この流れが、汚水桝のつまりを解消する最短ルートです。
汚水桝つまりの内部はどんな状況?「排水桝」や「下水桝」等との違いも押さえておこう
汚水桝がつまったと言っても、そもそもどこにあるのか。敷地の外には丸や四角の桝があって、一体どれが汚水桝なのかわからない方も多いでしょう。
実際、排水システムには「汚水桝」「排水桝」「下水桝」「雨水桝」など、いくつかの種類があり、混同することがあります。
そもそも「汚水桝(おすいます)」とは?
汚水桝は主にトイレや台所、洗面所からの生活排水を集めるために設置されており、通常は住宅の敷地内の外側に配置されています。
具体的には、建物の基礎部分から少し離れた場所に設けられ、家庭の排水管と接続されています。この位置は、排水がスムーズに下水道に流れるために重要であり、通常は地面に埋められているため、外からは見えないことが多いです。
「排水桝」「下水桝」「雨水桝」との役割の違い
「汚水桝」と「排水桝」、「下水桝」の違いを解説しますので、つまりの場所を特定する際に役立ててください。
汚水桝、排水桝、下水桝の違いをまとめると以下になります。
- 汚水桝:生活排水を処理する
- 排水桝:一般的に汚水も雨水も扱う
- 下水桝:下水道への排水接続の要所となる
- 雨水桝:雨水を集めて排水する
これらは異なる役割を持つものの、実際には同様に扱われることも多く、混同されることが少なくありません。
排水桝(はいすいます)
一般的に、汚水や雨水など、様々な種類の排水を集めるために設けられた枡のこと。家庭や建物からの排水が下水道に流れる前に集められる場所です。
これにより、ゴミや汚れが下水管に直接流れ込まないようになっています。主に浴室やキッチン、洗濯機の周りに設置されていることがほとんどです。
下水枡(げすいます)
家庭やビルなどからの排水を下水道に流すために設置された設備です。下水道システムに接続されています。
この設備は、公共下水道との接続部分に設けられ、排水を集めて下水処理場に送る重要な役割を果たしています。家庭の敷地内では汚水桝と接続されており、道路や公共の下水道との接続点に設置されているのが通常です。
雨水桝(うすいます)
雨水桝は降雨時に流れ込む雨水を集め、適切に排水する役割を持ち、こちらも敷地内に設置されることが一般的です。
汚水桝と雨水桝は、家庭の排水システムとして異なる役割を果たしています。汚水桝はトイレや台所などからの生活排水を受け止める装置で、通常は敷地内の外側に設置されています。
これらの桝は、隣接して設置されることが多く、形状は汚水桝が丸型、雨水桝が四角型の場合が一般的です。
このように汚水桝のつまりといっても、さまざまな種類があります。各桝(ます)の役割の違いや設置場所を知っておくことで、つまりの原因を特定し、早期に問題解決に至ることができるでしょう。
汚水桝つまり発生中?6つのチェックポイント
汚水桝のつまりをチェックする際の具体的なポイントは、以下のとおりです。
- 排水の遅れ:トイレや台所の排水が遅くなっている場合は、詰まりの兆候。
- 内部の確認: 桝の蓋を開けて内部を確認し、異物や汚れが蓄積していないかをチェックする。
- 悪臭の発生:悪臭がする場合も詰まりのサイン。
- 水の溜まり具合: 周囲に水が溜まっている場合は、桝が満杯になっている可能性あり。
- 排水管の勾配:排水管の勾配が適切であるかを確認することも重要。
- 雑排水もチェック:洗濯機や流し台などから出る生活排水を集める桝が汚れていないか確認する。
これらのポイントを確認することで、つまりの原因を早期に発見し、適切な対処ができます。
汚水桝つまりを自分で解消する4つのステップ【初心者向け】
汚水桝のつまりは、初心者でも自分で解消することが可能です。
ただし、作業にはいくつかの注意が必要で、以下4つのステップで進めましょう。
ステップ1:確認
まず、排水が遅れているか、異臭がするかを確認します。トイレや台所の水の流れが悪い場合は、つまりの兆候です。
特に、トイレが流れにくい、または流した後に水が戻ってくるような現象が見られたら注意が必要です。
また、他の排水口でも同様の症状が出ている場合は、汚水桝全体の問題である可能性があります。この段階で状況をしっかりと把握しておくことで、今後の作業がスムーズに進みます。
ステップ2:準備
作業に取りかかる前に、手袋やマスクを着用し、周囲を清掃します。これで汚水や汚れから身を守ることができます。また、バケツやスポンジを用意し、汚水の漏れに備えましょう。
万が一、作業中に汚水が飛び散った場合でも、すぐに対処できるようにします。さらに、作業用の工具(スコップやブラシ)を用意しておくと、後の作業が効率的です。
ステップ3:蓋を開けて点検
汚水桝の蓋を慎重に開けて内部を確認します。異物や汚れが蓄積している場合は、手や道具を使って取り除きます。
このとき、パイプの状態にも注意を払いましょう。
ステップ4: 排水管を洗浄
汚水桝の蓋を慎重に開けて内部を確認します。蓋を開ける際は、周囲の汚れが飛び散らないよう注意が必要です。
内部に異物や汚れが蓄積している場合は、手や道具を使って丁寧に取り除きます。特に、トイレットペーパーや油脂、食べ物の残りなどが詰まっていることが多いため、しっかりとチェックしましょう。
また、排水管の状態にも注意を払い、ひび割れや腐食がないかを確認します。異常が見られた場合は、早めに対策を考えることが重要です。内部を点検することで、根本的な原因を特定しやすくなります。
汚水桝等の場所がわからない時は?【敷地内を要チェック】
汚水桝は主にトイレや台所、洗面所からの生活排水を集めるために設置されており、通常は住宅の敷地内の外側に配置されています。
「おすい」と表示されたカバーや金属製のカバー、もしくは色のついたプラスチック製のカバーが目印です。
具体的には、建物の基礎部分から少し離れた場所に設けられ、家庭の排水管と接続されています。この位置は、排水がスムーズに下水道に流れるために重要であり、通常は地面に埋められているため、外からは見えないことも多いです。
一方、雨水桝は降雨時に流れ込む雨水を集めるために設置されており、こちらも敷地内に配置されます。通常、雨水桝は地面の表面近く、つまり道路や庭の近くに設置されることが一般的です。
降雨時に水が流れ込みやすい場所、たとえば屋根からの雨水を受ける部分や、車道に近い位置に設けられるのが通常です。
汚水桝つまりはプロに任せるべき?依頼すべきケースと費用の目安
汚水桝のつまりをプロに任せるべきかどうかは、状況によります。自分で対処できない場合や、作業が複雑に感じた場合は、専門業者に依頼することが賢明です。
ここでは、汚水桝のつまり修理をプロに依頼するタイミングと費用の目安について解説します。
依頼すべきケース
排水桝のつまりを専門業者に依頼するタイミングは、以下のとおりです。
- 自分で解消できない場合
- 解消を試みたが、つまりが改善しない、または悪化している場合
- トイレや台所の水が完全に流れない、または異臭がする場合
- 排水時に異音が聞こえる、または排水管から水漏れが見られる場合
- 一箇所だけでなく、家全体の排水がつまっている場合
汚水桝のつまりは、自分で掃除や対策を講じて対処できる場合もありますが、専門業者に依頼することで根本的な解決が期待できます。
プロに依頼すると、再発防止策やメンテナンスに関するアドバイスも受けられるため、長期的に見て賢い選択といえるでしょう。
汚水桝つまり解消を業者に依頼する際の費用
費用は業者や地域によって異なりますが、汚水桝のつまり解消にかかる一般的な費用は以下の通りです。
料金の目安 | |
---|---|
基本料金 | 5,000円~15,000円程度 |
追加料金 | 特別な設備や人手が必要な場合、10,000円~30,000円の追加料金が発生することも。 |
清掃作業料金 | 複雑な作業や大規模な清掃が必要な場合は、30,000円以上になることも。 |
ただし、業者によって料金体系が異なるため、依頼先によって費用が大きく変動することがあります。
また、業者の中には不要な工事をすすめたり、高額請求をしたりする悪徳業者も存在しますので、業者選びは慎重に進めましょう。
汚水桝がつまる原因とは?よくある3つの理由
汚水桝がつまる原因は、汚水枡のメンテナンス不足がほとんどです。具体的になにが原因でつまるのか、以下に解説します。
- 油脂や食べ物の蓄積
- トイレットペーパーの過剰使用
- 排水管の劣化や損傷
汚水桝がつまる原因を知ることで、再発防止につながるでしょう。
油脂や食べ物の蓄積
汚水桝が詰まる原因の一つに、油脂や食べ物の蓄積があります。台所から流れる排水には、調理中に出る油脂や食べ残しが含まれています。
これらの物質は水と混ざり合って一時的に流れますが、時間が経つと冷却されて固まるため、桝の内部に付着していきます。
特に油脂は粘度が高く、他の物質と結びつくことで塊となり、排水管の通り道を狭める原因となります。この状態が続くと、流れが悪くなり最終的には完全に詰まって排水ができなくなることもあります。
定期的なメンテナンスや適切な廃棄物処理が重要です。
トイレットペーパーの過剰使用
トイレットペーパーの過剰使用は、汚水桝が詰まる主要な原因の一つです。トイレットペーパーは水に溶ける性質がありますが、大量に使用すると、排水管内で適切に分解されず、塊となって蓄積します。
大量とは、1回の使用で通常の2倍以上の紙を使用することです。
たとえば、標準的な使用量は1回につき3〜4枚のシートですが、これが10枚以上になると過剰使用といえます。特に連続して使ったり、何度も巻き取ったりする場合も、排水管や汚水桝に負担がかかり、つまりの原因となります。
特に、家族の人数が多い場合は使用量が増え、それだけでトイレの排水管のつまりが発生しやすい環境です。
排水管の劣化や損傷
排水管の劣化や損傷も、汚水桝のつまりの原因となります。排水管は時間と共に劣化し、腐食やひび割れが生じることがあります。
結果、排水の流れが悪くなり、異物や汚れが蓄積しやすくなります。特に古い配管や安価な材料で作られた排水管は、劣化が進行しやすいため注意が必要です。
外部からの衝撃や根の侵入などによっても損傷が生じることも。劣化や損傷した排水管は、定期的な点検やメンテナンスを行い、早期に修理または交換することが重要です。これにより、詰まりや水漏れのリスクを減らすことができます。
汚水桝つまりを放置するリスク
汚水桝を放置することで起こるリスクは、大きく分けて「健康被害」と「環境への影響」の2つです。
健康被害
汚水桝のつまりが発生することで水漏れや悪臭が生じ、病原菌の繁殖を招く恐れがあります。そうなると、感染症やアレルギー反応を引き起こす危険性が高くなります。
特に、小さな子供や高齢者、免疫力が低下している人々にとっては、リスクが大きくなるため、つまりを放置することは絶対に避けましょう。
環境への影響
汚水桝のつまりは、環境にも影響を与える懸念があります。汚水がきちんと処理されずに漏れ出すと、周りの土や水が汚染される恐れも。その結果、水質が悪化し、生物に悪影響を及ぼす可能性があります。
また、長い間放置された汚水桝は地域の衛生面を損ね、近隣の方々へ不快な思いをさせることもあります。
汚水桝つまりはプロに任せて早期解決を
汚水桝のつまりは、自分でも解消できるケースがありますが、状況によっては専門業者に相談することをおすすめします。つまり状態や原因によっては、適切な知識と技術が必要です。
水道修理業者であれば、専門的な知識を持っており、スムーズかつトラブルなく対応してくれます。特に、急ぎで修理を希望する場合は、地域に密着した業者に相談するとよいでしょう。
宮城・福島・山形エリアであれば、24時間365日対応可能な「マルキンクリーン」にお任せください。汚水桝つまりの相談にも迅速に駆け付け、見積もりは無料で点検させていただきます。まずは費用を確認してみてください。
>> 今すぐ無料で見積もりをとってみる(宮城・福島・山形エリア対応)
- 汚水桝がつまったとき、まずチェックすべきことは何ですか?
-
汚水桝がつまった際は、周囲の状態や他の排水設備の動き(流れが速い遅いなど)を確認し、内部に異物が詰まっていないか蓋を開けてチェックします。また、水位が通常より高いかどうかも確認しましょう。
- 汚水桝のつまりを自分で解消する簡単な方法はありますか?
-
はい、まずは排水の遅れや異臭を確認しましょう。桝(ます)の蓋を開けて内部を点検し、異物を取り除くことで解消できる場合があります。ただし、手に負えない場合は専門業者に相談することをおすすめします。
- 汚水桝のつまりをプロに相談するとき、どこに問い合わせるのがよいですか?
-
汚水桝がつまった場合は、水道修理業者が確実です。清掃業者も候補ですが、桝(ます)の修理や交換が必要になった際に2社の手配が必要となり、手間や料金が倍かかってしまいます。
24時間365日対応! 出張・お見積もり無料! ※深夜帯(22時~5時)は出張費・見積費をいただく場合があります。
今ならWEB限定で3,000円割引中!
0120-365-891