立水栓が凍結したら?外水道破裂時の対処法や修理費用も解説
本記事では立水栓(外水道)が凍結した場合の対処法について解説します。
自宅の庭などに設置されている立水栓は、屋外で冷えやすいため冬場の凍結リスクが格段に高いです。凍結時も、万が一水道管が破裂すると、被害が大きくなるため注意が必要。
記事の後半では、立水栓の凍結を解凍する際の費用相場や修理業者の選び方も解説します。ぜひ最後までチェックしてください。
立水栓が凍結…してる?水が出ない原因は?
冬の寒い日に立水栓から水が出なくなった場合は、凍結している可能性が高いといえます。
立水栓は屋外に設置される水道設備であり、冷たい外気や風にさらされているため、凍結する可能性が高いのです。
特に、気温がマイナス4度以下になった場合は、ほぼ凍結していると考えていいでしょう。
立水栓が凍結した場合、水道管が破裂するリスクが高まります。水は凍結することで体積が10%ほど膨張するためです。
凍結防止機能が搭載されていない立水栓は、水道管が破裂しやすくなるため、冬場には注意しなければなりません。
立水栓が凍結した場合の応急処置3選
立水栓が凍結した場合、どのように対処すればいいのでしょうか。ここでは、立水栓が凍結した場合の応急処置の方法を紹介します。
できるだけ早く立水栓の凍結を解消したい場合は、以下の方法を試してください。
- 自然解凍を待つ
- タオルを巻いてお湯を掛ける
- ドライヤーやカイロで温める
それぞれ詳しく解説します。
自然解凍を待つ
立水栓が凍結してしまった場合の基本は、自然解凍を待つことです。
立水栓が凍結した場合でも、気温が上昇すれば凍結が自然と解消されます。
凍結は外気温がマイナス4度を下回った場合に発生しやすくなりますが、日中の気温がマイナス4度を大きく上回ると予想される場合はそのまま放置しておいてください。
ただし、事情によっては立水栓を使わなければならないケースもあるでしょう。そのような場合は、以下で紹介する方法を試してください。
タオルを巻いてお湯をかける
立水栓の凍結をすぐに解凍したい場合は、お湯をかける方法を試しましょう。
立水栓の蛇口あたりにタオルを巻き、そこにお湯をかけることで水道管の凍結を解消できる場合があります。
この際、熱湯を使用してはいけません。
熱湯をかけて急激な温度変化が起きた場合、水道管が破裂するリスクが高まるためです。
凍結を解凍したい場合は、40~50度程度のお湯を用意し、時間をかけてお湯をかけてください。
ドライヤーやカイロで温める
立水栓の凍結を解消したい場合は、ドライヤーやカイロの使用も有効です。
凍結している箇所にドライヤーの温風やカイロを当てて温めることで、凍結が解消する場合があります。
カイロは凍結箇所にテープなどで固定して使用することもできます。お湯と違い、温かい風やカイロを当て続けられるため、解凍が進むのが早いのがこの方法のメリットです。
ただし、ドライヤーを使用する場合は近くにコンセントがあることが条件となります。屋外にコンセントがない場合は、延長コードを使用するか、他の方法で解凍しましょう。
立水栓が凍結したときのNG行為2選
立水栓が凍結した場合にしてはいけないことがあります。具体的には以下の2つの行為です。
- 絶対に熱湯をかけてはいけない
- 凍結時は無理やり蛇口をひねらない
それぞれ詳しく見ていきましょう。
絶対に熱湯をかけてはいけない
立水栓を解凍する場合、絶対に熱湯をかけてはいけません。
急激な温度変化が起こることで、凍結している水道管が破裂する可能性が高いためです。
凍結している水道管に熱湯をかけると、急な温度変化によって膨張が発生します。水道管は熱による膨張に耐えられないため、そのまま破裂してしまう危険があります。
水道管が破裂すると水漏れが発生する他、近隣にも被害が及ぶなど、被害が大きくなる可能性が高いため、十分注意しましょう。
凍結時は無理やり蛇口をひねらない
立水栓が凍結している場合、蛇口を無理やりひねってはいけません。
蛇口の内部に設置されているパッキンが破損する恐れがあるためです。パッキンが破損してしまった場合、破損個所から水漏れが起こる可能性があります。業者に修理を依頼することになり、修理費用がかかる他、状況が改善するまで時間が掛かることもあります。
蛇口が硬くなっている場合は、凍結している可能性が高いため、自然解答を待つか、タオルとぬるま湯を使って解凍しましょう。
立水栓の水道管が破裂してしまった場合の対処法
立水栓に接続している水道管が破裂してしまった場合、どのように対応すればいいのでしょうか。ここでは、水道管が破裂した場合の対処法を紹介します。
以下の手順で対応するといいでしょう。
- 止水栓を閉める
- 水漏れ部分に応急処置をする
- 水道業者に相談する
- 管理会社やオーナーに連絡する
それぞれ詳しく見ていきましょう。
止水栓を閉める
立水栓の水道管が破裂した場合は、止水栓を閉めてください。止水栓を閉めることで水漏れや水道料金の高騰を防げるためです。
止水栓は、水道メーターの近くにある場合が多いです。戸建住宅では玄関近くの地中にあることが多く、マンションでは玄関近くのパイプスペースにあることが多いでしょう。
また、ドライバー式やハンドル式など、いくつかの種類がありますが、いずれも右に回せば止水栓を閉められます。
なお、住宅によっては壁面や床下に止水栓が設置されているケースもあるため、注意してください。
水漏れ部分に応急処置をする
水漏れが発生している場合は、応急処置を行い、水漏れを最小限に抑えましょう。
水漏れを起こした箇所に、タオルを巻いてその上からテープでしっかり固定すれば、水漏れの被害を抑えられます。
その後、水漏れ箇所にバケツを設置しておけば、周辺が水浸しになるのを防げます。
水道業者に相談する
水道管が破裂した場合は、水道業者に相談して修理してもらいましょう。
水道管の修理には資格が必要で、専門業者に依頼する必要があるためです。
その際、水道局の指定業者に修理してもらえれば、地域によっては水漏れによって高騰した水道料金を減免・割引してもらえる可能性があります。
水道管の破裂や水漏れが発生している場合は、できるだけ早く業者に修理を依頼しましょう。
管理会社やオーナーに連絡する
水道管が破裂した場合は、住んでいる物件の管理会社やオーナーにも連絡しましょう。
水道管にトラブルが発生した場合、管理会社やオーナーが付き合いのある水道業者に依頼した方が、修理などをスムーズに進められる可能性が高いためです。
また、自分で水道業者に依頼する場合、費用が極端に高くなるケースもあります。このようなトラブルを避けるためにも、管理会社やオーナーに相談することが大切です。
立水栓の凍結解消にかかる費用
次に、立水栓の凍結解消にかかる費用について解説します。修理状況ごとの費用相場は次の通りです。
修理費用の相場 | |
---|---|
電気解氷機や高温スチーム機を使った解凍作業 | 10,000~20,000円程度
※凍結箇所によっては30,000円程度になる場合も |
それ以外の解凍作業 | 夜間作業:10,000円程度の追加料金 |
水道管が破裂した場合 | 20,000~30,000円程度
※床下・壁に埋まった水道管の場合は30,000~50,000円程度 |
それぞれ詳しく見ていきましょう。
電気解氷機や高温スチーム機を使った解凍作業
立水栓に接続された水道管の凍結を解消する場合、解氷作業を行います。
電気解氷機や高温スチーム機を使用した解氷作業が行われますが、いずれの場合も作業料金は10,000~20,000円程度になるのが一般的です。
ただし、凍結している場所が複雑な場合や作業に時間が掛かる場所では、解氷費用が30,000円程度になる場合もあります。
それ以外の解凍作業
水道管の解氷作業や修理作業が夜間になった場合は、追加料金が発生する可能性が高くなります。
夜間料金は10,000円前後になるケースがほとんどです。
追加料金の発生は負担にはなるものの、朝まで修理を行わないことで被害が拡大する恐れもあるため、まずは水道業者に連絡して現状を相談してみるといいでしょう。
水道管が破裂した場合
水道管が破裂した場合、20,000円~30,000円程度の修理費用が発生します。
水道管の部品の交換などが必要になるため、解氷作業よりは高額となるため、注意しましょう。
また、床下や壁の中の水道管が破裂した場合は30,000~50,000円程度の修理費用が発生します。さらに、修理のために壊した床や壁の修復費用も必要になることを理解しておきましょう。
立水栓の凍結を解消できる業者の選び方
立水栓が凍結した場合に、修理を依頼する水道業者の選び方を紹介します。具体的には以下のポイントを意識して業者を選びましょう。
- 水道局の指定業者から選ぶ
- 事前の見積もりや説明が丁寧な業者から選ぶ
- 実績が豊富で対応が誠実な業者を選ぶ
それぞれ詳しく見ていきましょう。
水道局の指定業者から選ぶ
立水栓の修理は、水道局の指定業者に依頼するのがおすすめです。
指定業者には、給水装置工事主任技術者という国家資格保持者がいる他、適切な工事に必要な機器を保有しているからです。
また、破産者や不正行為などの欠格要件があると指定業者になることはできません。
国家資格保有者による工事の管理や監督が行われ、難しいトラブルの修理にも対応できるため、安心して立水栓の修理を依頼できるでしょう。
事前の見積もりや説明が丁寧な業者から選ぶ
立水栓の修理は、事前の見積もりや工事の説明が丁寧な業者を選びましょう。
見積もりや工事の内容が不明瞭なまま工事を依頼すると、修理完了後に想定外の追加料金を請求される可能性があります。
見積もりや出張が無料かどうか、見積もりや工事についてこちらが納得するまで説明してもらえるか、必ず確認しましょう。
実績が豊富で対応が誠実な業者を選ぶ
立水栓の修理は、実績が豊富で誠実に対応してくれる業者を選ぶことが大切です。
過去に問題を起こした業者は、屋号を変えてそのまま営業しているケースもあります。業者のWebサイトを確認して、過去の実績や取引先についてチェックしておきましょう。
また、業者と接する際の対応も業者選びの重要なポイントです。誠実に対応してくれる業者であれば、安心して修理を依頼できます。
立水栓凍結を再発させないための対策
立水栓の凍結を予防したい場合は、凍結予防機能が付いた立水栓を設置するのが有効です。
地表から上にある水を抜くことができるため、凍結を起こしにくくなるでしょう。
難しい場合は、立水栓の立ち上がり部分を保温する方法や、手動で水抜きをする方法がおすすめです。
立水栓を保温すれば、水道管内部の水が氷点下まで達しにくくなります。また、水道の元栓を閉めてから立水栓をひねり、水道管内の水を抜いておけば、凍結リスクを抑えられます。
凍結予防については、以下の記事で詳しく解説しているので、参考にしてください。
立水栓の凍結で困っているならまずはご相談を!
本記事では立水栓が凍結した場合の対処法や、修理にかかる費用相場、業者の選び方について解説しました。
今回紹介した方法で立水栓の凍結が解決できない場合は、水道業者に依頼して修理することを検討するのも1つの方法です。
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- 立水栓が凍結した場合、何から対処すればいいですか?
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基本的には自然に解凍されるのを待ちます。すぐに凍結を解消したい場合は、ぬるま湯やドライヤーを使って凍結箇所を解凍しましょう。難しい場合は、水道業者に解凍・修理を依頼してください。
- 立水栓が凍結した場合、注意すべきことはありますか?
-
熱湯をかけないことです。急激な温度変化によって水道管が破裂する恐れがあります。被害拡大により修理費用が増えるため、十分注意してください。
- 万が一、水道管が破裂した場合、どうすればいいですか?
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止水栓を止め、水漏れ箇所の応急処置を行います。その後、水道業者や水道局、物件の管理会社やオーナーに連絡して、修理の手配をしましょう。
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